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記者会見

石原伸晃幹事長記者会見(役員会後)

平成24年8月21日(火)10:40~10:51
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

石原伸晃幹事長

民主党の国会対応について、外交案件がこれだけ目白押しである。韓国の李明博大統領の竹島訪問、さらには香港の活動家の尖閣列島への上陸、こういうものを起因させたのは、そもそも、日米関係を損ねたあの鳩山総理の「トラストミー」発言である。まさに民主党外交の破綻が、今日を招いている。この改善しなくして、国益を守ることは絶対にできない。こういうものを正すべく、予算委員会の集中審議を、衆参共に要求しているが、ゼロ回答である。自分たちのボロをこれ以上表に出すことを恐れてか、応じない。その一方で、これとは全く別の、衆議院の選挙制度を変える選挙制度改革の法案を、民主党の案だけを審議する。野党第1党の、私たちの話を聞かないで、さらにはどういう出口にするかというような幹事長会談にも一切応じないまま、強行採決をしようとしているその姿勢は、まさに国会軽視、国会が要らないということを意味している。憤りさえ覚える今日である。

【谷垣禎一総裁発言】

「お盆の間に、尖閣・竹島問題、いろいろ起こった。この問題に対する韓国の李明博大統領や中国の対応は極めて遺憾であると同時に、民主党政権の外交姿勢の骨格がおかしく、足下を見られていることも大きな問題である。国会で徹底的に追及していかなければならない」
「選挙制度についても、民主党の対応はおかしい。会期末に向けて、追い込んでいく」との発言があった。

【大島理森副総裁発言】

「総裁の下、徹底的に野田政権を追い込んでいきたい」との発言があった。

【石原伸晃幹事長発言】

冒頭と同様の発言をし、「先般、お亡くなりになった浜田幸一元衆議院議員は準党葬に該当するが、お別れの会という形でお受けいただけることになった。9月2日(日)14時から、かずさアカデミアホールで執り行われる。党を代表して、大島副総裁が出席する」と発言した。

【岸田文雄国対委員長発言】

「予算委員会の要求、(尖閣・竹島問題に関する)国会決議、(原子力規制委員会の)同意人事への対応、選挙制度への対応について、民主党と協議したが、昨日も民主党からはゼロ回答であった。野党が結束して、予算委員会、選挙制度の問題に対応をしていくよう努力したい」との発言があった。

【脇雅史参議院国対委員長発言】

「予算委員会開会の要求をしている。民主党から何も返事がないが、今日返事があるのではないか。開会要求に応じない場合には、開会要求の申し入れをする準備をしている。委員の3分の1の署名が要る。民主党の対応如何では、問責も視野に入ってくる。国会運営について、与党の役割を全く果たしていない」との発言があった。

【中曽根弘文参議院会長発言】

「大使の異動の動きがあるが、そもそもは閣僚の問題であり、総理の任命責任である」との発言があった。

【茂木敏充政調会長発言】

「尖閣・竹島問題に関して、お盆中に、外交部会・領土に関する特命委員会合同会議を開き、尖閣問題で7点、官房長官に申し入れを行った」
「選挙公約も着々と準備している」との発言があった。

【塩谷立総務会長発言】

本日の総務会についての発言があった。

【河村建夫選対局長発言】

今後の地方選挙についての発言があった。

【塩崎恭久報道局長発言】

世論調査についての発言があった。

【細田博之党・政治改革実行本部長発言】

衆議院選挙制度改革の「0増5減」案と、連用制(民主党案)の問題点についての発言があった。

【甘利明広報本部長発言】

「広報物を作成しており、今月中には、各選挙区支部に配布される」
「尖閣・竹島問題について、歴史的事実をしっかりと、政府のホームページ、党のホームページに記載しなければならない」との発言があった。

質疑応答

Q
問責と不信任案の提出に関して、党内には月内にも提出すべきだという声があるようですが、提出のタイミングについて、現時点でどのようにお考えですか。
A
もう今の野田内閣が職務執行能力を著しく欠落し、また、国会運営においても基本がわかっていないことが明らかになっていることになっていますし、3年間の民主党政権についてのレッドカードも、もうすでに8月上旬ですけれども、参議院自民党の方で44ページにわたる小冊子にまとめていただきました。
8月10日、これもおかしな話ですけれども、野党が早く採決しろということで、やっと社会保障と税の一体改革の法案が成立したわけです。また、お盆休みを挟んでの国会運営も、与党である責任のかけらもありませんし、また外交案件も、まさに日本の主権が著しく阻害されているこの点について、国会で質していくというような予算委員会の開会についても後ろ向きの態度である。この一つを取っても、いつレッドカードを突き付けても良い時にはなっているとは思いますが、状況を見て判断していくことになると思います。
Q
社会保障と税の一体改革について、先般成立した社会保障制度改革推進法がまもなく施行となり、国民会議を設置する環境が整います。政府は速やかに設置する方針ですが、設置のタイミングについて、自民党として、どのようにお考えですか。
A
「近いうちに解散する」と野田総理が谷垣総裁にお約束して、新しい政権が間違いなくできると国民の多くの方が思っている段階で、新しい内閣が責任を持って決めるのが、私は美しい姿だと思います。
Q
問責の関係で、脇参院国対委員長から「(予算委員会の開会要求への)民主党の対応如何では、問責も視野に入ってくる」との発言があったということですが、幹事長ご自身も似たお考えをお持ちなのでしょうか。
A
先程、冒頭話した通りです。
Q
「近いうちに解散」について、与党内から年内解散はあり得ないとか、来年の衆参ダブル選に言及するような発言が相次いでいますが、幹事長はどのようにお考えですか。
A
それはご自身の選挙区事情で、日本のこととか、党のこととか、国会のことを考えていないという発言だと思います。
Q
選挙時期について、与党側から「選挙制度の1票の格差是正がなされるまで、特に、区割りを直した後の周知期間等も置いてから選挙すべき」との声がありますが、どのようにお考えですか。
A
これはもう明確に予算委員会等々の委員会で、私も特別委員会で質しましたけれども、「束縛されない」と総理が明確に発言されていますので、その通りなのだと思います。
Q
1票の格差是正は、どこまでやれば、立法の不作為に当たらないと認識しているのですか。
A
私たちは合意できるところは「0増5減」までなのだから、今日、細田党・政治制度改革実行本部長にご説明いただきまして、「全く自分の考えた案そのものだということで、そこを速やかにやるべし」と。野田総理も2月の党首討論の時、「そこが一番最初にやるところだ」と、総理ご自身が言われたわけですから、その点を幹事長レベルで詰めましょうとの要望をしておりますけれども、幹事長では会わないと言っているということは、まさにやりたくない。すなわち、選挙をやりたくないから、それを理由に先延ばしにしている方々が民主党内にいることの証左なのではないかと思います。
Q
現職の国会議員が大阪維新の会との合流を検討していると報道されています。この動きについて、自民党の議員にもそういう気持ちを持っている方もいるとされていますが、この動きについて、幹事長のご所見をお聞かせください。また、今後の大阪維新の会と自民党の連携について、どのようにお考えですか。
A
ご存じのように、大阪維新の会の府議会議員の方々は自民党から離党された方々が大半を占めています。考え方においては保守の政治家の集まりであると認識をしていますが、個々の政策については大きく我々と違うところもありますし、あるいは、今日一番の議題として冒頭私が取り上げた国の安全保障、主権の問題、憲法の問題、税制や教育の問題について、明確な立ち位置はお示しになっていないと認識しています。そういう中で個々の議員がいろいろなことを模索している段階であると捉えております。