ニュースのカテゴリを選択する

記者会見

石原伸晃幹事長記者会見(役員会後)

平成24年7月24日(火)10:30~10:42
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

石原伸晃幹事長

私から所見を述べさせていただきたい。参院の審議、私もこの間の一般質疑を聞きに行った。かなり論点が整理されてきているなという印象を持った。そうなって来ると、次はいつ採決をするのか、その前提となる公聴会をどうするのかという話になるが、この話を野党の側から提案するということは、これまた前代未聞のことで、日曜日のテレビを見ていて、城島国対委員長はお盆の後の採決ということを示唆しており、論点が整理されて、質疑時間が十分足りたら、採決を目指していくのは与党の責任であるが、与党は参議院での離党者が出ることを懸念して、非常にネガティブになっている。これはまさに責任の放棄である。もし、そうであるとするならば、政権をこちら側に譲るということを政府与党で考えられた方が良いのではないかというのが率直な印象である。これは国会運営だけにとどまらず、オスプレイの岩国基地の搬入を巡っても政府と与党の言うことが全く違うし、政府の中でも大臣と副大臣が違うことを言っている。このようなことでは、日米関係を著しく棄損する事態も考えられるのではないかと、非常に懸念しております。

【谷垣禎一総裁発言】

「社会保障と税の一体改革の審議も粛々と進めていただいている。さらに淡々と質疑を進めていただきたい」との発言があった。

【大島理森副総裁発言】

「新聞、テレビの報道や話を聞くと、民主党が与党か、野党か、わからない。与党が責任なき運営をやるなら、それなりの覚悟を求めていかなければならない」との発言があった。

【石原伸晃幹事長発言】

「オスプレイ配備問題、山口県知事選挙など重要な1週間になる。着実に内閣を追い込むべく、司々での対応をお願いしたい」
「選挙制度改革法の取り扱いについて、(執行部に)一任された」と発言した。

【岸田文雄国対委員長発言】

「各委員会は、参議院の社会保障と税の一体改革の審議に、支障のないように進めていく」
「民主党から一体改革の法案の採決に、特例公債法の採決をしてほしいという話があった。近々提案すると言っている」
「党首討論(QT)は、8月1日の実施を求めていく」との発言があった。

【脇雅史参議院国対委員長発言】

「社会保障と税の一体改革特別委員会は、粛々と進んでいる。25日・27日に集中審議を行う。今週が終われば、質疑時間は44時間、来週で70時間となる。中央公聴会のセットを求めていく」
「原子力規制委員会の同意人事について、事前に発表されたので、与党の判断に提示を見送った。我々も何も聞いておらず、誰を委員長にするのか、実態はわからない」との発言があった。

【中曽根弘文参議院会長発言】

「大詰めなので、緊迫感を持ってやっていきたい」との発言があった。

【溝手顕正参議院幹事長発言】

「自民党と民主党の会派所属議員数の差が2人となった」との発言があった。

【茂木敏充政調会長発言】

「オスプレイについて、先週、事故原因の究明、配備日程の見直しなど、官房長官に申し入れたが、その後、梨の礫(つぶて)である。何も変化がなく、極めて遺憾である。政府与党一体で物事を進められないのが、一番の原因だ」との発言があった。

【塩谷立総務会長発言】

本日の総務会についての発言があった。

【河村建夫選対局長発言】

山口県知事選挙についての発言があった。

【塩崎恭久報道局長発言】

世論調査についての発言があった。

【細田博之党・政治制度改革実行本部長発言】

衆議院の選挙制度改革「0増5減」の執行部一任についての発言があった。

【溝手顕正参議院幹事長発言】

参議院の選挙制度改革「4増4減」の提示についての発言があった。

【岩城光英参議院政審会長発言】

「明日25日(水)11時30分から、党本部1階玄関で、福島県産野菜の即売会を開催するので、ご協力をお願いしたい」との発言があった。

質疑応答

Q
選挙制度改革について、党内でどのようなスケジュールで進むのか教えてください。
A
本日17時半から、参議院改革本部の会議があるということです。これは、選挙制度の定数の話でありますので、溝手幹事長と細田本部長と塩谷総務会長とご相談の上、総務会等々の日程を決めていただきたいという話を、私の方から役員会の席上で申し述べさせていただきました。
Q
関連で、スケジュールとしては27日(金)の総務会にかけて、早ければ今週中にも提出ということが想定されているのですか。
A
そこについても、参議院全体、各党協議の方は、溝手幹事長の見通しによりますと、少数政党を除いては、4増4減でほぼ合意できるのではないかという話ですけれども、わが党の方の了承をしっかりと取り付けた上で、衆参で同時決着を目指していくと思います。詳細については、私の方から溝手幹事長と細田本部長に、総務会長と連絡を取って、どのタイミングでどうするのかということをお諮りくださいと、動いておりますので、お願いしたところです。
Q
原子力規制委員会の事前報道について、先週事前報道を理由に、提示が見送られたわけですが、その後どういうスケジュールで進んでいくのでしょうか。
A
朝日新聞以外の新聞社の報道は間違っております。報道局長に抗議するように指示したわけですが、20日に提案を受けることになっていたわけですが、それを取り止めたのは民主党です。民主党側から政府に対して、「これはおかしいのではないか」という話で、「取り下げさせていただきたい」ということを受けて、我々も了承したというのが事実です。実はルールを作ったのは、民主党なのですね。同意人事で事前に表に出た場合は認めない。ひどい話が我々与党の時にもありました。自分たちでルールを作ったので、一部報道されたので、民主党側が「今日は提示を見送らせていただきたい」と言ってきて、「それはその通りですね」といったのが真相であります。まだ提示がありませんので、どなたということはわかりません。提示がありましたら先程言いました、自分たちで、民主党が作ったルールを破った実態解明があって、それに対する対応があって、もし非があるところであるならば、しかるべき人が謝罪をされる。それが一つのパッケージです。それともう一つはどういう方が提示されるのかわかりませんが、提示された方の人格、識見、これまでの行動等々を十分考慮して、それを是であるか非であるか、党として決めるという2段階のプロセスではないかと思っております。
Q
先程特別委員会の審議の話があり、前代未聞の状況であるということですが、今後こういったことが続けば、つまり自民党が採決を急いで政府民主党がそれを遅らせるという状況が続く場合、あくまでも自民党は採決を目指すのか、あるいはそれに反対あるいは問責、不信任案の提出などを急ぐという選択肢はあり得るのですか。
A
当然私たちは、3党合意をしましたので、3党合意の誠意ある履行を求めているのですが、総理大臣の答弁も不誠実でありますし、国会運営についても、チグハグである。そういう事態が続けば、何があるかわかりませんが、今の事態で言えることは、正常に審議が続いて、審議が止まっているわけでもございませんし、こちらの方から前向きの提案をしているけれども、ネガティブな対応が返ってきている。まあこういうのが現状であります。
Q
森・元総理が次期衆院選に出馬しない意向を示しましたが、受け止めをお聞かせください。
A
森先生は党内の取りまとめ、あるいは、これから是非必要だと思っておりましたのは、日露外交です。メドベージェフ首相が北方4島訪問など、非常にぎくしゃくしていると中で、プーチン大統領と個人的な信頼関係を持っているのは、残念ながら日本の中では森・元総理くらいしかいらっしゃらない。もし引退されるとしても、これからも、日露の場面ではやはり人脈を生かして、北方4島の返還を目指してご尽力を頂きたいというのが、率直な印象でございます。
Q
関連して、執行部の方へ森・元総理から、何かお話はあったのですか。
A
執行部と言うより、いろいろな話というのが、谷垣総裁と森・元総理の間でなされていると推測するわけですが、詳細については私も確認しておりませんし、森・元総理本人からお聞きしたわけではございませんから、何とも申すことはできません。
Q
衆議院「0増5減」と参議院「4増4減」は、同じスケジュールで進むのですか。
A
党内はそうです。
Q
森・元総理の引退表明に関して、役員会で何か発言はあったのでしょか。
A
特にございませんでした。