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記者会見

石原伸晃幹事長記者会見(役員会後)

平成24年3月6日(火)10:21~10:34
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

石原伸晃幹事長

私からはまず二点お話しさせていただきます。今週はいよいよ衆議院での予算の出口が見えてきます。この予算案に対するわが党の考え方は、もう既に『わが党の政策ビジョンと平成24年度予算』ということで公表させていただいておりますが、交付国債なる手法を用いた粉飾まがいの予算であること、マニフェストに対して言っていたこととやっていることの整合性が取れていない破綻予算であるということ、昨年来あんなに苦労して三党合意でなされたものが、バラマキという形で履行されていない「三党合意違反」であるということ、以上三点から、このままでは賛成はできないということです。
もう一点、福井でもお話しさせていただきましたが、いわゆる最高裁判決、一票の格差の問題に対して、まだ何も言ってこない。0増5減をやるかやらないかというところに来ているのに、ああだ、こうだ言って先延ばしを図っているとしか思えない。この民主党の態度には、私は怒りさえ覚えるところです。

【谷垣禎一総裁発言】

「予算委員会も大詰めに来た。どう出口をまとめていくか、重要な時期であるので、結束して対応していきたい」
「政権構想会議で、自民党の基本姿勢を取りまとめた。わが党の綱領と政策をつなぐものであるので、演説等で訴えていただきたい」
「先週末被災3県を回って来た。その上で、わが党として、『復興加速への10の方策』をまとめて、昨日、政府に申し入れを行っていただいた。しっかりと被災地の復興と被災者の生活再建に、これからも取り組んでいきたい」との発言があった。

【大島理森副総裁発言】

「予算の現場の努力でここまで来た。ご努力に感謝申し上げたい」
「歳費削減の問題も重要だが、一票の格差について、全く民主党の姿勢がなっていない。このことを強く民主党に申し上げたい」との発言があった。

【石原伸晃幹事長発言】

政権構想会議でお取りまとめいただいた自由民主党の基本姿勢について、「今日の総務会で報告させていただいた後、政調会長の下で、選挙公約作成の作業を進めていく。この基本方針について、党所属国会議員、選挙区支部長、各都道府県支部連合会に送付することになっている」と、もう少し詳しく説明した。

【岸田文雄国対委員長発言】

「予算委員会は、明日の一般質疑を消化すると、昨年の審議時間を超える。参議院や公明党と連携して、出口を探っていく。福島再生特措法、労働者派遣法等々、予算と併せて、参議院に送付する」との発言があった。

【脇雅史参議院国対委員長発言】

「予算送付に備えて、ただ今準備をしっかりやっていく」との発言があった。

【中曽根参議院会長発言】

「参議院として、提案すべきは、予算委員会の中で、提案させていただきたい。一枚岩となって臨んでいきたい」との発言があった。

【茂木敏充政調会長発言】

「『わが党の政策ビジョンと平成24年度予算』を民主党、公明党に説明した。組み替え動議等々も考えていきたい」との発言があった。

【塩谷立総務会長発言】

本日の総務会についての発言があった。

【河村建夫選対局長発言】

選挙予定についての発言があった。

【田野瀬良太郎幹事長代行発言】

「3月9日(金)から16日(金)までの1週間、福島県の写真パネル40枚を、被災地の復興に全力を尽くす決意を、さらに、皆さんと共に、強くしていきたいという形で、党本部701号室に展示する」との発言があった。会議中は入れないが、是非皆さんも、生々しいと言っては語弊があるかもしれないが、(震災を)思い出す上でも大切なことであるので、見ていただきたい。

質疑応答

Q
先日、茂木政調会長が消費税増税法案に関して、自民党も一定の役割を果たさなければいけないということで、賛成する可能性を示しましたが、それに関して、小沢元代表が反対される場合には離党されるべきだとの考えを示しております。改めて、自民党として消費税増税法案が出された場合の賛否と、小沢元代表が反対する場合には離党されるべきとお考えになるのか、ご所見をお聞かせください。
A
ともかくやるやる詐欺の民主党ですので、出すんだったら出してみろというのが率直な感想です。そして、使途が全然違う。一体改革と言いながら、社会保障については、党首討論で明らかになったように、順次出すと言っている。自分たちで、一体改革ではないと言っている。そこのところを法案が提出された場合には、徹底的に追及していくというのがわが党のスタンスです。
Q
小沢元代表が反対した場合の対応については。
A
それは仮定の話だから答えられない。ともかく、法案を出してごらんなさいということで、それを徹底的に追及していきますというのが、わが党のスタンスです。出てもいないものに賛同するというのは、僭越ですから、コメントできません。
Q
国会議員の歳費について、民主党が年間300万円削減するという方針を決め、これから与野党に呼び掛けるとのことですが、自民党の対応について、幹事長のお考えをお聞かせください。
また、先日の福井での講演で、中選挙区に移行すべきだとの考えを示しましたが、選挙制度について、どうあるべきか、お考えをお聞かせください。
A
前段の話は、今日の役員会で、私の方から議運の佐藤勉筆頭理事にそういう話はありますかと聞いたのですが、まだ民主党サイドからそういう話はないということです。話がくれば議運で対応するということになると思いますが、それを免罪符に使って、他のことをやらないというのは本末転倒だと思っています。今やるべきことは一票の格差の是正、これについての政権与党の対応をしっかり示すことが一番望まれていることだと思います。
中選挙区制については、私は中選挙区制を経験した議員として、日本の幅広い民意を吸収する方法として、中選挙区制が望ましいと考えていますが、これは1か月2か月の議論で結論が出る話ではなくて、小選挙区に移行することには、3年以上の歳月を費やして、徹底的な議論の後、小選挙区制度に移行しました。その時のパッケージは、3対2の割合で小選挙区と比例代表を加味する制度でした。比例の部分を切ってしまいますと、総理の選挙制度の議論から大きく逸脱してしまう。そういうことを考え合わせた時に、各党間が合意できる制度というのは、中選挙区制しか、今のところ、私は考えつかない。もちろん2名連記制とか細かいディテールはありますが、そんなものしか、今の私の頭では考えつかないので、個人的な見解として中選挙区制度が望ましいということを。講演でお話しさせていただいた。
Q
役員会で、谷垣総裁と野田総理の密談や、話し合いをめぐる自民党幹部の発言などの話はあったのですか。
A
直接的な話ではありませんが、話の中で、今はそういうことを、ああだこうだ言う時ではなくて、落選している前議員も多くいるので、今は国会で徹底的に対峙していく姿勢を貫くべきだという意見のご開陳が1名の方からありました。それ以外は、ご質問の件について、議論はありませんでした。中曽根参議院会長の言葉に代表されるように、「今は一枚岩で臨む時だ」ということに尽きると思います。
Q
議員歳費の点で、「それを免罪符に使って、他のことをやらない」というのは駄目だということですが、歳費削減自体についての必要性について、何か議論はありましたか。
A
歳費ですから、給与ではない。なぜ歳費になったかということも含めて、各党で議論を頂いて、重要な問題ですので、成案を得ていく。まだ議運の方に何も来ていないので、来たら議論していく問題だと思います。
Q
確認ですが、先ほど「免罪符」とおっしゃったのは、定数の削減を指しているのでしょうか。
A
全てなんです。消費税増税法案を出すための免罪符にしてはいけない。それをやったからと言って、国家公務員給与の2割削減ということはマニフェストに書いてあるわけですから、出すなら出して地方に波及させると自分たちで言えば良いのです。応援してくれる労働組合の手前、言えないというのは、何をかいわんや、手前みそではないですか。