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記者会見

石原伸晃幹事長ぶら下がり会見

平成24年2月8日(水)18:40~18:46
於:党本部4階エレベーターホール
石原伸晃幹事長

質疑応答

Q
政府・民主党は、在日米軍再編計画の見直しに関して、普天間飛行場の移設進展と米海兵隊のグアム移転および嘉手納以南の土地返還を切り離す方針を表明しましたが、受け止めをお聞かせください。
A
このことによって、日米関係が改善する、より良き方向に向えば、良いことだと思いますが、沖縄県として考えると普天間基地の固定化の懸念は高まったのではないか。さらに、嘉手納以南の米軍基地についても、さも全部、返ってくるようなことが言われていますが、普天間の海兵隊のどの部分がグアムに移転するのか。それによって、返ってくるものというものは、かなり小さいものになる恐れがある。ひとつひとつ、これから詰めていかなければならないという印象を持っています。
Q
今後、国会で追及していくことになりますか。
A
もちろん、明日、予算委員会もありますので、話を聞かせていただきますし、なぜこの時期なのか。これからロードマップの見直しが行われるとすると、当然にこれは2009年のグアム協定の見直しにつながるので、国会承認案件になってくる。私たちが本当に苦労して、2014年に普天間が返ってくるという形で進めていたものが、では一体いつ普天間は戻ってくるのか。この点は、沖縄県、世界一、危険な基地である普天間を返還することが、橋本総理、小渕総理の意思を継ぐ、我々、後世の重要な仕事だと思っています。
Q
在日米軍再編について、所管大臣である田中防衛大臣の国会答弁があやふやな状態ですが、どのように対応していきますか。
A
これも心配しています。もし仮に、今日は事務的な合意、正式にすべてアメリカとフィックスすると、いわゆる2+2、そのときに実は、この話は実はコミットしなかったと言って、サインするわけにはいかないね。
Q
野田総理は、就任以来、沖縄を一度も訪問していませんが、この姿勢については、どのように受け止めていますか。
A
環境が整えば行くではなくて、環境を整えるために行く。壊したのは民主党政権なんだから。最低でも県外と言って選挙で勝って、そして戻したわけでしょう。2006年合意に。今度はまた私たちのものと違うことをやる。ですから、これで日米関係が良くならなければ、大変なことだと思います。国益を著しく損なうことがないように、そこを国会で質していくことが野党の務めだと思います。
Q
野田総理が沖縄を訪問していないことに関しては。
A
環境が整ったら行くのではなくて、環境を整備するために行くのが、民主党3人目の野田総理の仕事、責任です。
Q
政府筋は、嘉手納以南の返還とグアム移転で、沖縄の負担が軽減されるので、沖縄県民の態度が軟化するのではないかとの期待があるようですが。
A
そういうふうになればいいですが、嘉手納以南が全部帰ってくるわけではありません。どれだけの海兵隊が、どの部局がすぐにはグアムには行きません。グアムには受け入れ施設がありませんから、日本の計上した予算も凍結されています。すぐにものごとは動きません。だからいつ普天間が帰ってくるのか。我々のロードマップは、前の防衛大臣はずらしてしまいました。できるだけ速やかにという文言に。それは政治の言葉ではやらないということだから。年限が決まっていたものを。そこのところをひとつひとつ質していかないと、良かったとは言えないのではないでしょうか。