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記者会見

石原伸晃幹事長記者会見(役員会後)

平成23年9月27日(火)10:42~10:57
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

石原伸晃幹事長

昨日、私も予算委員会の質問に立たせていただいた。質問の最中に、小沢元代表にかかわる3人の秘書の東京地裁の判決が出た。有罪判決であった。小沢氏の関与、小沢事務所の「天の声」、前から言われていることであるが、その存在が明らかになり、裏金が支払われたということは、非常に重大なことである。
この案件に関して、野田総理も判決文を読んでいないとか、全く答えていない。今日の午前中の予算委員会でも答えていない。党として、(小沢氏は)民主党の代表であったのだから、しっかりとした説明責任を果たしていくということを率先して言うのが、リーダーだと思う。臭いものには蓋をするというようなやり方は許されない。
昨日の輿石幹事長の記者会見で、同義的責任は全くない、証人喚問などは考えていないと明言しているが、私どもは証人喚問を求めていくことになる。岡田前幹事長は、民主党としても説明責任を果たさなければいけないと、公党の幹事長としてはっきりと言われた。その方法としては、証人喚問と政倫審と言われた。うやむやになったままだ。今度は、幹事長が変わったら、全くその必要ないと。これは絶対に看過することはできないと思う。

【谷垣禎一総裁発言】

「予算委員会は、野田政権に対し、どう対峙し、どう協力するかの点を見出していく大事な委員会である。総理の答弁を聞くと、総論だけで肝心なことは一切話さない。さらに問いただしていかなければならない」
「小沢代表の元秘書の判決が出たが、私の記憶では、秘書3人が有罪となり、その責任を取らなかった政治家を思い出すことができない。この責任を、さらに突き詰めていくこと、約束している法案の成立など、しっかりとやっていかけなければならない。一致して政権を追い詰めていきたい」の発言があり、ここで拍手が起こった。

【大島理森副総裁発言】

「昨日の小沢元代表の元秘書の判決は、政治の信頼を失う極めて重大な問題だ。民主党が政権交代したプロセスの中で、鳩山・小沢資金がベースとなっていたのは事実だ。一部報道によると、21億円にも及ぶ虚偽記載、「天の声」や裏金問題など、野田総理・輿石幹事長がどのような方針を取るかは、復興に向けた協議や政治の信頼を取り戻すために非常に重要だ。我々も国民の信頼を得られるよう、2年前の総選挙の敗因、昨年の参議院選挙の勝因を踏まえ、総裁の下頑張っていきたい」との発言があった。

【石原伸晃幹事長発言】

「予算委員会で野田総理と対峙した印象について、至極まっとうに聞こえるが、具体的なことは何も言わない」
「元代表の秘書が有罪判決を受けたことは、重要であり、この3人の管理責任者は小沢元代表である。説明責任を果たすよう強く求める」
8月30日の役員会で説明した、故増岡博之・元国対委員長のお別れの会について発言した。

【逢沢一郎国対委員長発言】

「3次補正が出る前に、各大臣の所信質疑と大震災後半年のレビューを東日本大震災復興特別委員会の集中審議でやっていきたい。積み残し法案の処理、政治とカネの集中審議を求めていく。石川知裕議員の辞職勧告決議案も他党と調整する」との発言があった。

【菅義偉衆議院議運筆頭理事発言】

「原発事故の調査委員会を国会に設置する法案について、民主党も必要性を認めている。今国会で努力する」との発言があった。

【脇雅史参議院国対委員長発言】

明日、明後日の参議院予算委員会の質問者についての発言があり、「各大臣の所信は必要であり、委員会を通じて、今国会の会期延長を求めていく」との発言があった。

【中曽根弘文参議院会長発言】

「予算委員会では、参議院らしい質疑をしたい。参議院人事では、ご迷惑をかけている。しっかりと対応してまいりたい」との発言があった。

【小坂憲次参議院幹事長発言】

「野田政権の攻め所がたくさんあるので、結束して、その攻め所を突いてまいりたい」との発言があった。

【河村建夫選挙対策局長発言】

宮城県・福島県の県議会議員選挙の状況についての発言があった。

【石井みどり女性局長発言】

女性局「ハッピーオレンジ運動」全国アンケート調査結果についての発言があった。

質疑応答

Q
TPPについて、自民党としては、民主党の考えには賛成できないとのことでしたが、では自民党の意見集約はいつまでとお考えですか。
A
ある意味では、野田総理がある意味では国際公約されたと。TPPの問題についても、できるだけ早く結論を出すと。民主党がどういう結論を出すかはわかりませんが、そのときにわが党としてどういうスタンスで行くかは、党として正式に決めていかなければならないテーマだと思います。必ず国会論戦のテーマになるので、国会論戦までには、政調会長を中心に取りまとめていかなければならないと考えています。
私が申したのは、一次産業は保護しないとどの国もやっていけません。そして、担い手を育成する。集約化して拡大する。そういう将来のビジョンを示さずに思いつきで、TPPをやろうと菅さんが言ったから、この問題は大混乱している。
これは外交的な側面、対中国の封じ込めといったようなことが非常に強いので、そういう国際情勢の中で、日本がどう舵を切るかは、日米の安全保障に直結する問題になってくると予測しています。
Q
その国会論戦は、いつごろとお考えですか。
A
その点は、昨日、私も野田総理に聞いたのですが、いつ、普天間にしても結論を出すのか。TPPは時間がなくて聞けませんでしたが、やはり政府与党を見ながらということになると思います。
Q
昨日、安住財務大臣から、今週中にも第3次補正予算の三党協議に応じてほしいとの意向が示されましたが。
A
昨日は決まりませんでした。復興財源について、今日、決められるのでしょうか。ですから決めて、こういう考えで、こういうものをやるというものは、受け取らないといけないのだと思います。ただ、まとまっていないうちに、協議するつもりはまったくありません。
Q
仮に今国会が再延長されない場合、次の国会が開かれるまでは、三党協議には応じられないという認識ですか。
A
これは、与党の皆さま方が考えられることですが、三党合意と合わせて、今日も役員会の中で意見の開陳がありました。いわゆる二重ローン、原発事故の調査委員会、私学助成。私学助成は少し文言が違いますが、それ以外のふたつは次期臨時国会、すなわち今国会で処理をすると、安住さんが確認書で約束しています。
私がサインした確認書を言うのであれば、安住さんが作った確認書も、私たちは同等、国会ということでということであれば、国会でということを明快にされている以上、ここをやります、いつかやりますでは、信頼関係を勝ち得ることはできない。信頼関係がないところに、協議は成り立たないと考えています。
Q
大阪府知事選挙について、自民党が候補者を擁立しないとの話がありますが。
A
内々に大阪府連の幹部から、時期的に候補者を擁立するのは難しいと伺っています。これは地方自治ですので、あくまで大阪府連の皆さまが判断して、ご相談をいただくことになると思います。
Q
大阪市長選挙についてはいかがですか。
A
ここも内々に、なかなか有力な候補者が見当たらないとのお話を伺っています。これも大阪府連の皆さま方が決定され、党本部にご相談があると思っています。
Q
橋下大阪府知事と連携していくお考えは視野にあるのですか。
A
その点について、大阪府連からご相談はまだありません。今のご質問のようなご相談があるのではないかとは考えています。
Q
一部報道で、24日に石原幹事長と橋下大阪府知事が会談したとの情報がありますが。
A
橋下知事とはお会いしていません。
Q
総合エネルギー政策特命委員会で、8月中に結論を出すということでしたが、未だに結論が出ていません。遅れている理由と、結論を出す目途について、幹事長のご所見をお聞かせください。
A
その話は聞いておりませんので、政調会長に聞いていただけませんか。
Q
石川知裕衆議院議員への議員辞職勧告決議案は、いつごろの提出を想定していますか。
A
石川知裕衆議院議員への議員辞職勧告決議案は、前国会の2月、自民、公明、立ちあがれ日本の3党で出させていただいた。その他の党のご理解を得られなかったのは、小沢元代表の証人喚問の話がありましたように、話を聞く、すなわち証人喚問、説明責任を問うということを考えている政党があったからだと思います。その点については、どの方法がいいのか国対委員長を中心に検討していただいているところです。
Q
今回の小沢氏の問題で、国会を再延長して、予算委員会で集中審議を求めるお考えはありますか。
A
各党間で説明責任をどういう形で求めるかの相談を、国対委員長を中心に今、させていただいているところです。
Q
今回の判決が三党協議に与える影響をどのようにお考えですか。
A
悪影響がないことを望んでいます。