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記者会見

石原伸晃幹事長記者会見(役員会後)

平成23年8月23日(火)10:40~10:50
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

石原伸晃幹事長

各紙の紙面、ニュースなどを見ると、民主党は代表選に向けて走り出しているようだ。その中で、忘れてはならないのは、東日本大震災で、総理はまったく言及していないが、大変重要な法案が積み残しになっている。ひとつは、二重ローン問題だ。機材を買ったが流され、ローンだけが残った。リース会社、それを買った会社ともに潰れる。こういうものへの手当は、岩手県で行われたような500億円程度では、決して十分にはならない。債権を買い取る機構を作って、幅広く、農林水産、畜産業などにも手を打たないと、そこに働く場所がなくなる。そういう認識が今の政府与党には、大変希薄であり危惧している。昨日まで、実務者の方々にが努力していただいたが、合意に至っていない。この問題は、なんとかしていかなければならない。
また福島第一原発事故の問題をめぐっても、世界が見ているので、これだけ大きな災害を起こした。人災との指摘もある。その資料、会議録などが焼却されている。その中で、政府が出す調査委員会の結果を世界の国々、国民が信じるのか。国会に確固たる調査委員会を作ることについて、民主党の中にも賛成する人はいるので、しっかりと今国会で、委員長提案で、これにも結果を出してもらいたい。

【谷垣禎一総裁発言】

「今国会も大詰めを迎えてきた。民主党代表選挙も混沌としている。しっかり注視しながら、先に進んでいきたい」との発言があった。

【大島理森副総裁発言】

「高校野球の決勝戦では、大変声援を頂き、感謝申し上げる。残念ながら優勝できなかった」との発言があった。

【石原伸晃幹事長発言】

「本日の閣僚懇談会で、菅総理から30日に内閣総辞職するとの発言があった。ようやく退陣することになったが、皆さま方のご尽力に心から感謝申し上げたい。(民主党代表選挙で)政策論争が全く見られず、小沢詣でなるものが繰り広げられていることは、かつての自民党でも、私が初当選の頃、そのようなことがあった。歴史は繰り返されると言えばそれまでだが、そういうことではなく、民主党代表選挙は総理大臣を決める選挙であるので、政策論争をしっかりやってもらわなければ、国民にとって非常に不毛である」と発言した。

【逢沢一郎国対委員長発言】

「子ども手当特措法は、本日の委員会質疑を見て、採決を判断する」
「二重ローン、私学学校助成法いわゆる補助率のかさ上げの法律、原発事故調査委員会設置法は、民主党の反対で難航している」との発言があった。

【脇雅史参議院国対委員長発言】

「子ども手当特措法、再生可能エネルギー法については、日程を見ながら、参議院として審議をしていきたい。自民党が主導してきた法案に対する民主党の姿勢を見ながら対応していく」との発言があった。

【中曽根弘文参議院会長発言】

「私学学校助成法等については、是非成立させたい」
「参議院の選挙制度について、今後どのような形で進むか、今のところ未定であるが、非常に重要なので、注視している」との発言があった。

【小坂憲次参議院幹事長発言】

「民主党代表選を迎えるが、復興に協力しながら、早期解散を目指していく」との発言があった。

【石破茂政調会長発言】

「税と社会保障について、特命委員会で議論している。エネルギー政策についても、引き続き議論していく」
「二重ローンは、政府案で果たして農林水産業を救えるのか、しっかりただしていきたい」の発言があった。

【小池百合子総務会長発言】

「リビアのカダフィ大佐もついに追い込まれたが、我が国の『菅(カン)ダフィ』も30日に辞任する」とのジョークがあった。

【河村建夫選挙対策局長発言】

「岩手県知事選挙(8月25日告示、9月11日投票)、岩手県議会議員選挙(9月2日告示、9月11日投票)があるので、しっかり支援していく」との発言があった。

【茂木敏充広報本部長発言】

各社世論調査と本日19時半、党本部101号室で行われるツイッターによる谷垣総裁との対話集会についての発言があった。

質疑応答

Q
民主党代表選挙について、前原元代表が出馬の意向を示していますが、人物評も含めて、受け止めをお聞かせください。
A
個人的には、友人でありますが、政権に入ってからは、少し政策的に散らかす癖がついているような気がします。八ッ場ダム問題もそうですし、外務大臣時代の日米、日中についても、言いたいことは言うが、その後の始末を誰もしていない。そのことで、様々な面で、問題が生じている。そんな印象を持っています。いずれにしても、この問題は、谷垣総裁が発言していますが、誰が代表になるのかしっかりと注視した上で対応していかなければならないと考えています。
Q
前原氏は、今年の3月に外国人献金問題で、外務大臣を辞任したばかりですが、このタイミングで代表選へ立候補する意向を示していることについて、受け止めをお聞かせください。
A
これも個人的な見解ですが、問題について、しっかりと説明責任を果たしていない中で、今回、なぜ急に立候補を考えているのか。話をしたわけではないので、詳細は分かりませんが、やはり説明責任を果たして、しっかりと国民の理解を得たうえで、代表選に出る方が望ましかったのではないか。そんな印象を持っています。
Q
海江田経済産業大臣が本日の閣議後の会見で、辞任の意向を撤回しましたが、一度、国会の場で辞任の意向を表明しておきながら、撤回することについて、受け止めをお聞かせください。
A
辞任を撤回したのですか。理由は。これは民主党の代表選で、民主党議員の方々がどのように判断するのか。またその状況を見て国民の皆さまがどのように判断されるのか。私も正直言って、驚いています。
Q
民主党代表選の関連で、候補者や民主党内から、小沢元代表の党員資格停止処分を取り消して、挙党一致体制を求める声があがっていますが、このような動きが国民の理解を得られると思いますか。
A
理解を得られるかというご質問なら、なかなか理解を得ることは難しいのではないかと思います。代表が代わったからといって、民主党として決めたことを変えていては、朝令暮改の最たるものという批判が国民の皆さま方から出ることは、必然ではないかとの感想を持っています。