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記者会見

石原伸晃幹事長ぶら下がり会見

平成22年9月10日(金)
党本部4階エレベーターホール

質疑応答

Q
日本振興銀行が9月期の決算で債務超過に陥ることになり、金融庁に経営破綻を申請しました。これを受けて事実上のペイオフが発動されますが、これに対する自民党の対応をお聞かせください。
A
日本振興銀行はすごく特殊な銀行です。普通預金もありませんし、決済機能もない。ノンバンクからお金を集めているような銀行ですし、多分、1000万円以上の口座をお持ちの方、ペイオフの限度額以上の方は、1割もいないのではないでしょうか。逆に言うと、9割以上の方が1000万円以下ということは、大きな混乱は、メガバンクの金融危機の時のように起こった時とは全然違うと思います。民主党は代表選挙をやっていますが、粛々と金融大臣がはっきりものを言うとか、そういう姿を見せて国民の皆さま方を安心させるということを何でやってくれないかと思います。
Q
政府の対応は不十分だとお考えになりますか。
A
こういうのは初動で、紙1枚を出すのではなくて、ですから私はこうしてこの話をさせていただいているのですが、国民のことを第一に考えて、特殊な銀行ではありますが、初めてのペイオフなので、他の銀行にはそういうことはないということを、政治家が生の言葉で言うとか、それは与党の責任だと思います。
Q
今回は特殊な銀行ではありますが、この杜撰な経営状況をこれまで見抜けなかった金融庁の責任もあると思います。金融行政や監督官庁の責任のあり方についてどのようにお考えですか。
A
金融大臣が内閣ができて1年で変わったり、そのような特殊事情もあったと思いますが、やはり日々政治の側も目を配っていく。そして、金融行政というのは、なるべく政治があまりものを言わない方が実は良いのです。これは私の金融国会で学んだ哲学です。そうは言っても、国民が安心してくれる状態をどのように作っていくのかを、絶えず長たる者は考えていかなければならない。本当の怖い話ですから。このことが怖い話ということではなくて、金融全体のアクシデントが起こった。リーマンショックを見ればわかるように、1つの銀行、投資銀行ですけれども、これが破綻したことによって、日本は2年間風邪を引いてしまった。そういうものとは全く別次元だけれども、そういう目が今の民主党の皆さんには足りない気がします。
Q
次期臨時国会でこの問題を追及していくことになるのでしょうか。
A
それは政調会長に聞かないとわかりません。今、閉会中審査を参議院でやりましたし、国会の仕事というのは、開かれた論戦の中で、問題点を明らかにし、改善すべきことは、昨日申し上げましたが、私たち野党も国民のことを考えなければなりません。今回はだいぶ態度も変わって国会を開いていますので、それは良いのではないのでしょうか。