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記者会見

定例記者会見(役員会後)

平成23年2月22日(火)
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

今日は、石破政調会長が出演されたNHK「日曜討論」での玄葉大臣の発言は、非常に国民を馬鹿にしているし、私たち野党を非常に愚弄しているのではないかと怒りを覚える。それは、「特例公債法は、年度内に通らなくても良いのだ」と言った点だ。皆さん方に思い出していただきたいが、2週間前に厚い小冊子を作って、(予算関連法案が)成立しないと大混乱になると言っておきながら、年度内成立を必要としないと言うのは、どのような意味があるのか、本当に民主党全体の考えなのか、私は、その点は看過できない問題だと考えている。

【谷垣禎一総裁発言】

「連日、予算審議にご尽力いただいている。これから1日1日と大事になってくるので、気を張って毎日戦いたい。明日、党首討論があるので、気合を入れていく。政権の方も、マニフェストの正統性の問題の他、遠心力が働いて来ており、ガバナビリティの問題も民主党内で出てきた。もはや菅政権には、さまざまな問題を解決するだけの能力がない。予算にどう対応していくか、しっかり工夫し、衆知を集めてやっていきたい」との発言があった。

【大島理森副総裁発言】

「民主党に遠心分離機が働き始めた。一致団結して、目標に向かいたい」との発言があった。

【石原伸晃幹事長発言】

「民主党議員16名の会派離脱騒動、岡田幹事長のマニフェスト見直し発言等々について、国民の皆さん方との契約違反という声が民主党内から大きくなってきた。玄葉大臣の発言は、政府与党内がバラバラであるという裏返しではないか。一致結束して、残りの予算委員会で、徹底的に政府与党を追及していきたい」とすると発言した。

【逢沢一郎国対委員長発言】

「本日、公聴会が行われる。予算委員会の審議は道半ばである。さらに追及していく。玄葉大臣の発言にも、真意を聞かない限り、さらなる審議に入れないという程度の問題である」との発言があった。

【脇雅史参議院国対委員長発言】

「衆議院の動きを見ながら、準備してまいりたい」との発言があった。

【中曽根弘文参議院会長発言】

「衆議院・参議院で連携をしっかりしていきたい」との発言があった。

【石破茂政調会長発言】

「組み替え動議の準備中である。25日(金)の総務会に諮る予定である」との発言があった。

【河村建夫選対局長代理発言】

統一地方選挙の立候補状況についての発言があった。

【茂木敏充広報本部長発言】

週末の各社世論調査についての発言があった。

【古川禎久青年局長発言】

「『竹島の日』関連行事に、多くの議員と共に参加する」との発言があった。

質疑応答

Q
今朝の幹部会後に、逢沢国対委員長が予算関連法案に反対していくと発言されました。その中には、関税定率法など自公政権で成立させた法律もありますが、このような法律についても、反対するのですか。
A
逢沢国対委員長がどのように話されたのか、詳細を承知していないのですが、先程お話しさせていただいたように、民主党の政策責任者と言われる政調会長が、2週間前に、予算成立と共に、関連法案が一緒に通らないと大混乱を招くということを言っていた特例公債法を、年度内に成立しないで良いと言っているような状況においては、いつ何時、今質問のあった関税定率法等々についても、年度内に成立しなくても良いんだと言われかねませんので、そういうことを含めて、何が真意であるか、まったくわかりませんので、私たちとしては、予算に反対である以上、すべての法律案に反対であるということを言われたのではないかと考えるところです。
Q
この点については、今朝の役員会で、賛成する反対するといった議論があったのですか。
A
今日の役員会では、予算案には反対である。あれだけ、穴のあいているバケツにお水をどんどん入れていく特例公債法にも反対であるということを確認し、予算関連法案についても、詳細はありますが、大多数は反対になるだろうと。その程度の話で、詳細については、政調会長の下で、1本1本考えていくということになるかと思います。細かい法案ごとにどうするかという話は、今の段階ではありません。
Q
社民党が予算案や特例公債法、税制改正法に反対する方針を固めたようですが、社民党が野党側に戻ってきたことについて、幹事長のご所見をお聞かせください。
A
昨日、予算委員会の理事会の前に野党で集まっています。野党の理事懇談会に社民党の皆さんが入ってきた。社民党として、態度を決めかねていたところですが、明確に私ども野党と足並みを揃えてきたということだと考えています。政策的には、相容れないところもありますが、野党共闘という形では、これからも現場でじっくり考えを聞いていくことは重要ではないかと考えています。
Q
今日、小沢元代表が民主党の倫理委員会に、強制起訴は起訴とは違うということで、処分に対する意見書を提出しましたが、幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
これは何度も申し上げているように、民主党の中の話であって、社民党を除く野党で証人喚問を幹事長・書記局長名で求めているところです。やはり強制起訴されたとはいえ、強制起訴された中で事案に関して、不利になることは発言しなくて良いわけですから、偽証罪のある証人喚問にそろそろ菅総理のリーダーシップで、民主党がやりましょうと言えば、社民党を説得することはできます。国民新党も説得することもできるわけですから、いつまでも岡田幹事長に任せるのではなくて、菅総理のリーダーシップで、この問題に終止符を打ってもらわないと、民主党の問題、与野党の問題ではなくて、政治全体に対する国民の皆さま方の不信を大きく増長する。その事実については、各社の世論調査が如実に表しているのではないかと考えています。
Q
東京都知事選挙について、松沢成文・神奈川県知事擁立の動きがあるようですが、幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
私どもの政党で、そのような動きをしておりませんので、コメントする材料を持ち合わせておりません。
Q
役員会での発言で、組み替え動議を準備中とのことでしたが、改めて組み替え動議を出す意義等についてお聞かせください。また、どのような中身をお考えですか。
A
これは思い出していただければわかると思いますが、予算委員会がスタートした冒頭に、石破政調会長がパネルを使って、私たちならばどのような予算を考えるか、端的に申し上げれば、4K(子ども手当、農業戸別所得補償、高校授業料無償化、高速道路料金無料化)はすべて取り下げる。もうすでに、岡田幹事長まで子ども手当の問題、高速道路料金無料化の問題、高速道路については大畠国土交通大臣まで見直しに言及しています。すなわち、無料化したけれども、交通量は増えて、事故は増えて、死亡者数は増えた。社会実験としてはやらない方が良いという結論になったから当然ではありますが、彼らはそれを約束したのですから、我々はそれを止めて、さらに子ども手当に代わるものは、所得制限のある児童手当に戻すというものが中心になった組み替え動議を今、石破政調会長のところで、議論を経た中で、最終的なものを取りまとめて、25日の総務会に党として決定させていただくことになると思います。
Q
国会対応について、民主党の幹部の中に、今月28日にも衆議院で予算を通過させたいという発言があるようですが、そういった発言について、幹事長のご所見をお聞かせください。
A
昨日、今ご質問のありました28日に締めくくり総括質疑をやって、採決をするという話が、民主党の国対筋から出ているという話を私も情報として聞きました。物理的に無理なのではないでしょうか。今日、公聴会をやっています。そして、河野洋平衆議院議長の裁定によって、「公聴会が予算の出口ではない。公述人の話を聞いて、しっかりと一般質疑を行って、その公述人の方々の意見、提言というものに対して、議論を尽くす」、これは与野党で合意している話です。子ども手当の趣旨説明がありますが、公聴会は24日、あるいは25日に行う。その後分科会も行わなければなりません。分科会も1日半かかります。民主党の皆さん方が約束している集中審議が、公聴会の後、2コマ行うということを考えますと、物理的に28日には、どう詰め込んでも、入って来ないのではないでしょうか。もし仮に過去の約束を破って、集中審議も行わないで、締めくくり総括質疑という態度に出るならば、私たちも然るべき対応をしていかなければならない。そのことによって、予算の成立が逆に遅くなることを、常識的に考えれば、議論を尽くして採決を行う。これは議会の健全な姿でありますので、私たちはそちらを希望していますが、これは相手のあることですし、民主党の国会対策も誰が仕切っているのかわかりませんので、これ以上のことは、シミュレーションとして、私の頭の中で考えつかないところです。