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記者会見

定例記者会見(役員会後)

平成22年11月9日(火)
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

【谷垣禎一総裁発言】

「昨日から予算委員会で各位質問に立っていただき、菅総理の答弁の稚拙さ、ひどさが際立っている。さらに攻め込んでいく必要があるし、私たちが要求している危機管理等々に関する集中審議を実現し、あらゆる問題点を国民の前に明確化していかなければならない。中井洽予算委員長の裁きが大変乱暴で、補正予算の審議をどうやってくるか、最後まで気を抜かず、警戒しなければならない」
「福岡市長選挙について、6日(土)に現地入りした。役員各位のご協力をお願いしたい」との発言があった。

【石原伸晃幹事長発言】

「小沢元幹事長の証人喚問はゼロ回答で、岡田幹事長に至っては、与野党幹事長・書記局長会談を開いておきながら、話がうまくまとまらないと野党のせいにするという由々しき発言もされている。ビデオの全面公開についても、秘密会で行われるのは、非常に中途半端である。また、鉢呂国対委員長の発言によれば、明日にも強行採決しようという動きがあるけれども、私たちの要求に何ら回答がない限りは、断固戦ってまいる」
「各選挙が行われるので、各位のご協力を宜しくお願いしたい」と発言した。

【逢沢一郎国対委員長発言】

「明日、集中審議をやるべく、野党連携して要求中である。明日は、外務大臣、経済産業大臣がAPECの閣僚会議に出席するので、閣僚不在での締めくくり総括質疑というものは、断固あり得ない」
「小沢氏と民主党との考え方が全く逆である。しっかり回答を求めていく」との発言があった。

【脇雅史参議院国対委員長発言】

「法務委員会の下の小委員会で、検察のあり方について、立法府として協議していく」
「八ッ場ダムについて、大臣が代わったことによって、今度はやると、非常にいいかげんな話がまかり通っている。国土交通委員会で、地元の皆さん方の声をしっかり反映して、建設促進の決議を用意している」
「10月20日に同意人事案件についての話が内閣からあった。あまりにも不備、手抜きということで、その後どうしてくれという説明が一向にない。極めて無責任である。政府として、委員の方々に対しする迷惑も考えておらず、甚だ遺憾である」との発言があった。同様の話が、中曽根参議院会長からもあった。

【小坂憲次参議院幹事長発言】

「衆議院の審議で出た補正予算の問題点をしっかり参議院で追及していく」との発言があった。

【石破茂政調会長発言】

「明日、全国政調会長会議を開いて、統一地方選挙の公約作りを進めていく」
「補正予算の組み替え動議を現在準備している」との発言があった。

【小池百合子総務会長発言】

「自身の防衛大臣の経験として、当時イージス艦の情報流出の責任を取り、防衛大臣を再任されなかった。これは、就任してすぐ起こったことで、厳密には自分の時ではないが、やはりその当時の責任者として、責任を取った。この点をしっかり出していただきたい」との発言があった。

【河村建夫選対局長発言】

福岡市長選挙、和歌山県・愛媛県・沖縄県知事選挙の状況についての発言があった。

【茂木敏充広報本部長発言】

週末の各社の世論調査の分析についての発言があった。

【その他の発言 】

「朝鮮学校の無償化は、尖閣列島問題に隠れて、極めて不透明なプロセスで決定されているが、重要な問題である。反日教育、大韓航空機の墜落事故でっち上げ、拉致は誇大妄想等々を教育しているものに、生徒は悪くないが、そういう教育を行っている機関に対して、国民の税金を使うことは問題である」との発言があった。

質疑応答

Q
政府提出の補正予算への対応について、公明党執行部は、菅総理が外交問題でリーダーシップを発揮していないことや、小沢一郎元幹事長の国会招致の目途が立っていないことから、補正予算に対しては反対する方向で調整しているようですが、自民党の対応や考え方をお聞かせください。
A
公明党の皆様方がそういう方針を固めたというニュースは拝見しましたが、まだ井上公明党幹事長とは直接話はしていませんので、正確には把握していません。私どもは、野党の共闘関係をしっかりと守りながら質すべきことは質す。石破政調会長からご報告があった通り、組み替え動議を準備中ですので、これに対する与党の対応を見て、最終的には、政調会、執行部で賛否を決めさせていただきたいと思います。
Q
本日、TPPへの参加について閣議が行われ、関係各国と協議を開始するということで閣議決定がされましたが、幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
菅総理が国会で「TPPへの参加を検討する」と言われたときに、突飛な印象を持ちました。もちろん日本は貿易立国なので、TPPの重要性、FTAの重要性等々を私は認識していますが、どこで議論をしていたのだろうと。そうすると案の定、民主党内はまとまっていなくて、協議を開始すると。参加するかしないかは、問題は先送りと。このような状態で、TPPに協議を行う国々がどういう対応をとるのか。その点については、しっかりと見守らせていただきたいです。
APECには、関係国の元首クラスがこられますので、そことどういう話がなされるのか。これも国会で、菅総理の報告をしっかりと受けて、この問題に対して、私どもの考え方、これは調整していかなければいけないことがたくさんあります。農業がクローズアップされていますが、それ以外にも医者、弁護士、看護師などの人の移動。さらには、私は金融の専門家ですが、銀行、生保、損保など、金融全般の自由化の問題について、議論された形跡がまったくありません。
実はこういうものも議論していく形で、自国の有利性、自国の発展ということがなるように、自由貿易協定を各国と模索しているので、電車に乗らなければみんな不幸になるので、この電車に乗りなさいと。乗ってみてポイントが切り替わって、崖の方に行くことも十分にある。十分に検討された形跡が全くないので、(政府は)何をやろうとしているのかというのが率直な印象です。
Q
補正予算の採決に対して、政府側が強行姿勢で出てきた場合、自民党としてはどのような対応をされますか。
A
この後、議院運営委員会が開催されます。そこで職権で、明日の本会議を立ててくるかどうかを見極めたうえで、党としての方針を決めたいと思います。まもなく先方の対応が見えてくるのだと思います。