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記者会見

定例記者会見(役員会後)

平成22年10月5日(火)
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

【谷垣禎一総裁発言】

「明日から代表質問が始まるが、トップバッターを務める。気合を込めてやるので、よろしくお願いしたい」
「小沢氏の問題など、案件が日々変わっているが、基本は問題点を徹底的に攻めていくことだ。菅総理は、熟議や協議を求めたいと言っているが、与野党の責任分担はしっかりとしなければならない」との発言があった。

【石原伸晃幹事長発言】

「今国会は、やはり政治とカネの問題について、私どもはずっと証人喚問を要求している。また、忘れてはいけないのは、鳩山前総理のお母様からの提供された政治資金はいったい何に使ったのか。上申書を出したそうだが、それを国会に提出すると言っていたし、使途についても、説明すると言っていたにも関わらず、そのままやりっ放しにしている。徹底的に追及していかなければならない」
「昨日、菅総理と温家宝首相がすれ違って、ベンチに座ってお話されたそうだが、尖閣をめぐって一体どんな議論がなされたのかは、報道を拝見する限りわからない。ここはしっかりとただしていかなければならない」
「補正予算について、我々は、門戸は開いている。しかし、談合・事前協議はしない。野党5党と玄葉大臣との模様等々でも、玄葉大臣が民主党をグリップしているのかということもある」と発言した。

【岸宏一人事局長発言】

人事案件についての発言があった。

【逢沢一郎国対委員長発言】

「予算委員会では、当然のことではあるが、全閣僚の出席を求める。12日(火)は、ベトナムで防衛大臣が出席しなければならない会議があるので、13日(水)になるかもしれない。武部予算委員会筆頭理事が、『協議・熟議というならば、前の通常国会はひどかったので、十分な審議時間、衆議院では5日間しっかりやりたい』と要求している。検事総長、那覇地検検事正、小沢氏、鳩山氏等々の証人喚問は要求中である」との発言があった。

【脇雅史参議院国対委員長発言】

「代表質問の日程について、今回はルール通り、少数会派の代表質問はないが、今後、検討していきたい」
「未だに、与党側から法案説明がない。普通では、この法律案を重点法案とするので、国会ではよろしくとの話があるが、それが全くない。それはどういうことか。通す意思が全くないのではないかと思わざるを得ない」との発言があった。

【中曽根弘文参議院会長発言】

「小沢氏の問題は徹底的に追及しなければならない。また、憲法審査会が宙づりのままであるので、今国会で進めなければならない」との発言があった。

【小坂参議院幹事長発言】

「尖閣問題について、領海・領空ということがあるが、法整備がファジーになっているので、我々としても、しっかり検討して、法案の整備が必要ならば、整備しなければならないという提言をしていく」との発言があった。

【石破茂政調会長発言】

「5野党の要求に対する政府からの回答を受けた。私どもは、建設国債を発行して、必要な社会資本を整備することをお話したが、先方はとにかく国債は発行しないとのことであった。また、玄葉大臣から、『民主党代表選挙を受けて、マニフェストは修正することになった』との発言があった。私どもも補正予算の審議については、門戸を開いているので、補正予算を検討するチームを立ち上げていく」
「小坂参議院幹事長から指摘のあった、領空・領海の警備のあり方について、整理して、わが党の考え方をまとめたい」との発言があった。

【小池百合子総務会長発言】

「本日11時から、新総務による総務会を開く」との発言があった。

【河村建夫選対局長発言】

「12日(火)に告示される北海道5区補欠選挙について、対立候補は、国土交通省に道路技官として入省したが、前原前国土交通大臣の強引な人事によって、北海道開発局千歳道路事務所長になった。普通、このようなことはないが、しかも権限のある、随意契約の多いところの所長になっている。その人が対立候補となっている。また、北教組についても、今回の補選の原因となったのはヤミ献金の問題であるが、北教組の先生方が何百人か集まって、小林千代美の仇を討つと言っており、全く罪の意識がない」との発言があった。

【茂木敏充広報本部長発言】

新しいポスター、今後の広報戦略についての発言があった。

【古屋圭司中央政治大学院長発言】

「中央政治大学院で、異業種勉強会を行っていく」と、幅広い各界各層の意見を政策に取り入れるため新しい試みについての発言があった。

質疑応答

Q
民主党の小沢一郎元幹事長が「強制起訴」の判断が下ったことについて、昨日、谷垣総裁は議員辞職すべきとの認識を示しました。しかし、今回のケースは、検察が有罪に持ち込めないのではとの観点から、議員辞職を求めること対して、野党内には慎重な意見がありますが、石原幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
まずは、証人喚問です。国会は、国権の最高機関である。そこに所属した議員が嫌疑をかけられた。検察は、不起訴となり、昨日、検察審査会が発表した文書を読みましたが、文書のまとめのところに非常に意味があったという印象を持ちました。
どういうことかと言うと、一検察官がその事案を判断するのではなくて、裁判という公のものを使って審議、有罪になるか、無罪になるのか。それが国民の権利だということで、あのような判断をしたという件がありましたが、私もまさにその通りだと思います。有罪になるのか、無罪になるのか。裁判の行方を見なければわからないことですが、あれだけ大きな嫌疑をかけられて、説明は市井の人は不十分だと書いてあります。それを民主党として、どう受け止めるのか。まったくほったらかしだ。
一国の総理大臣が「検察から資料が戻ってきたら出しますよ」と発言したにも関わらず、何も出ていない。「証人喚問だ」「参考人招致だ」と私たちが与党のときには、民主党は、散々言っていたにも関わらず、まったく言わない。あれだけ代表選で言っていたではありませんか。政治とカネの問題を明らかにしなければならない。総理大臣が言っていたはずです。
Q
関連で、自民党としては、証人喚問を求めていくとのことですが、野党共闘をどのように構築していくのか、石原幹事長のお考えをお聞かせください。
A
国会戦略ですので、マル秘とさせていただきます。
Q
議員辞職をするかどうかは、小沢氏の本人だとは思いますが、他党のことではありますが、民主党の判断としては、どのようなものが望ましいとお考えになりますか。
A
ほっかむりなんです。代表選であれだけ言っておきながら、総理は民主党の代表なので何か言わないといけないと思います。
Q
小沢氏に対する議員勧告決議案について、これは自民党が要求している証人喚問を見てからの判断になりますか。
A
証人喚問については、ずっと自民党は求めています。関係者も含めてです。しかし、まったくほっかむり。今日の逢沢国対委員長の報告をさせていただいた中にも、尖閣の問題をめぐって、「私は知らない。検察が決めた」というようなことを言うから、事の本質は検事総長を証人喚問して話を聞く。那覇地検の検事正を呼んで話を聞く。あの人たちが嘘をついているから、嘘かどうか聞いてみようということで、これは本質ではありません。それと併せて、小沢一郎、鳩山由紀夫両氏の証人喚問は引き続き要求中という説明があったということをブリーフしましたが、そこは変わっていません。
Q
議員辞職勧告決議案については。
A
議員辞職しては、喚問ができないので、ものには順番があるということです。
Q
小沢氏への対処について、民主党幹部の中には「本人の判断を見守る」との同氏への処分に慎重な意見が出ていますが、こうした民主党の姿勢について、石原幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
ほっかむりをしている。あれだけ他党のことは言っておいて、民主党のキャミソールの大臣も一体どうしたのですか。何か委員長になっています。ほっかむりではないですか。それがあの党の体質だと思います。
Q
明日から代表質問がスタートしますが、自民党としては、どういったところにポイントを置いていますか。
A
谷垣総裁の代表質問を聞いていただければ、わが党の基本的なスタンスは分かると思います。検察審査会が2度目の議決をした。やはり政治とカネです。この問題は、これまで私どもも追及してきましたが、ひとつ大きな柱になるのではないか。2番目は外交です。そして経済・財政、補正予算、そんなものが主な論点になると思いますが、菅総理は熟議をするというので、5日間予算委員会を開催させていただいたら、北海道教職員組合がヤミ献金をしてあのようなことになったのに、今も政治活動をしているというような問題とか、あるいは経済を成長させると言っていますが、どのように成長させるのかという話。ただすべき点は多々あると思います。
Q
菅総理と中国の温家宝首相の会談について、廊下ですれ違った際に行われた珍しい形だったかと思いますが、石原幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
珍しくはありません。私も国際会議などは行きますが、お互い座って通訳を介してというのはよくあります。ですからそれは会談とは言います。ただ、私が指摘させていただいたのは、尖閣諸島をめぐって、菅総理が何を言って、温家宝首相が何を言ったか。戦略的互恵関係を再スタートにしようというのは当たり前なことで、戦略的互恵関係がないからあのようなことになったのに。あるあると言っておきながら、実は、今の日本と中国にはありません。ボタンをかけ違ったわけでしょう。あそこまで問題をエスカレートさせて、これもほっかむりして検察のせいにしたわけだから。
各社の世論調査で、国民の8割以上が政府の対応はおかしいと。検察が判断したのは嘘だろうと言っているということを、菅総理は認識されなければいけないのではないかと思います。
Q
小沢氏をめぐる事件について、北海道5区の補欠選挙に与える影響をどのようにお考えになりますか。またこれに関連して、今後、自民党としてはどのように攻めていくか、幹事長のお考えをお聞かせください。
A
河村選対局長の発言内容を紹介しましたが、学校の先生が集まって、仇を討つとシュプレヒコールをしているのは異常です。罪の意識がまったくない。この点は質していかないと。補選をするということは、国費を使うわけですから、そういうことが事実なら筋違いです。私はその報告を聞いて愕然としました。その点はただしていかなければならないと思います。それを道民の方がどう判断するかということだと思います。
Q
日中首脳会談においては、尖閣諸島に関して、菅総理は日本政府の従来の主張を述べて、中国側は「中国の固有の領土だ」と平行線だったと聞いていますが、石原幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
そのことが本当かどうか、我々は聞いていないので、本当にどういうふうに、座って目を見て言うのか、前を見て両方が言うのか。これでも全然違うわけですから、本当に何を言ったのか聞いてみないと相手もあることですから、今のご指摘の点は一番重要な点ですので、聞いてみなければならないと思います。
中国側は賠償を求めることは撤回していません。言わなくなっていますが、その点を温家宝首相が言われたのかどうか。またその点を菅総理がただされたのかどうか。ただ一言、「尖閣諸島は日本固有の領土だ」と前を向いて言っただけなのか。目を見て、「あなたはちょっとひどいじゃないか、やりすぎだよ、中国は」と言ったかはわかりませんので、聞いてみたいと思います。