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記者会見

石原伸晃幹事長ぶら下がり会見

平成23年1月17日(月)
於:党本部4階エレベーターホール

質疑応答

Q
菅内閣の改造を受けて、この週末に各社世論調査を行いましたが、石原幹事長の受け止めをお聞かせください。
A
内閣支持率の平均値で言うと約6%の上昇。どこの紙面を見ても微増です。やはり国民の皆様はよく見ている。見透かしている。与謝野さんの起用にしても、約2?3割の人が支持をして、約5?6割の人が支持をしていない。菅総理の考えていることと、国民の皆様方の考えていることにかい離があって、こういう結果になったのだと思います。国民の方々、日本人は本当によく見ていると思います。本質を見ているという印象を持ちました。
Q
与謝野氏の起用は、菅総理が与野党協議への対応を期待してのことだったと思います。5割以上が「与謝野氏に期待しない」との傾向が出ていますが、自民党としては与野党協議にどのような姿勢で臨むお考えですか。
A
何を考えているのか、正直分かりません。与謝野さんの考え方は、税方式ではありませんし、増税するということに対しても民主党内でコンセンサスができていない。原口前総務大臣は、「増税貧乏神内閣」と。内閣を構成する民主党内から話が出ていますので、私たちとしては、民主党がどういう案をまとめるのか、まとめられないのか。それを見てからの判断だと思います。
Q
与謝野さんが先頭に立っている限り、難しいとお考えですか。
A
これは就任されたときもお話ししましたが、ものごとを協議してひとつのコンセンサスを得ていく作業、政治の重要な要素ですが、その中で最重要なのは、人と人との信頼関係です。私は野党との協議というと、金融国会の時に経験がありますが、あのときは信頼関係があるからこそ、各党と話がまとまっていった。坂口力さん、中野寛成さんの家に行ったり、枝野さんとホテル話し合いをしたり。そういう人と人との信頼関係があって初めて与野党協議はまとまりますが、仮にですが、与謝野さんが各党の政調会長を集めるときに、そのときに出て行って分かりましたと言える方がいるのでしょうか。民主党内でこれだけ意見がまとまっていない、それを目のあたりにすると、菅総理は何を考えているのかなという気がします。
Q
小沢一郎元代表の政治資金問題について、民主党の岡田幹事長は通常国会前の政倫審出席の議決を求めていますが、この議決に対する自民党としての対応をお聞かせください。
A
これも茶番だと散々申していますが、本人が出ないと言っているんだから実現しません。ですからそこでこそ菅総理がリーダーシップを発揮して、国会会期前でも証人喚問であれば我々は賛成します。なぜそういうリーダーシップをとらないのか。先ほどの支持率の話ではないですが、この問題を政権浮揚に利用しようとしているとしか、今回の結果からは見えません。
Q
与謝野氏に対して、具体的に辞職を求めていくことはありますか。
A
それはこれからも再三求めていきますし、何と言っても自民党の議席です。若い方々から言わせると、何だと、平成の脱税王と鳩山由紀夫首相のことを言っておいて、平成の議席泥棒じゃないかとそういう声がわが党の若手の中から挙がっていますので、この点については厳しく、やはり大臣であるのであれば、片山総務大臣も議員ではありませんから、一民間人になって議会制民主主義を守ったうえで話をする。これが与謝野さんに求められている最低限のモラルだと思います。
Q
文書などで求めたりはしないのですか。
A
文書で言おうが、これは形式論ですから、ことあるごとに求めていくことになると思います。
Q
小沢一郎元代表が強制起訴された場合、議員辞職すべきが6割以上という結果が出ていますが。
A
これは民主党の代表、幹事長までされた方で、そして民主党に籍があるわけですから、国会での説明責任がある。強制起訴の前に国会に出て来て、しっかりとご自身の言葉で話される義務があると思いますし、民主党という政党としての自浄能力が問われている。まずはそこからだと思います。
Q
社会保障の協議について、自民党など他の野党も協議すべきだと7割近くいますが。
A
信用できない人と協議しても何もまとまりません。まとまらないことをやっても時間の無駄だと思います。私はそのように考えています。
Q
小沢氏の政治資金問題について、政倫審よりも証人喚問で説明をすべきだとの声が多いようですが。
A
冒頭に申しましたが、日本人はものを良く見ています。ですから政倫審と証人喚問の違いはなかなか分からなかったですが、自分が出ると言わないと政倫審は開かれないんだ。証人喚問は強制力もあるし偽証罪があると国民に伝わったからこそ、そういう結果になった。私たちは1年間言ってきていますので、この問題について、待つ方としてはそろそろ限界にきている。結論、結果を出してもらいたいと思います。民主党の自浄能力が問われています。個人の問題から党の問題になっていると思います。
Q
次の総理に相応しいのはという質問では、谷垣総裁の支持率が低いようですが。
A
うまく伝わっていないのだと思います。大変、包容力もあるし、論理的だし、その一方でパンチがないという批判が出てくる。乱世になればなるほど毒々しい人が良い。ですから地域政党や何かが人気があるのだと思います。人が前面に出ていけば、谷垣総裁の良さは多くの国民の皆様の間で理解が得られると確信しています。
Q
与野党協議には、与謝野氏がいる限り応じられないということでよろしいですか。
A
その前に与野党協議をすると言っても、どう考えているのか分かりません。最低保障年金と言っています。止めたとは言っていない。我々は保険方式を堅持していく、その中で税の負担を2分の1にする法律を通しています。それを主導してきた与謝野さんと民主党の皆さん方がどういう案を作ってくるか。何も決まっていないときに、集まってもまったく意味がありません。どちらの考えが党や政府を代表するものか、まったく私たちは判断する材料はありません。ですから、そういう状態でやっても無駄ではないでしょうか。ともかく政府の責任、政府として、与党として、これが私たちの考える社会保障制度、消費税のあるべき姿であると出して初めて与野党協議がスタートするのだと思います。門戸を閉ざしているわけでは決してありません。