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幹事長記者会見

谷垣幹事長ぶら下がり記者会見(平和安全法案衆院通過を受けて)

平成27年7月16日(木)14:40~14:55
於:院内第14控室
谷垣 禎一幹事長

質疑応答

(代表質問)テレビ東京の小林です。平和安全法案が衆議院を通過しましたが、率直な受け止めをお願いします。
これは、日本の平和を守り、そして戦争を未然に抑止するという意味で極めて大きな、大事な法案ですので、とにかく衆議院を通すことができました。もちろんまだ参議院の審議が残っておりますので、まだ途中といえば途中なのですが、さしあたって衆議院を通せたことには大変嬉しく、ほっとしております。今までのこういう審議では、しばしば大変本会議も混乱するという例を私どもは見てまいりましたが、野党は最後、欠席をされて賛否を明らかにされなかったこと自体は残念ですが、本会議場で討論という形でそれぞれの意見はお述べになったというような形で、一応衆議院を終わることができた。整斉粛々と運ぶことができたのかなと思っております。しかし何よりも大事なことは、まだ参議院の審議があるわけですので、この法案の持つ意味をさらに国民の皆さまにもよくご理解をいただけるような工夫・手立てを、政府にも尽くしてもらわなければいけませんし、与党としてもその努力をさらにしなければいけないと思っています。
(代表質問)テレビ東京の小林です。今後、舞台が参議院に移って、さらに国民の理解を得る必要があると思いますが、どのような姿勢で臨むことが求められているか、幹事長のお考えをお聞かせください。
結局、それぞれの価値観や何かでいろいろな考え方があると思いますが、私はこの法案が、戦後70年、日本は一度も戦争をしない、また戦争に巻き込まれることもなしに70年を過ごしてくることができた。これは非常に素晴らしいことだったと思います。そういう日本の基本的姿勢を、いろいろな国際的状況の変化で補うものは補っていかなければいけないのですが、その基本を盤石なものにするための制度である。このことをしっかり説明をすることではないかと私は思っております。
TBSの加納です。国民の理解について、幹事長にとって国民の理解を測る指標というのはどういったところになったのでしょうか。
これは、私も30年を超える政治活動でいろいろなことを経験してまいりましたが、こういう言葉はやや感覚的な表現なので適切かどうか分からないのですが、一種の皮膚感覚というのがありまして、例えばいろいろな方にお会いしたときの反応というか、そういうことでやはり、いろいろな指標があります。国会の論戦の仕方とかメディアの皆さまの報道とか、もちろん世論調査というものもあるのですが、やはりそういう一種の皮膚感覚というものが私には重要のように思います。だから「それが何なんだ」と言われると、うまく説明できないのですが、いろいろなそういうことと併せて、政治家はやはり自分のそういう感覚が全く鈍くなって世の中に通用しないようだったら、もう「あなたは通用しない」ということになるわけで、やはり自分のそういう皮膚感覚というものが一つあるということは申し上げたいと思います。
TBSの加納です。一方、各社の世論調査では、国民の理解がまだ進んでいない現状がありまして、そういうなかで採決を行ったということで、国会の周辺でもデモがあるなど、そういう状況についてはどのようにお感じでしょうか。
私は、戦後安全保障に関するいろいろな議論というのは、いろいろな形で積み重ねられてきたわけですね。やはり基本的な論争のパターンというのがあるように思います。ちょっと古くなると、パターンなどという言葉を持ち出してきて、お若い皆さんは「何だ」とお思いになるかもしれませんが、なかなかこの紛争を未然に防ぐ、つまり「抑止」ということですが、これを理解していただくのは案外難しいなと思います。抑止が全然間違っていると思っている人はいないと思うのですが、必ず抑止に対する批判論というのは、そういうことをやると、「戦争に巻き込まれるぞ」とか、「相手から警戒されて却って攻撃を受けることになる」という、抑止に対しては常にそういう議論が起きるわけですね。この議論を徹底していくと、その議論を徹底する方は少ないですが、徹底していくと「非武装中立が一番いいのだ」ということに多分なるのですね。ですから国民の多くの方は非武装中立でいいと思っているわけではないが、長い間のそういう伝統的な議論のなかで「巻き込まれるのではないか」などそういう恐れを持っておられる方がかなりいると思うのですね。そこをどう説明して納得していただくかというのは、戦後70年のいろいろな安全保障論争のいわば積み重ねの上に、なかなかそこがまだ完全に解けるまでに至っていないわけですので、なかなかこれは簡単ではないなと私は思います。
共同通信の比嘉です。昨日から国会周辺で行われているデモはご覧になりましたか。
全部その中に入っていっているわけではありませんが、横を通ったりして微かに気配を感じていないわけではありません。
共同通信の比嘉です。世論調査の反対だけではなく、実際に自分の時間を使って反対をするという人が昨日、少なく見積もっても6万人集まったと言われています。
6万人というのはちょっと、いつもこれは議論になるのですが、主催者発表とその他の発表が食い違って、ちょっと6万人というのはズレがあるように私は率直に言って思っております。ただ、かつて60年安保であるとかその前の警察二法の改正であるとか、以来私もいろいろなのを見てきました。そういう観点からすると比較的平穏なのではないかなと、こう言うと叱られるかもしれませんが、私の皮膚感覚はそういうことで、ですから「お前の皮膚感覚が違う」と言われればそれまでですが、私はそんな感じがしております。
共同通信の比嘉です。世論調査に答えるだけではなくて、自分の時間を使って反対を表明する人が増えてきているという事態です。
それは、かつての安保にせよ、PKOのときも、自分の時間を使って抗議する方はもっとたくさんいらっしゃったように思います。これが消費税か何かになるとまたずいぶんありますのでね。
共同通信の比嘉です。その人たちの理解を得るための時間ではなく採決を優先したということについて伺います。
しかしそうおっしゃいますが、結局のところ116時間というのは半端な時間ではありません。議事録をずっと読み返されれば明瞭に浮かび上がってくると思いますが、要するにでは国会の質疑のなかで新しい論点が出てきたのか、一つも答えていないことがあるのか。そういうことはないですね。やはりほとんど論点は出尽くしているし、答えも出ている。ただ、そこはお互いが、先ほど申し上げたことと重なりますが、「こう問う」、「これに対してこう答える」という、お互いの姿勢がいわば固まっているというか、そういうことになっている面はないわけではありませんが、ほぼ出尽くしている。まだこういう問題点があったのかということは、あまりないと思います。
毎日新聞の影山です。今後の参議院での審議の進め方について、特別委員会の設置に関する詳細はまだ決まっていないということで、なかなか審議が進む目処が立たないという状況があります。また、参議院選挙制度改革で与党の案が違っているということもかなり影響を与えると思うのですが、参議院の審議をどのように進めていくお考えですか。
これは先ほど申しましたように、やはり説明の仕方も我々もその都度それなりに工夫をしているつもりなのですが、さらに工夫をして丁寧にやっていくということに尽きるのではないかと思います。
テレビ朝日の植村です。今回の委員会審議について、PKOも理解されるまでに20年かかったということですが、この法案は20年後にどのように評価されていると思いますか。
20年後を予測するのはなかなか難しいのですよね。大学のときの国際政治の試験問題は「20年後をどう考えるか」という問題でした。私の答案は20年前を振り返って現在と比較した答案を書いたのですが、20年後どうなっているのかを明確に表現する力はありません。 ただ、抑止を中心として、そしてもう一つは、本日、遠山衆議院議員がおっしゃいましたが、戦後の平和国家というのをきちんと踏まえてやっていくのだという原点は変わりません。むしろあえて言うならば、今まで個別的自衛権はあるのだと、最初の憲法解釈は必ずしもそういうことは言わなかったかもしれませんが、個別的自衛権は日本にあるのだという解釈で習いました。しかしその個別的自衛権を実際に発動したことはないわけですので、むしろ「ああ、これでよかったのだ」と思わない方が幸せなのかもしれませんね。つまり、この法案の「こういうことができたからこういうことがこうなったのだ」というのでないようにしていくのが一番いいのではないかと思います。ですから基本は、私が何度も申し上げているように、平和外交、そして日米安保と自衛隊の抑止力、今度の法案はその隙間を埋めようということですから、やはりその基本をしっかり踏まえて、そしておそらくそれは今までも結局、評価はいろいろですが、平和外交を一生懸命やっていくということと抑止は必要だということは、潜在的にはほとんどの国民がそれを承認しておられると思います。ですから、私は20年後もおそらく、その隙間を埋めようというこの法案は、やはりかなり高度な制度というか、安全保障法制のいろいろな仕組みに関することですから、最後まで「国民に分かれ」というのは難しいことかもしれませんが、しかし概ねこれで安心なのだと20年後、思っていただけているのではないかと私自身は考えております。
北海道新聞の徳永です。本日の衆院通過で60日ルールというのも適用可能になると思いますが、その辺りはどうお考えですか。
これは枝葉末節の話なのですね。やはりまず丁寧に議論を進めていく。60日ルールを前面に出していろいろ議論をするという必要はないと私は思っています。
東京新聞の宮尾です。昨日、平和安全特別委員会の浜田委員長が、一括法案というやり方についていかがなものかということをおっしゃいまして、本日の民主党の岡田代表の討論では、法案一本あたりの審議時間は10時間くらいしかないという批判をされましたが、こういう意見についてはどのようにお考えですか。
浜田委員長がおっしゃった全体のなかではごく周辺的なことで、その片言節句を取り上げてどうだこうだという議論は、私はしようとは思っておりません。
東京新聞の宮尾です。本日、村上衆議院議員と若狭衆議院議員が欠席されて、いずれも病気だということですが、特に村上衆議院議員はかなり法案に反対しておられたので、これから事情を聴くということになるのでしょうか。
腰痛だということで、診断書も出てきておりますから、事情を聴く必要など私は何も感じておりません。

 

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