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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成27年7月14日(火) 10:35~10:47
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶で、平和安全法制は終盤に来ている。幹事長、国対委員長の下、しっかり取り組んでほしいということでした。
私(谷垣幹事長)からは、平和安全法制について、昨日は中央公聴会を終えて、本日は一般質疑をやっている。また本日は、高村副総裁と稲田政調会長に維新の党との二回目の協議を午後、やっていただく。こういうことになると、審議も大詰めに来て、明日15日(水)には締めくくり総括質疑等々を考えていかなければならない段階に来ているのではないか。安倍総理にも連日、党のネット番組にも出演いただいて、昨日で最後となったが、分かりやすく説明いただいてよかったと思う。引き続き国民の理解を得るべく努めていかなければならないが、今週は重要な週となるので結束していこうということを申しました。
佐藤国対委員長からは、平和安全特別委員会は本日、与党と維新の党出席で開会している。審議時間は110時間を超えて、本日午後には与党と維新の党との協議もあり、出口に向けて判断していく。
林議運委員長からは、衆議院選挙制度調査会についてのご報告がございました。
吉田参議院国対委員長からは、委員会日程についてのご報告、それから自民・民主国対委員長会談を連日、行っているということでした。
溝手参議院議員会長からは、参議院選挙制度改革について、早期の決着をつけていきたい。対象議員の救済について検討していきたいということでした。
伊達参議院幹事長からは、減員区・合区の県連へ説明に行く。また、脇雅史参議院議員から会派離脱届が提出されたということでした。
茂木選対委員長からは、北海道5区の公募についてのご報告がありました。
稲田政務調査会長からは、本日、維新の党との2回目の協議を行うということでした。
二階総務会長からは、各県連等の会合に行ったが、平和安全法制についての理解は進みつつあると感じた。決めたらしっかりやっていこうというご発言がありました。
馳広報本部長からは、世論調査の結果についてのご報告がありました。

以上です。

質疑応答

NHKの瀧川です。確認ですが、平和安全法制の15日(水)採決、翌16日(木)衆議院通過という日程感について役員連絡会では出ましたか。
役員連絡会では、まだ本会議の日程等々については特段議論はしておりません。要するに、本日を終えて明日15日(水)にはそろそろ出口ではないかというところまでですね。
NHKの瀧川です。本会議日程についてはどうお考えですか。
それはやはり本日、明日をどうやっていくかということ、手順を踏みながら考えていくということではないかと思います。
NHKの瀧川です。本日午後の維新の党との協議について、どういう方針で臨まれるお考えですか。
方針と申しますか、維新の党がどういうことで出てこられるのかということによると思いますね。
朝日新聞の笹川です。昨日で安倍総理のCafeStaの出演が終わりました。ただ、弊社の世論調査を見ますと、「総理が丁寧に質問していると思うか」という質問に対して、CafeSta出演の前後でも「丁寧ではない」という回答が7割近くになっている。これについてどのように考えますか。
そういう世論調査等々があるということは我々も真剣に受け止めていく必要がありますので、今後、決して衆議院だけではありません、参議院もありますので、丁寧に理解を進めていくような審議をしていくということは当然やらなければならないと思います。
朝日新聞の笹川です。安倍総理に対して、国会の中あるいは党の中だけではなくもっと別のところで国民への説明の場を設けるというようなことはお考えですか。
今のところ特段、そういう特別なことを考えているわけではありません。やはり基本は国会できちんと議論していくということが基本中の基本だと思いますね。
テレビ東京の小林です。安倍総理も党のネット番組で丁寧な説明をしたということですが、国民の理解というのは現状、深まっていると見られていますか。
私は、先ほど二階総務会長のお話にもありましたが、各県連とか、あるいはいろいろな会合に出るときの会場からのご質問とか、そういうのを今までずっと、反応を見てまいりましたが、これは私の限られた感じですが、やはりこれは、例えば消費税を入れるなど、ああいうときの方が厳しかったなと思います。
テレビ東京の小林です。昨日の中央公聴会でも少し話が出ていましたが、かつての自民党保守本流というのは広く意見を聞くことに重きを置いていたと思いますが、昨日の中央公聴会で参考人の5人中3人が違憲と言って、国民の理解も進んでいないと言われているなかで採決するというのは、自民党の目指す保守政治のあり方が変わったということなのでしょうか。
今までそれぞれの方のイメージで「保守本流」とか、私もかつて属しました宏池会の名前などをお出しになって、いろいろな論評があることは承知しております。しかしそういう時代でもいろいろな、安全保障法制や、それから特にさっき申し上げた消費税、その前の売上税、相当厳しい議論があって、そのときになかなかそのなかでは、「もう十分意見を聞いて、これ以上聞く必要はない、理解は行き届いた」というようなことは、その時点ではなかなか言っていただけなかったのではないかなと、なかなかそこらは難しいところなのですね。
日本経済新聞の酒井です。参議院選挙制度改革について、自民党は「10増10減」案を受け入れましたが、公明党がまた別の案を考えていて、それぞれ別に法案を提出するのではないかと言われています。連立政権発足以来ほとんどなかった対応の違いだと思いますが、これが連立に与える影響、もしくは解決策について何かお考えはありますでしょうか。
これは、今まで参議院で推し進められてこられましたので、参議院のなかで十分議論して、もう少し自公で議論していただく必要があると思います。私も今までも何回か井上公明党幹事長とも話をしてきましたが、私どもがやらなければなりませんのは、まず具体的な詰め方、参議院でもよく詰めていただく必要があるのではないかと思います。
日本経済新聞の酒井です。合区の対象県からは拘束名簿式の導入を求められていて、そこを修正することで公明党を巻き込めるのではないかという意見もあると思いますが、拘束名簿式について幹事長はどのようにお考えですか。
それは今、まだわが党の中でも議論している最中で、まだ結論を出したわけではありません。
日本経済新聞の酒井です。拘束名簿式も含めて今後、いろいろ検討していくということですか。
そうですね。
テレビ朝日の植村です。今朝の閣議後の会見で、石破地方創生担当大臣が、「やはり平和安全法制で国民の理解が進んでいない」という発言がありました。現職閣僚からこのような意見が出ているなかでの採決ということについてどのようにお考えでしょうか。
ですからなかなか、「理解が進む」とその時点ではそうは言っていただけないことも今まであったと思います。しかし、国会の審議は衆議院だけではありませんから、これから参議院の議論もありますね。そこで全力を挙げてやっていくということになるのだと思います。
テレビ朝日の植村です。仮に今週中に衆議院を通過すると、60日よりも前に参議院に送られてくるということで、そういう状況のなかで参議院での議論によってさらに国民の理解が深まるとお考えですか。
私は前から申し上げていますが、最初から60日だなんだという議論がおかしいので、つまり60日という議論がありますのは、60日あればきちんと議論できるだろうというのが憲法上の前提となっていると思うのですね。とにかく、まずきちんと地道に議論をしていくということが前提なのではないでしょうか。
共同通信の比嘉です。確認ですが、15日(水)という日程について、締め括り総括質疑だけではなく採決もするということは役員連絡会で出たのでしょうか。
当然そういうことも視野に入れて議論をしているわけですね。
共同通信の比嘉です。それは、佐藤国対委員長からのご発言なのか、それとも幹事長ご自身も明言されたのでしょうか。
出口をきちんと作っていかなければいけないというようなことは佐藤国対委員長のご発言ですね。そういうなかには当然、採決をするということも視野に入っていると思います。
共同通信の比嘉です。新しい国立競技場について、二階総務会長からご発言があったということですが、具体的にお願いします。
 「どう説明するのか教えて」ということでした。これはもう少し担当官庁である文部科学省も努力しなければいけないと私は思います。私自身は、やはり国際コンペにかけて、一応それを公募して採用したということはかなり重い意味があるのではないかなと思っています。ですから私もここで質問されたときはそのようにお答えをしていると存じますが、やはり文部科学省にはその辺のいろいろな問題点を丁寧にご説明するように指示をしたいと思っております。
共同通信の比嘉です。党として考え方をまとめるなど対応を検討することはお考えですか。
特段、今のところそれを具体的に考えているわけではありません。
北海道新聞の徳永です。各社の世論調査で内閣支持率が30%台など低迷しています。幹事長ご自身は何%くらいになると危ないというご認識をお持ちですか。
危ないとか、危なくないとか、世論調査の数字であまりそういうことを考えたことがないのです。それが私の党執行部としての至らないところなんですがね。鈍感なんです。ただ、私のいわば経験則と言いますか、国会開会中はじりじりと落ちてくる、内閣支持率というのは落ちてくるのですね。国会が閉じるとまた元に戻る、完全に戻るかは別として、少し回復してくるというのが大体の例なのです。そういうなかでは、今日までよく維持してきたなとは思っています。