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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員会後)

平成27年7月13日(月) 17:42~17:55
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の役員会ですが、安倍総裁からは、平和安全法制についてご苦労いただいている。私も丁寧に説明してきて理解が進んできたと思うが、各議員の協力をいただきながらさらに理解を得られるようにしていきたいということでありました。
高村副総裁からは、明日、維新の党と協議を行う。お互いの理解が進むようにしていきたいということでした。
私(谷垣幹事長)からは、安倍総裁にも連日、党のネット番組に出演いただいて、本日が最後となるが、分かりやすく説明いただいてよかったと思う。また、平和安全法制は本日、中央公聴会をやったわけですね。それから、審議時間もずいぶん積み重なってまいりました。明日、高村副総裁と稲田政調会長に出ていただいて、自公と維新の党の間の協議、これは二度目になりますが、行います。そういうことを積み重ねてまいりますと、そろそろ締めくくり総括質疑というような日程を考えていかなければならないことになるであろう。15日(水)にはそういうようなことも考えなければならないのではないか。いよいよ今週はそういう意味では重要な週となるが、政府・与党結束して対応していこうということを申しました。
佐藤国対委員長からは、出口に向けて努力していきたいということでした。
吉田参議院国対委員長からは、各委員会等の日程についてご報告がありました。
溝手参議院議員会長からは、参議院選挙制度改革についてご心配をおかけしているがよろしくお願いしたいということでした。
伊達参議院幹事長からは、北海道5区の公募についてのお話、また参議院選挙制度改革について、明日から減員区・合区の説明に行くということでした。
茂木選対委員長からは、北海道5区の公募についての経過報告がありました。
馳広報本部長からは、安倍総裁のCafeSta のDVDを作製していきたいということでした。

以上です。

質疑応答

読売新聞の天野です。確認ですが、締めくくり総括質疑は15日(水)になるということを考えていかなければいけないということですか。
そろそろそういうことになっていくのではなかろうかということです。
NHKの瀧川です。具体的に提案をいつ行うなどの話はあったのでしょうか。
それは国対マターですから、私はそこまでは申し上げませんでした。
NHKの瀧川です。幹事長のお考えとしては、15日に締めくくり総括質疑が入れば、その日のうちに採決をするというお考えでしょうか。
そろそろそういう日程かなと思いますが、その辺は国対というか現場で協議していただくということではないかと思います。
朝日新聞の笹川です。その内容については、役員会では特に反対もなく了承・決定したと考えてよろしいでしょうか。
決定というか、そういう方向でしっかりやろうということですね。
朝日新聞の笹川です。皆さん一致されたということですか。
別に反対論はありませんでした。
時事通信の大沼です。その提案に対する安倍総裁の発言はありましたか。
特にございません。
日本テレビの加藤です。弊社などが行った週末の最新の世論調査で、初めて内閣支持率と不支持率が逆転するということがありました。こういった世論の動向というのはどのように受け止めていらっしゃいますか。
確かにそういう数字もあることはあります。あと参議院もありますが、もっと努力をしなきゃならないことは事実ですね。ただいろいろ、野党も一生懸命反対の大キャンペーンを張っておられるなかで、よくここまで頑張ってきたなという気もいたします。しかし問題は、やはりこれから手順を尽くしてきちんと説明していくことを最大限努力するということではないでしょうか。
日本テレビの加藤です。一方で、中身を見ていきますと、野党も支持を広げていないという結果もありました。与党の支持も広がっていない、野党の支持も広がっていないということで、これは国民にどのような感情が広がっていると感じますか。
そこは何とも分からないですね。表現は難しいですが、かなりこれは広範な議論が、要するに戦後の安全保障政策を踏まえ、それからサンフランシスコ平和条約で独立をするとき、あるいは冷戦が終結してどういう新たな展開があったかというようなことが皆背景にある議論で、一朝一夕に結論が出たというものではありません。したがいまして、今までの戦後の安全保障政策の流れをある程度頭に入っていると、反対するにせよ、賛成するにせよ、論点はある意味では共通したところがあるわけですね。しばしば申し上げるように、抑止というものを認めるとか認めないなど、同じような論議がずっと底流にあります。したがって、そういう論議がある程度頭に入っている、理解ができていると、反対するにせよ、賛成するにせよ、論点は明確になってくるのだろうと思うのですね。ところが、それが十分頭に入っていないと、これはなかなか複雑な議論で、実際、理解にも時間がかかる、そういう性格のものであろうと私は思います。そうなりますと、各党やはりできるだけ論点を絞ってというと美しい表現になりますが、「ここがけしからんというならここがけしからん」というような、全体像を議論しようというよりも、ややそういう議論が今まで多かったように思うのですね。これはそれぞれの論者の視点によってもいろいろ議論があると思いますが、少しそういうきらいがあったと私は思います。
共同通信の比嘉です。維新の党の対案について明日、協議をされるということですが、維新の党との協議を含めて15日(水)に締めくくり総括質疑をやるということで、議論は尽くされたとお考えですか。
今のようなことですから、なかなか収束しない議論というのがあることは事実だろうと思います。ただ、私なりにいろいろ審議を見ておりますと、あるいは議事録を見ますと、もう論点は出尽くしているような感じが私自身は受けております。
共同通信の比嘉です。各社の世論調査で、「反対」、あるいは「今国会での成立を支持しない」という声が、この議論が始まってから拡大あるいは同じレベルで続いています。そうしますと、法案に対する理解が深まっていないというよりは、法を理解すると「やはり反対だ」という声が広がっているのではないかという声があると思いますが、そのあたりはいかがですか。
私は、あまりそういう見方はしておりませんね。やや論点を単純化した反対論というものがたくさんあるのではないかと見ております。
共同通信の比嘉です。審議を尽くしたというのは、審議時間ではなくて内容を見ておっしゃっているということですか。
そういうことです。今まで国会のなかの議論を見ておりますと、同じ議論が何度も行われていると思います。それに対して答弁が決してされていないというわけではありませんで、要するに、賛成・反対の視点がある意味で固まっていれば、同じことの繰り返しになっているというような面はあると思います。
産経新聞の豊田です。民主党の枝野幹事長が本日のぶら下がりで、平和安全法制について、「自民党のなかに『おかしい』と気づいている人が少なからずいると思う。鈴木貫太郎元総理は戦争終結の英断を下した。谷垣幹事長が平成の鈴木貫太郎になれるかどうか問われている局面だ」と話されました。平和安全法制の成立にストップをかけるべしということだと思いますが、これについてご所感をお願いします。
持ち上げられているのか謗られているのかよく分からないなという感じです。
毎日新聞の影山です。明日の維新の党との協議ですが、何かしら維新の党と合意点や修正点が見出された上で締めくくり総括質疑ということも頭にあるのでしょうか。
そうですね。しかし維新の党もなかなかいろいろなお考えの方がありますので、ずいぶん案を出されるのも苦労されてきたのだと思いますね。
産経新聞の豊田です。新しい国立競技場について、建設費が膨らんでいることから建設計画の見直しを求める声が野党から挙がっていますが、見直しの必要性について幹事長はどのようにお考えでしょうか。
この問題はよく承知していないのです。ですから、あまり一知半解のことを申し上げるわけにはいかないのですが、やはり国際コンペにかけて、そこで一番優秀な方の案を採用したということですので、その辺をどう考えるのかなという問題があるようには思いますが、私自身は十分この問題についてまだ分かっているわけではありません。
産経新聞の豊田です。これについては公明党からも財源の提示や説明責任を果たすべきではないかという声があるのですが、野党や国民も含めてオールジャパンで合意に向けて取り組んでいくために今後、どういう対応が必要だと思いますか。
確かに財源等々を示していかなければ、それは実際の建設には入れないでしょうね。その辺りをどうしていくかというのは、知恵を出す必要があるのだろうと思っています。
日本経済新聞の酒井です。中国の人権派弁護士らがここ数日、約50人以上が連行・拘束されたのではないかという報道がありまして、幹事長は日中関係に深い関心をお持ちだと思いますが、この中国政府の対応についてどのようにお考えか、また日本政府としてはどのように対応すべきだとお考えですか。
そのニュースもあまりよく知らないのです。人権派という方たちの実際にやっておられることがどういうことなのかというのが分かりませんと、どういう論評していいか分からない。そういう人権派と名前が付いておられる方たちの活動がどういうものなのかというようなことももう少し勉強しなければいけないかなとは思っています。
日本経済新聞の酒井です。菅官房長官は、「事実であれば憂慮せざるを得ない」というようなことを発言されています。幹事長としてもそのようなお考えですか。
その辺はもう少し、勉強しなければいけないと思います。