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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成27年7月7日(火) 10:30~10:40
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶で、さらに緊張感を持ってやっていきましょうということでした。
私(谷垣幹事長)からは、平和安全法制について、昨日、地方公聴会も終わりまして、13日(月)の中央公聴会も決まっておりますので、いよいよ審議も大詰めを迎えている。また今週、維新の党から対案が提出されると思われるが、高村副総裁中心に与党としては十分検討していく。それから、4日(土)には高村副総裁にテレビ討論に出ていただいて、我々の考え方を丁寧に説明していただいた。しかし、さらに国民の理解を深めていくために、昨日から安倍総裁に党のネット番組に出演していただいて、この法案の重要性を分かりやすくご説明いただいている。5日間にわたってやっていく。また、党としてはさらに国民の理解促進を図っていくために、現存の党則79条の「安全保障法制整備推進本部」というのを「平和安全法制推進本部」に改めまして、その下に「平和安全法制理解促進行動委員会」を立ち上げまして、関係部署と連携して活動を展開していく。今後、重要局面を迎えるので、政府・与党結束して緊張感を持って対応していきたい。それから、群馬県知事選挙は与党推薦で現職の大沢正明氏が、3期目の当選を果たすことができた。また、4日(土)に、二階総務会長、稲田政調会長と手分けをして、全国の農業現場の視察を行い、今後、視察内容等を取りまとめて政府側にも報告することを検討したいというようなことを申しました。
佐藤国対委員長からは、本会議日程、あるいは平和安全特別委員会の日程について、審査時間も積み重なってきた。出口を検討していくということでした。
吉田参議院国対委員長からは、各委員会の日程について、それから参議院の方も平和安全特別委員会の設置について協議していくということでした。
茂木選対委員長からは、群馬県知事選の結果について、投票率低下が大きな課題であるというご報告でした。
稲田政務調査会長からは、農業現場視察でいただいた意見をしっかり政策に反映していきたい。
二階総務会長からは、農業現場視察について、こういうことをしっかりやっていくことで、農業のみならず自民党の政策に対する理解も深まってくるというお話でした。
馳広報本部長からは、世論調査の結果についてのご報告がありました。

以上です。

質疑応答

テレビ東京の小林です。昨日、安倍総理がご出演された「CafeSta」の一回目がありましたが、幹事長はご覧になられましたか。
いろいろな会合があったりして見られなかったのですが、多分またインターネットで見られると思うので、本日、どこかで時間を見つけて拝見しようと思っています。
テレビ東京の小林です。周囲からの反応など幹事長に何か届いていますか。
今朝からいろいろやっておりますが、ばたばたしておりますので、まだいろいろな話を聞く機会はないのです。是非、皆さんにもご注目をいただきたいなと思っております。
日本テレビの加藤です。役員連絡会の場で、参議院の選挙制度改革について、もし合区になった場合、選挙区から出られなくなる候補者については配慮すべきだという声も挙がったと伺いました。この配慮について幹事長はどのようにお考えでしょうか。
本日の役員連絡会で、「配慮すべきだ」という意見が出ていたとは、そういう声がないとは申しませんが、特に役員連絡会ではそういう発言はございません。
日本テレビの加藤です。配慮を求める声があることについては、幹事長はどのようにお考えですか。
今、参議院でいろいろな努力をしておられる最中ですからね。その努力を見守りたいと思っています。
フジテレビの津秋です。維新の党が明日にも対案を提出してくると思います。野党は早期の採決には反対の動きを強めていますが、自民党としてはこの1、2週間、維新の党とどのような協力ができる可能性があるのかということと、幹事長の今の採決時期についてのお考えをお聞かせください。
こういうときは、いろいろな綱引きがあるものですよね。私どもとしては、こういう対案も真摯に検討していきますが、そろそろ、国対委員長も言っておられるように、法案の審議時間も相当積み重なっていると思いますし、特段、新たな論点というようなものが出てきているわけでもないだろうと思います。そろそろ出口を探っていく時期に来ているのかなとは思っています。
共同通信の比嘉です。佐藤国対委員長の「出口を検討していく」というご発言は、中央公聴会を13日(月)にセットして、その後、採決をするということも含んだ発言なのでしょうか。
そういう明示の、「含む」だから黙示の意思かということだと思いますが、明示でそういうことをおっしゃったわけではありませんし、黙示というのは、それぞれがどうそれを読むかかもしれませんし、そういうことをおっしゃっていたわけではありません。そろそろ出口を探る時期であるという趣旨です。
共同通信の比嘉です。そうしますと、維新の党の対案が出てから中央公聴会までの日にちを数えますと、一週間もないという形になると思いますが、その間で対案についてどのような対応をしていくおつもりですか。
だから前広に説明をしたいということで維新の党も見えたのでしょうね。その辺は高村副総裁と北側公明党副代表がどのように判断されるかですが、そういうことですね。
NHKの瀧川です。「平和安全法制理解促進行動委員会」について、どなたをトップにするかなど、どのようなイメージを描いていらっしゃいますか。
どなたをトップにするのか、ちょっとそこは棚橋幹事長代理が今、いろいろやっておられる最中だと思います。
テレビ朝日の植村です。維新の党は与党にも対案について説明する一方で、民主党とも対案を出すと言っています。維新の党が与党、野党の両方に足を掛けているというか話をしているなかで、国会戦術というか国会対応としてやりにくくなったのでしょうか。
やりやすいとか、やりにくいとなどいうよりも、我々としては、案については真剣に対峙していくが、他方、いろいろな党派とお話になりますと、言ってみれば、時間もかかるということも事実ですね。振り回されてもいかんというのはあります。だからそこは、与党は与党として毅然とした姿勢が必要だと思いますが、それはやはりまず、野党というかそういう対案ですね、よく耳を傾けるということと合わせて、毅然とした態度、両方なきゃいかんと思います。