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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員会後)

平成27年6月15日(月) 18:15~18:25
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の役員会ですが、安倍総裁からは、平和安全法制等重要法案審議にご尽力いただいている。また、年金情報流出問題はしっかり対応を進めたい。それから、集中審議が開かれていなかったが、審議を通じて議論をしていくことが大切である。年金問題に与野党はないのだ。また、引き続き平和安全法制については丁寧に説明を尽くしていく。PKO法案のときも、「自衛隊の海外派遣は実質なし崩しの解釈改憲に踏み切る自殺行為だ」というような社説もあったが、今では評価されているので、平和安全法制も自信を持ってやっていきたいということでした。
高村副総裁からは、国会運営についてご尽力いただいているという趣旨のご発言でした。
私(谷垣幹事長)からは、政府与党協議会で申し上げたことと同じであります。一応申し上げますと、先週は民主党・共産党の抵抗で国会が混乱したが、本日から正常化となった。また、平和安全法制法案も、さらに説明を重ねて国民の理解を得て成立できるよう一致結束した努力していく。それから、労働者派遣法等の重要法案も大詰めを迎えているがしっかり成立させていく。また、会期延長については、今週の審議の様子を見ながら判断していきたい。それから、民主党の厚生労働委員会における組織的・計画的な暴力による議事妨害あるいは厚労委員長への暴力、それを正当化する民主党代表代行の発言は、言論の府である国会を冒涜する由々しき問題である。わずか二年半前に政権を担当した政党の行いとしては、許されるものではない。また、今週18日(木)から群馬県知事選挙が告示されて、自公で現職の大澤正明氏を推薦し、連携して勝利を目指したいということを申しました。 佐藤国対委員長からは、国会は正常化したので、今後は現場で日程協議をしていく。本会議、平和安全法制特別委員会の日程についてのご報告がございました。それから、厚労委員長の携帯電話が紛失したが発見されたこと、民主党の指示書などあるまじき行為だというご発言がありました。
吉田参議院国対委員長からは、「良識の府」としてしっかりやっていきたいということでした。
溝手参議院議員会長からは、参議院選挙制度改革について公明党から案が出された。できるだけ早くまとめるという目標でやっていきたいということでした。
茂木選対委員長からは、群馬県知事選挙について着実に勝利を重ねたいということでした。また、参議院選挙に向けた準備についてのご報告がありました。
稲田政務調査会長からは、明日、労働者派遣法の修正協議について審議を行うということでした。

以上です。

質疑応答

テレビ東京の鵜飼です。本日の役員会では会期の延長についての政府と党の意見交換などはありましたか。
特にありませんでした。
時事通信の大沼です。役員会後に安倍総理らとしばらく残っていましたが、そのときには会期延長の話、あるいは昨夜の安倍総理と橋下維新の党最高顧問の会談についてお話は出ましたか。
出ておりません。もっぱら総理の関心は平和安全法制の正当性ということです。
NHKの瀧川です。残られていたときも平和安全法制の話題だったのですか。
はい。
NHKの瀧川です。どういった意見交換がなされたのですか。
高村副総裁の憲法審査会での発言は、非常に明晰であったというようなお話でしたね。
NHKの瀧川です。それは安倍総理からのご発言ですか。
そうです。
テレビ朝日の千々岩です。今後の委員会などでの安倍総理の説明について「こうした方がいい」など意見交換をしたということですか。
いいえ、そういうわけではありません。要するに、高村副総裁の説明は素晴らしかったということですね。
テレビ朝日の千々岩です。ざっくばらんな意見交換ということですか。
ざっくばらんな意見交換といえば意見交換ですね。
共同通信の比嘉です。本日、憲法審査会が地方公聴会を高知県で開いておりまして、そのなかでも、やはり平和安全法制について「大丈夫だ」という人は一人しかおらず、残り三人が「違憲である」、その他二人も「問題がある」ということで、なかなか国民のなかにも理解が広がらない現状があると思いますが、幹事長はこれについてどう思われますか。
私は、繰り返し申しておりますが、昨日の日本経済新聞の記事がございましたが、かつての議論に引きずられている論理展開、論旨が少し多いのではないかと思います。先ほども少し申し上げたことですが、PKO協力法のときの「これはなし崩し的憲法解釈である」といって批判した議論はあったわけですが、その後やはり自衛隊のああいうPKOのような国際貢献については国民の間でも評価する声が定着してきているのではないかと私は思います。「あれがなし崩し的憲法解釈の行使であった」というような理解は少ないのではないか。しかし今日、「これでなし崩し的憲法解釈のページがめくられた」みたいな議論がたくさんありますので、私はどうもかつての議論を引きずっているような、やはりそういう議論の立て方に皆ある意味では慣れていることがあると思います。ですから、我々もそこは丁寧に説明していかなければいけないと思いますが、やはり慣れた議論というか、そういうことはやはりあると思うのですね。
共同通信の比嘉です。そうしますと、今後10年後には理解されるかもしれないが今は理解されなくても成立させるべきだということですか。
理解されなくても成立させるべきだというつもりは毛頭ありません。やはり手立てを尽くして説得をしていく、理解していただくように我々も努力する。しかし、我々皆有限の時間の中で生きているわけですから、それは時間という資源を無限に使えばいいというわけのものではないだろうと思います。
日本経済新聞の酒井です。昨日、安倍総理と橋下維新の党最高顧問の件で、役員会のなかでは特に意見はなかったということですが、改めてこの時期に安倍総理と橋下維新の党最高顧問が会われる意義や狙いというのを幹事長ご自身はどう見られていますか。さらに、佐藤国対委員長が本日午前中、昨日の会談を受けて、維新の党から平和安全法制の修正協議の申し出があればやぶさかではないというようなことをおっしゃっています。国会への影響というのはゼロではないと思いますが、昨日の会談の意義や狙いを幹事長はどう見られているのかなど、お願いします。
これは、安倍総理と橋下維新の党最高顧問の間に一定のシンパシーがあったことは間違いないと思います。そういうシンパシーがおありでしたから、「あれで辞める」とおっしゃった。それに対して慰労をしたいということだったと思います。
国会の審議、特に平和安全法制の審議について何かしら二者の間で話があったというようなことはあるのですか。
知りません。私は、それはよく存じません。