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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成27年5月29日(金) 10:33~10:40
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

まず本日10時前、鹿児島県の口永良部島で爆発的な噴火がございました。警戒レベルが5に上がったという事態を受けまして、党本部としても10時15分に対策室を置いて、政調の災害対策特別委員会で情報収集をしてくれという指示をいたしました。まずは137名おられる住民の安全が最優先です。被害状況などを注視しながら、党としても政府と連携して万全の対応を取っていきたいと考えております。
本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶で、平和安全法制の審議で総理が基本的な点を丁寧に説明されている姿勢は国民からも好感を持たれていると思う。野党は様々な形で総理の答弁を妨げているが、与党で総理が丁寧に説明できる環境をしっかり作っていきたいということでした。
私(谷垣幹事長)からは、平和安全法制の審議について副総裁にも質問に立っていただいて本質的な議論をしっかり行っていただいたと考えている。特に、集団的自衛権の行使が可能なのは、わが国の防衛のために限定されていて、他国防衛のための行使は認められていない。あるいは、自衛隊の海外派遣の判断基準、日本が主体的に判断するのだということや、自衛隊がその能力や装備、経験にふさわしい役割を果たすこと、また前提として外交努力を尽くすのだということですね。それから、後方支援が可能となる「重要影響事態」の判断基準、事態の発生場所や規模、あるいは米軍の活動内容、日本に戦禍が及ぶ可能性等々、そして後方支援を行う範囲、活動を行う期間について戦闘行為がないと見込まれる場所を実施区域に指定するというようなことなど、国民が不安に感じている点について明確な答弁がなされていると考えている。引き続き政府においては丁寧に説明していただきながら、しっかり議論を進めていきたいということを申しました。
それから、2日(火)の役員連絡会はかりゆしウェア着用でご出席をお願いするということを申し上げました。
佐藤国対委員長からは、平和安全法制特別委員会の日程についてご報告がありました。また、民主党からは質問項目がまったく出てこない状況だが国対としてもしっかりサポートしていきたいということでした。
茂木選対委員長からは、青森県知事選挙が行われているが、しっかり勝利を目指したいというお話でした。
稲田政務調査会長からは、福島第一原発を視察して、現場の士気が高かった。これから廃炉に向けていろいろやらなければいけない。政策面でしっかり支えていきたいというお話がありました。
二階総務会長からは、訪中のご報告がありました。

以上です。

質疑応答

Q
NHKの瀧川です。噴火の関係ですが、党として何か会議を行うのでしょうか。
A
まだ情報収集の段階ですね。
Q
NHKの瀧川です。幹事長ご自身は官邸と連絡を取られましたか。
A
私は連絡を取っておりません。まだ事務的にいろいろ情報を共有するようにやっているということです。
Q
朝日新聞の笹川です。昨日の国会審議で総理が、野党の質問の際に「早く質問しろよ」という野次を飛ばしたということで野党から批判が出ていますが、これについてどう受け止められますか。
A
正直申し上げますと、中身で国民がいろいろどうだろうと思っていることがありますから、それについてしっかり質疑をしていくということが本来でして、なかなか挑発上手な方もいらっしゃるので挑発に乗らないようにやっていただきたいと思います。
Q
時事通信の大沼です。平和安全法制の審議に関して高村副総裁は「野党が妨害しているところがある」とおっしゃっていますが、幹事長はこの2日間をご覧になってどのような感想をお持ちでしょうか。
A
かなりある意味で論点が出尽くしているのではないかなと私は思います。そろそろ堂々巡りの感じがしてくるので、どういう新機軸を野党が出そうとされるか、物理的抵抗ではなく中身の論戦でどういう新機軸を出してこられるのか、それは注目しておりますが、今のところあまり感じられません。
Q
共同通信の比嘉です。中身が出尽くしたということは、日程が見えてきたということですか。
A
そういうことを申し上げているわけではありません。どういうところを取り上げてこられるのかなと思ってある程度聞いているのですが、どうも極めて限定されたところを取り上げられて、私はそういうところは相当丁寧な答弁が出ていると思っていますので、そこらを今後どうしていくのかなという目で見ております。
Q
共同通信の比嘉です。具体的に「もう論点が出てきたな」、「これはもう説明し尽くしたな」というのは、例えば自衛隊員のリスクなどそういったところですか。
A
「出てきたな」というか、「もう繰り返しになってしまうな」という感じがしますね。