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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(政府与党連絡会議後)

平成27年5月11日(月)12:36~12:44
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

谷垣 禎一幹事長

本日の政府与党連絡会議ですが、安倍総理と山口公明党代表のところはテレビ等が入っておりましたので省略いたします。
私(谷垣幹事長)からは、一つは統一地方選挙ですね。全体としては、最優先で取り組んだ10の知事選で完勝することができた。また、道府県議選や一般市議選においても前回を上回る議席を獲得することができた。総じて堅調な結果を出すことができたと言えるのではないか。今回の結果を来年の参議院選挙へ続けていくように努力したいということを申し上げました。それから、連休が明けまして後半国会に入るわけですが、安保法制法案をはじめとしてなかなか大きな法案が次々と出てまいりますので、政府・与党結束して成立に向けて頑張りたいということを申しました。
また、箱根の火山活動についてですが、今のところは風評被害もあまりなく、週末も多くの観光客が訪れていたということで、その点ではよかったわけですが、依然火山活動が終息していたわけではないので、政府におかれては引き続き十分に警戒に努めていただきたいということを申しました。
井上公明党幹事長からも、大体同様のご発言でしたが、統一地方選挙の後、これから被災地の選挙があるのでしっかりやっていこうということをおっしゃっておりました。 稲田政務調査会長からは、安保法制の党内手続きを進めたい、またドローン事案の対応もしっかりやっていきたいというお話でした。
佐藤国対委員長からは、今後の国会日程について、安保法制審議に速やかに入れるように協議をしていくということでした。
菅官房長官からは、重要法案よろしくということと、ドローン対策については政府としても取りまとめていきたいというお話がありました。

以上です。

質疑応答

Q
読売新聞の天野です。大阪都構想について伺います。週末に新聞各社の世論調査で、大阪都構想についての賛否を尋ねた結果、反対の方が多かったです。党本部としての見解はこれまで何度も伺っているので聞きませんが、これだけ反対が多くなる理由について、幹事長は何かご推察があれば教えてください。
A
私も世論調査の結果が何を意味しているのかまだ十分分かっているわけではありませんし、またこれも結果が出ませんと、何とも、今途中で数字がいいから悪いからということを申し上げても意味がないと思うのですが、今の過程は、中身についての理解が少しずつ進んできているということではないかと私は思っております。賛成派、反対派それぞれの主張をされているわけですが、大阪の議員ではなく京都の議員としてみますと、やはり関西のいろいろな問題のときに、大阪が先頭に立ってくれないといろいろなことが進んでいかないことがあると思うのです。そのときに、大阪市というのがなくなるというのはどういうことになるのだろうか、と京都の議員としては感じますので、あるいはそういう感じもあるのかもしれないと思います。党の立場をお聞きにならないということでしたが、党本部は今まで、「地域のことは地域で決めることだ」と私は申し上げてきました。ただ我が党の大阪府連は反対をしておられる。あそこはなかなか維新ができて以来選挙で相当苦労が続いて、あそこの議員たちとすれば今必死の戦いをしているところですね。党本部としても、同志が必死の戦いをしているのに党本部は知らんと言っていいのか、やはり大きなシンパシーを持っているということは申し上げたいと思います。
Q
産経新聞の豊田です。昨日、大阪都構想に反対する民主党と共産党と自民党の三党が一緒に街頭演説をしたということです。なかなかこの三党、特に共産党を含めて共闘するということはなかったと思いますが、今後住民投票に向けてこの三党での共闘関係をどのように進めていきたいかなどお考えがあればお願いします。
A
希有なことですので、これが一般論として言えるものではないのではなかろうかと思います。「大阪都構想」という極めて特殊な事案の問題ではないかと思いますね。
Q
共同通信の比嘉です。安全保障法制の国会審議が今月から始まるということで、改めてどのような審議の進め方をしていくかということと、延長の話が取り沙汰されるかと思いますが、審議時間はどのくらい確保していくかなど目処がありましたらお願いします。
A
基本線はやはりきちんと議論を積み重ねていく、丁寧に議論をしていくということに尽きるのではないかと思います。どのくらい会期がいるかなどという話は、延長の話と結びつきますので、いかにも時期尚早であると申し上げたいと思います。
Q
共同通信の比嘉です。本日、安保法制の与党協議が最終日を迎えると思いますが、これまでの与党協議、昨年7月の閣議決定以前からの流れを振り返って何かご感想があればお願いします。
A
それぞれ我が党、公明党の与党協議のメンバーがずいぶん苦労して、私も途中何回か、そんなにたくさんではありませんが、陪席をしたことがありますが、極めて真剣な議論を積み重ねてここまで来たと思います。今の日本を取り巻く安全保障情勢というものを踏まえた上では、真剣な議論を積み重ねて、「切れ目のない対応」と言っておりますが、抑制された姿の中で切れ目のない対応を作ろうという努力が形になってきたのかなと思います。