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記者会見

政府与党協議会後記者会見(谷垣幹事長・井上公明党幹事長)

平成27年3月16日(月)12:19~12:31
於:院内常任委員長室前

冒頭発言

(役員会の内容説明)

(谷垣幹事長): まず政府与党協議会ですが、菅官房長官からは、先週末に平成27年度予算が衆議院を通過したことの御礼と、参議院でもよろしくお願いしたいというご発言がございました。それから今、国連防災会議が開かれておりまして、総理も積極的に各国首脳との会談をこなしておられるというお話、また今後とも与党と連携してやっていきたいというお話がございました。
私(谷垣幹事長)からは、先週末に平成27年度予算が衆議院を通過して、参議院でこれからよろしくお願いするということ、またその間国対あるいは予算の件で大変ご努力をいただいたことに謝意を表しました。それから、年度末が迫ってきているわけだが、日切れ法案の処理、あるいは安保法制の与党間協議等々しっかりやって、政府・与党連携していこうということを申し上げました。そして、これは後ほどまた少し申し上げますが、3月23日(月)から25日(水)にかけて私と井上公明党幹事長で訪中して、途絶えていた日中の与党間協議を再開するということを申し上げました。
あとはそれぞれ、予算委員会の日程等、それから参議院でしっかりやっていくというお話でございました。
中国に関しましては、3月23日(月)朝に羽田空港を発ちまして北京に昼過ぎに到着する。3月25日(水)朝に北京を発って羽田に帰ってくるということです。一応メンバーは、私と井上公明党幹事長が参りますが、あと同行議員として、自民党からは浜田国際局長と、副幹事長から三原副幹事長、三ツ矢副幹事長、田中副幹事長、牧原副幹事長の4名、公明党からは遠山国際局長、西田広報委員長が同行する。このような感じです。まだどなたにお会いするか等々の日程は出来上がっているわけではございませんが、とにかくしばらく途絶えていた政党間交流を再開して、両国の友好関係、政治的な信頼関係をつくること、増進することができたらと思っているところです。
(井上公明党幹事長): 本日から参議院で審議がスタートしておりますので、日程はかなりタイトですが早期成立を是非お願いしたいということを申し上げました。また、国連防災会議について、私もパブリックフォーラムのパネラーとして参加してまいりました。ちょうどバヌアツでサイクロンによる大きな被害が起きました。改めて防災が重要であるということを認識させられた、政府の、また政治の主要な課題が防災であるということを再認識したわけで、会議の成功に向けてさらに政府が力を入れていただきたい。それから、3月11日でちょうど東日本大震災の発災から丸4年になりまして、集中復興期間の最後の年がいよいよ始まるわけですが、期間後の復興の加速に向けて被災者や被災地の皆さんがやはり安心して復興に取り組めるメッセージを政府としてしっかり出してもらいたいということをお願いしました。そして、今報告がございましたが、日中の与党間の協議の再開を23日(月)から25日(水)にかけての訪中で是非実現し、日中関係の改善・強化に向けて尽力したいということを申し上げました。

質疑応答

(代表質問)日本テレビの矢岡です。訪中に関して、中国側から最近歴史認識に関するメッセージが出ております。訪中されて、戦後70年談話について話をされるおつもりはありますか。
(谷垣幹事長): こちらからの議題として特に考えているわけではありません。しかし、中国側からはいろいろ発信がございますので、そういうお問いかけはおそらくあるかもしれないとは思っております。
(代表質問) 日本テレビの矢岡です。そのあたり、政府と与党との間で話をされているということはありますか。
(谷垣幹事長): まずやはり公明党とその辺もまたお話をして臨みたいと思っております。
(井上公明党幹事長): 今回の訪中は、あくまでも途絶えていた与党交流協議を再開するということを目的にしております。中連部(中国共産党中央対外連絡部)の方からも、我々の訪中について歓迎するというメッセージがございますので、そこはしっかりと今後与党交流協議が実質的に再開できるようにしっかり話し合ってきたいと思っています。その過程で様々な議論が出ると思いますが、そこはよく打ち合わせをしながら、今の政府の立場も踏まえて私どもの考え方をしっかりとお伝えするということになると思います。
(代表質問) 日本テレビの矢岡です。予定はあまり決まっていないということですが、現段階で固まっている日程があれば教えてください。
(谷垣幹事長): 「おそらくこうであろう」という想定はできないわけではありませんが、固まっているというわけではありません。大体、中国のときはしばしばそういうことがございますね。それから、今井上公明党幹事長がおっしゃったことと関連しますと、元々この日中の与党間交流というのは、日中は隣国でもありますので、いろいろな案件、厳しい案件も今までしばしばあったわけですね。つまり、そのときの政治的イシューにあまり焦点を当てると、なかなかお互いに交流が持ちにくくなってしまうということを双方が考えまして、ある意味ではそのときそれぞれが抱えている実務的な問題、実務的な政策課題等を議論しようということを向こうとも相談してやってまいりました。今回どういう形で再開するかはまた中国側とのご相談ですが、おそらく従来の経緯を鑑みれば実務的な色彩を帯びたものになるのではないかと思っております。
NHKの瀧川です。日中与党交流協議会の再開で、カウンターパートは中連部だと思いますが、中連部以外にも政治局の常務委員や最高指導部との会談というのは、調整しているというか求めているのでしょうか。
(谷垣幹事長): 従来カウンターパートというのは中連部ということでしたが、実質的にはそのときいわゆる常務委員のような方との会談というものはずっとありました。おそらく今までのような形になるのではないかと思っております。
共同通信の比嘉です。与党協議会の再開とは別に、今自民党・公明党で調整をしている新たな安保法制に関しても、何がしか説明する機会を、あるいは理解を求めるようなことはありますでしょうか。
(谷垣幹事長): これは、先ほど井上公明党幹事長がおっしゃいましたように、また私が申し上げましたように、どちらかというと実務的な目的を持った会であり、それを再開するということですが、向こうからも様々なお問いかけはあり得るのかなと思います。それはそれで対応しなければいけないということではないでしょうか。
TBSの加納です。今回訪中するにあたって、総理と事前にお話される機会があるかもしれませんが、そのときに総理の親書を中国側に持っていくのかということについてはどのようになさるおつもりでしょうか。
(谷垣幹事長): 井上公明党幹事長とご一緒に総理にお会いして行くことになると思いますが、そのときどうされるのか、それはまた総理のご判断であろうと思います。
NHKの瀧川です。政府与党協議会の中で、本日から参議院で予算委員会が始まりましたが、参議院での成立を目指す時期の目処について、幹事長から何かご発言されたのでしょうか。
(谷垣幹事長): これは、井上公明党幹事長がおっしゃいましたように、景気等々のことを考えると一日も早く成立させなければならないということで皆一致しているわけです。始まったばかりですので、具体的にどうというのはこれからだと思います。
(井上公明党幹事長): 本日スタートしたばかりですから。ただ、平成27年度予算は国民生活にとって極めて影響が大きいわけですので、参議院の皆さんにはご苦労をかけますが、早期成立を是非お願いしたい、というのが本日現在の我々の立場です。
日本経済新聞の酒井です。訪中に関して、政府与党協議会の中で、政府側、菅官房長官から何か与党に期待するような発言というのはありましたか。
(谷垣幹事長): 特段ありません。