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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成27年2月24日(火)10:41~10:51
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

(役員会の内容説明)

谷垣 禎一幹事長

本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶で、西川前農林水産大臣の辞任を受けて、後任に林芳正参議院議員が就任した。速やかに後任を選べたのはよかったが、国会審議等々が停滞しないように予算を含め政策実現に向けしっかり取り組んでいこうというご趣旨でした。
私(谷垣幹事長)からも同様の趣旨を申し上げて、特に国対等連携を緊密にしてやっていこうということを申し上げました。
佐藤国対委員長からは、与野党国対委員長会談を終えた直後の役員連絡会だったが、「本日の予算委員会は応じられない」と野党は言っている。「基本的質疑を補充せよ」という要求があった、というご報告がありました。
吉田参議院国対委員長からは、「衆議院側の動きがはっきりしないが」という前提で、今まで考えていた本会議・委員会の日程についてお話がありました。

以上です。

質疑応答

NHKの瀧川です。役員連絡会の中での幹事長のご発言をもう少し教えてください。
まず、西川前農水大臣の辞任は、しっかり答弁しておられたのだが、連日西川前農水大臣に質問が集中して、これ以上国会等々ご迷惑をかけられないということでお辞めになった。これは非常に残念である。後任に林芳正衆議院議員が就任されたが、速やかに後任が選任できたのは、高村副総裁がおっしゃったように、その点はよかったと思う。しかし当然、特に予算審議を中心に野党の側はいろいろな動きをしてくると思うので、与党は結束して、連携を緊密にしてしっかり対応していこうということですね。
NHKの瀧川です。実際本日の予算審議にも影響が出ていますが、今後の国会対応について改めてどうお考えかお聞かせください。
おっしゃるように、今のところ予算委員会審議等に影響なしとはしないわけですが、やはり今の経済状況などを考えても、予算の一日も早い成立というのは国民の求めているところですから、そこをしっかり取り組んで、無駄というか混乱を最小限に押しとどめるようにやっていきたいと考えております。
NHKの瀧川です。役員連絡会では政府側からの出席者はありましたか。
加藤官房副長官が出ておられましたが、特に発言はございません。
共同通信の比嘉です。西川前農林水産大臣がお辞めになりましたが、これまでの疑問についてきちんと答えていないという声も野党から挙がっています。今後の説明責任についてどのようにお考えですか。
閣僚をお辞めになった後の説明責任はどうなのかというのはしばしば議論になります。私は、西川前農林水産大臣はお辞めになっても公人でありますから説明責任を尽くされることは必要だと思いますし、それはしっかりやっていただかなければいけないと思います。ただ、そのことで国会審議というものに、またお辞めになる意思も国会審議、国政の審議に影響を及ぼさないというご判断でお辞めになったわけですね。ですから私は、あまりにも説明責任というもので国会審議、他の議案の妨げになるような、あまり幅広い要求をしていくのはいかがなものかと思っております。
日本テレビの矢岡です。説明責任というと、小渕前経済産業大臣も辞める際に「次回調査して説明をする」ということをおっしゃってお辞めになって、今のところ説明の場が開かれていない状況です。党として何か促すようなことは考えておられますか。
今小渕前経済産業大臣がどういうことをしてきたのか、最近の状況を私は特段報告を受けているわけではありません。しかし、やはり閣僚となりますと与党全体で支えていかなければなりませんが、個々の議員がどうされるかは基本的に個々の議員の判断だと私は思っております。ただ、あくまでも「基本的に」と申し上げましたが、基本的にそうなのだと思います。小渕前経済産業大臣の場合も私はそのように思っています。
それから、この前私の下で、いろいろな政治資金収支報告等について調査・アドバイスをする委員会を設けた趣旨は、要するに、今度の西川前農林水産大臣の場合もそうですが、決して裏で処理したなどというものではないわけですね。表に出てきたものの処理の仕方がよかったのかどうかということですので、ある意味で全体の政治資金の体制というのは昔に比べて整理をされてきていると思います。一つ一つの処理にあたった注意、例えばあの場合、西川前農林水産大臣が繰り返し説明されていたことは、「違法性はなかった。そういう補助金を受け取っていたことは、自分たちが野党の時で知らなかった」ということをおっしゃっているわけですね。だからそういうあたりの、我々というか個々の議員のアンテナをもう少し周到に張り巡らせる。これはなかなか制度的に全部決めてしまうのは難しいと思いますが、それぞれがやはりそういうことを努力する必要はあるのだと思います。しかし基本的な仕組みというのはかなりできている。昔のように「裏金がどうした」というような話ではなくなってきているのだと思いますね。
テレビ東京の鵜飼です。小渕前経済産業大臣の話について、あまり把握されていないということでしたが、昨年末の衆院選で公認するか決める際には「まずは説明してもらわないと」というようなご趣旨の発言をされていました。今回、西川前農林水産大臣は退任会見も開いていません。どうも最近の閣僚の辞任に伴う最後のピリオドの打ち方というか終わり方、もちろん議員としては続けられていますが、最後の部分がぼやけているような印象をどうしても受けてしまうのですが、その点は幹事長としてどのようにお考えでしょうか。
それは2つ問題があると思います。2つというか結局は1つなのですが、要するに違法な問題で辞めるのか、そうでない問題で辞めるのかというので、ご本人の整理の仕方も違ってきているのだろうと思います。これはあくまで自分の責任で間違ってしまったというのと、西川前農林水産大臣の場合には、ぶら下がりで言っておられたことですね、「説明してもなかなか分かってもらえない人には分かってもらえない」。つまり違法行為ではないわけで、それからいろいろな仕組みもかなり整っている中で注意が行き届かなかったのか。別に注意をしろということが義務になっているということでは必ずしもないわけですね。そういう問題の時との対応の仕方は若干違うのかなと思わないでもありません。