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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員会後)

平成27年2月23日(月)17:37~17:49
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

(役員会の内容説明)

谷垣 禎一幹事長

本日の役員会ですが、安倍総裁は公務のためご欠席です。
高村副総裁からは、安保法制について、法案が提出される。国会での議論で何ができて何ができないのかということが分かってくれば、国民の理解が進むのではないかというようなことをおっしゃいました。
私(谷垣幹事長)からは、本日で衆議院の予算委員会は3日間の基本的質疑が終了した。今週の審議日程も固まったので、引き続き緊張感を持って年度内成立を目指してやっていきたい。また、22日(日)には「竹島の日」記念式典がございましたが、田中組織運動本部長に党代表としてご出席いただいたので、引き続き党としてもしっかり取り組んでいきたいということを申し上げました。
佐藤国対委員長からは、予算委員会の日程、明日の本会議の日程についてのご報告がありました。
吉田参院国対委員長からも、各委員会の日程、本会議の日程についてご報告がございました。
茂木選対委員長からは、選挙区支部・比例区支部それぞれの支部長の選任作業は、今各県連に意見を照会しているというお話がありました。
二階総務会長からは、福岡県連大会へ出張したというご報告がございました。

以上です。

質疑応答

テレビ東京の鵜飼です。西川農林水産大臣が官邸に行かれて、総理と会われて辞表を提出され受理されたということなのですが、この点についてまず受け止めをお願いします。
聞いておりませんので、受け止めもございません。
テレビ東京の鵜飼です。西川大臣自身が今取材でおっしゃられたことなのですが。
私は、こういうことには報告の筋道がありますから、皆さんからうかがったら反応するのは差し控えたいと思います。
テレビ東京の鵜飼です。今与党幹事長としては、まだその報告は聞かれていないということですか。
聞いておりません。
テレビ東京の鵜飼です。この後聞かれるご予定はありますか。
予定も何も、もしそういうことがあればご報告があるでしょうが、現時点では聞いておりません。
テレビ東京の鵜飼です。役員会ではこの話は出ましたか。
出ておりません。
共同通信の比嘉です。西川大臣が一連の問題で国会で追及されたことが原因と言われていますが、これまでの経緯をご覧になって辞表を出された理由についてご推察されることがあればお願いします。
辞表を出したとか出さないなどということは大事なことでございますから、きちんとしたご報告がない段階ではコメントは差し控えたいと思います。
TBSの加納です。法的には問題ないが道義的な問題があるのではないかという自民党の議員の方がたくさんいらっしゃった中で、このような経緯となったことについて幹事長としてはどのようにお感じでしょうか。
今まで言われていることは、何ら問題はないのではないかと私は思っております。
TBSの加納です。そういう考えをお持ちだということですが、このような事態になったことについて幹事長としてはどのようにお感じですか。
 「こういう事態」というのはどういう事態なのか、先ほど私極めて慎重にお答えをしておりますので、今の私の情報というか、その中でお答えできるのは以上です。
テレビ朝日の千々岩です。幹事長は今「国会の答弁も含めて今まで言われていることは何ら問題ない」とおっしゃったと思いますが、そうしますと今までご覧になっている範囲では辞任にあたるような問題が起きているとは思っておられないというご認識ですか。
そうですね。
テレビ東京の鵜飼です。自民党の幹事長に対してまだ言っていないことをメディアに対して西川大臣は言ってらっしゃるわけですね。辞表を提出して受理したということをメディアに対して発言されている。まだそれを直接お聞きになっていないからコメントはできないとおっしゃいますが、こういった事実が確かにあるわけですね。我々はたまに誤報することはありますが、一方で事実なわけでして、まず受け止めをお願いします。
まず事実ということの捉え方ですが、私の立場は先ほどから申し上げているとおりで、私はまた根が鈍重なものですから、いきなり聞かれたことにうまくお答えできないことが多いものですから、確実に聞いたことをしっかりした自分なりの考えで申し上げたいと思っておりまして、まだご報告を受けていない段階で自分の感想を言うのは控えるというのが私の考え方です。申し訳ありません。
共同通信の比嘉です。西川大臣の辞任が報告された後、幹事長として総理とご相談になって後任の人選を進められるのでしょうか。
それは、今の段階では仮定の話にはお答えしにくいとしか申し上げようがないですね。
TBSの加納です。公職選挙法の改正案について伺います。選挙年齢を18歳以上に引き下げる法案が今国会で成立する見通しになってきました。18歳、19歳が有権者として加わることで、自民党の選挙戦略に何か影響はあるのでしょうか。
これは十分に考えなければならないことだと思っております。私の頭の中でいくつか思いを巡らせたことはないわけではないのですが、少し私の感覚だけでいいのかどうか、少しいろいろなところで議論をして考えていただく必要はあると思います。
TBSの加納です。現時点で、例えば選対委員長がお考えになっていたり、そういったことはありますか。
既に部分的には今の問題をめぐって、党所属の議員たちが、これは公式の議論というわけではありませんが、例えば幹事長室に集まってきてとか、そういったときに「18歳以上になるとこうなるのではないか」などというような議論は少しずつ始まっていることは事実です。まだそういう議論なり分析が十分に深まっている段階ではないと思いますが、当然のことながらそういう問題意識は皆さん持っているのではないかと思います。
北海道新聞の村田です。先週の予算委員会で総理が日教組について野次を飛ばしました。これについての受け止めをお願いします。
私その場に居合わせなかったしテレビもよく観ておりませんので、雰囲気全体を論評することはできない。私が申し上げたことは、前回の会見で申し上げたとおりですね。最上は野次が一切出ないような質疑である。最悪は野次を飛ばす気も起きないだらけた議論である。その中間的な段階はいろいろあると思いますが、野次が飛ぶということはある意味で人に刺激を与えている面があると思っております。だからこそ「野次は議場の華だ」と言われるのですが、それぞれやはり節度などが必要だなというのが私の野次に対する基本的な感覚です。
北海道新聞の村田です。幹事長は当選12回と大ベテランでいらっしゃるわけですが、総理が野次を飛ばすということは過去に記憶にございますか。
総理の野次というのはあまり多くないということは事実でしょうね。野次があったかどうかは定かではありませんが、あまりあることではないのかもしれませんね。
共同通信の比嘉です。本日予算委員会の基本的質疑が終了しまして、明日から一般質疑になりますが、ここまでの国会の審議を振り返って、今出た野次の問題もありましたが、総理以下閣僚の対応、それから議論を振り返ってのご感想をお願いします。
閣僚は丁寧に答弁をしていたのではないかと思っています。野党のご質問は、見る立場・聞く立場によってでしょうが、どういうところに攻め手を見出していこうか相当それぞれ悩みつつ質問をしておられるのではないかという気がいたしました。
共同通信の比嘉です。ここまでは及第点というか無事こなしたということですか。
そうですね。
NHKの瀧川です。総理の野次については、幹事長はやはり必ずしも適切ではなかったというお考えなのでしょうか。
今回はシチュエーションなどがよく分からないわけですが、総理も人間ですから、挑発され刺激されると何か言葉が出てくるかもしれませんね。ただ、やはり日本の政治の最高責任者ですから、野次にもそれなりの気品が必要なお立場だと思いますね。