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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(政府四演説後)

平成27年2月12日(木)14:43~14:49
於:院内第14控室
谷垣 禎一幹事長

質疑応答

(代表質問)日本テレビの矢岡です。安倍総理の施政方針演説、農業改革など改革を訴えられたような印象でしたが、幹事長のお聞きになったご感想をお願いします。
いくつか非常に明瞭なメッセージというか、今おっしゃったような「戦後以来の大改革」、「改革を断行していく」といったようなことだったり、「テロに対して屈しない」、あるいは「デフレ脱却・経済再生はこの道しかない」といったように、非常に分かりやすいメッセージを出しておられたのではないかと思います。
(代表質問)日本テレビの矢岡です。取り立ててどこの部分が印象に残りましたか。
今申し上げたように、極めて明瞭なメッセージをいくつか出しておられるということだと思います。
(代表質問)日本テレビの矢岡です。この国会で、安保法制が一つの議論になると思いますが、その点についてはあまり言及がなかったようです。この点についてはいかがですか。
これは、昨年の7月1日に閣議決定をして、骨太の方向というか基本的な方向は出しておられて、今は細部の設計ですので、それを今議論しているところです。しかし、切れ目のない安全保障を作っていくという基本的な姿勢はこの中にもあったと思います。
(代表質問)日本テレビの矢岡です。明日から安保法制の与党協議が始まりますが、どのような議論を求めていかれますか。
大きなところは昨年の7月1日の閣議決定で自公統一した見解をつくりましたので、それを、具体的に法制をどうしていくか。相当こなしが進んでいますから、これから具体的な細部の設計ということだと思います。
NHKの瀧川です。施政方針演説が終わりまして、週明けから代表質問、そして具体的な審議が進んでいきますが、党としてはどのような姿勢で今後臨んでいかれるのでしょうか。
総理のメッセージは非常に分かりやすいメッセージなのですが、細部に至るまで、特に安保法制とか、それから例えば景気回復にしても、政策の方向性・意味というものを国民に理解していただくことが実際の政策の効果が出てくるためには必要だと思います。ですから、質疑も分かりやすく国民に納得していただけるような質問、そして答弁という形で組み立てていければ良いなと思っております。
共同通信の比嘉です。安倍総理の施政方針演説の最後の部分で憲法改正に触れられて、国会議員の方々に呼びかけがありました。ただし、どのような項目で改正するのかといった踏み込んだ話がなかったと思いますが、どのように進めていけばよいとお考えですか。
これは、私どもの先輩が、今憲法審査会という組織があるわけですが、極めてステップ・バイ・ステップといった手法で議論を整理されてこられたと思います。もともと非常に、言ってみればイデオロギー的な対決もあった分野ですが、一つ一つ項目で、しかも自民党からほかの党に至るまで、発言時間も数が多いからという論理を取らずにやってこられて、それぞれの問題に対して各党が賛否を述べるというようなことでやってきておりますから、どういうところが合意を得られてどういうところが合意を得にくいかということも既にかなり明らかになってきていると私は思います。ですから、そういうものを踏まえてやっていこうということではないかと思います。
共同通信の比嘉です。今国会はかなり重要法案が今後審議される予定ですが、その中で憲法改正の論議を深めていくというのはどのようにしていけばよいとお考えですか。
国会は、今申し上げたような憲法審査会というような仕組みがありますので、そういうところで既にやってきているわけで、それをさらに推し進めていこうということではないかと思います。
毎日新聞の影山です。演説の中で、地方創生など地方に目配りした政策をおっしゃっていた部分もかなりあったと思いますが、4月の統一地方選挙に向けて政府・自民党の支持を得るという狙いも演説にはあったとお考えですか。
統一地方選挙は、我々はこの前の衆議院選挙でも「景気の好循環を作っていくためには、全国津々浦々まで景気回復の効果を及ぼしていく。そしてそのためにも地方創生が必要だ」ということを訴えてきたわけですね。ですから、地方創生というのは国で議論しただけで進むわけではありません。やはりそれぞれの地域がどういうことをしていけば元気が出てくるのかということを地方で議論していただかないといけませんので、統一地方選挙で自民党の考えている方向性と基本的に違う方々がたくさんおるということでは、今国で考えている政策との整合性がなかなかとりにくくなってくると思いますね。そういう意味でも、自民党の狙っているところを十分理解していただく。そして統一地方選挙を闘っていくというスタンスが必要なのではないかと思っています。