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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成26年11月18日(火)10:38~10:52
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

(役員会の内容説明)

谷垣 禎一幹事長

今日の役員連絡会ですが、冒頭先日の福島県知事選挙で当選されました内堀雅雄知事が、わが党の福島県連の皆さまとご一緒に当選のご挨拶にお見えになりました。
高村副総裁からのご挨拶ですが、もし解散するとなれば、「もし」ということでありますが、デフレとの闘いの正念場である。アベノミクスでデフレ脱却の道を歩んでいるが、必ずしも力強くはないのだが方向性は間違っていないので、これを力強くしていくために努力しようというお話でございました。
私(谷垣幹事長)からは、総裁も大変な外交日程から昨日帰国されました。GDPの速報値も出たわけですが、要するにアベノミクスも今正念場である。
デフレ脱却、好循環を目指してどのような判断を安倍総裁がされるのか、その総裁の判断を前提として踏まえながら、政府・与党、あるいは衆参連携、しっかりまとまって頑張っていこうということを申し上げました。
それから一昨日の地方選挙、福岡市長選、熊本市長選は勝利することができたわけですが、沖縄県知事選、那覇市長選は大変残念な結果になった。大勢の役員の方々にもご支援、ご協力を賜わって、その御礼を申し上げるとともに、今後の対応については結果を真摯に受け止めながら、政府・与党連携して進めていきたいということを申しました。
あとは国対から、衆参双方から様々な動きがあるがどのような事態にも対応できるよう万全を期したいということでございます。
溝手参議院議員会長、伊達参議院幹事長からも、頑張ってしっかりやっていこうということでした。
茂木選対委員長からは、一昨日の選挙結果についてのご報告と、山梨県知事選について、今の状況についてのご報告がありました。
稲田政調会長からは、経済対策等の作業についてお話があったところであります。
馳広報本部長からは、世論調査についてのご報告があったということであります。

 以上です。

質疑応答

共同通信の比嘉です。地方創生関連法案がまだ残っていますが、これの審議状況、今後どのようになっていくとお考えでしょうか。
これは是非成立させたいということで、今国対に全力を挙げて取り組んでいただいているということです。
共同通信の比嘉です。法案の採決の日程についてですが、これはまだ固まっていないということですか。
そうですね。今いろいろ調整している最中だと思います。
日本経済新聞の酒井です。関連して伺います。地方創生関連法案の採決日程が解散の時期を左右する、19日とか21日とか言われていますが、選挙を預かる幹事長として採決日程と解散日程はどうあるべきだとお考えですか。
採決日程と解散日程ですか。これはなかなかデリケートなところがございます。是非成立をさせたいのですが、またいろいろな動きがあると思いますのでよく見ていかなければいけないということですね。
琉球新報の問山です。先ほど16日の沖縄県知事選の結果の報告があったということですが、自民党が推薦する現職の仲井眞氏が10万票の差で負けるという事態について、このことに対する敗因についてはどのように党としては見ていますか。
この評価はまた選対でよくやっていただかなければいけないのだと思うのです。多岐の論点について論争がありましたのでね。その辺はよく分析していかなければいけないという段階ですね。
琉球新報の問山です。論争があったというのは、米軍普天間飛行場の移設問題も含まれるのでしょうか。
それも大きな論点の一つでしたが、沖縄の振興をどのように運んでいくかとか、いろいろな論点があったのではないかと私は思っています。
琉球新報の問山です。近々解散も言われているのですが、この普天間問題というのは次の総選挙の争点になるとお考えですか。
現状では、これはいろいろご議論が沖縄では当然あると思いますが、仲井眞知事のときに、仲井眞知事が辺野古についてのゴーサインを出されて、瑕疵なく手続きが進んでいる状態だろうと思います。果たしてこの普天間を固定していいのかどうかというのが、一つの大きな今後残る論点だと思いますね。
日本経済新聞の酒井です。確認ですが、広報本部長の世論調査というのは、報道機関のということでしょうか。
はい。いろいろなところが世論調査をやっていただいているのを適宜取り上げて、こういう世論調査結果になっているというのを馳広報本部長から報告していただいているわけですが、今回もその一環でございます。
共同通信の比嘉です。本日の動きですが、総理が解散を表明された場合、党としての動きはどのようになっているのでしょうか。
まだちょっとそこは流動的といいますか、「表明された場合」ですから表明されたときに考えるということですね。
テレビ東京の鵜飼です。単刀直入に伺います。まだ解散の話は総理からはうかがってはいないですか。
まだうかがっておりません。
テレビ東京の鵜飼です。これまでの会見でたびたび「楕円の論理」とか「より一層の連携を」ということをご発言されている幹事長が伺っていないというのは信じ難いのですが、いかがですか。
当然のことながら結論については、私は伺っておりません。ただ当然私も、総理は官邸で大変ご多忙ですので党の運営を任せていただいているわけですが、その時その時の状況認識、そういうものはしばしば、時々私も官邸に行っております。しばしばご報告し、また総理のお考えも聞き、私の考え方も申し上げ、いろいろな意味で意見交換、議論はしております。そういうことは当然やっておりますが、では結論はどうなのかということはまだ承っているわけではありません。
熊本日日新聞の高橋です。一部報道でありましたが、熊本1区で、消費税を予定どおり引き上げるべきというお考えの野田毅税調会長を公認しないというような話がありますが、これに対する受け止めと、幹事長が次期衆院選のコスタリカ方式についてどのように考えておられるか、お願いいたします。
私は今朝の某新聞の報道のよって来る所以はまったく承知しておりません。ああいう動きも承知しているわけではありません。頭の中にああいう問題があるわけでもありません。コスタリカについては、やはり定数減とか今までの経緯からコスタリカというものが存在するのは事実でして、コスタリカというものが両者の協力がうまくいきますとなかなか良い結果が得られることは事実です。ただなかなかこの問題は、要するに小選挙区と比例代表の関係をどう理解するか。人によって理解がかなり違います。小選挙区制をあくまで金科玉条とするならば、今までも時々議論がありましたが、小選挙区で出た者がそこで落選して比例で復活してくるなどというのは誠におかしいという議論もあるわけですね。私はそうは実は思っていないのです。小選挙区がものすごく正しいというものであるならばともかく、小選挙区も死に票が多いとかいろいろな欠点がありますからね。ある意味で惜敗率の高かった方が復活してくるというのも、そういう死に票の弊害をなくすという意味からしますと、そういう理解をすればそんなに不自然なことではない。そういうふうに運用しますと、今度はコスタリカというものがコスタリカであらかじめ、たとえば熊本なら熊本、あるいはどこそこの県に比例代表が指定席みたいになってしまうのは困るという意見が今度は他の県から出てきて、なかなか調整は難しい。だから私は長い観点からするならば、全員が重複立候補、同順位でするのは、長い観点から見ると望ましいのではないかとは思っておりますが、現実のそこで候補者の関係やらあるいは減員の関係で、やはり調整として使わざるを得ないという面もあるわけですね。何を言っているのか自分でもよく分かりませんが、そういうように思っております。
日本テレビの矢岡です。先ほどの質問の中で、解散については、結論は総理から聞いていないというお話でしたが、総理から解散のお話があったときに、その解散する理由、大義につながると思うのですが、その辺りについてはどういったお話があったのでしょうか。
まだないです。
日本テレビの矢岡です。解散については一つもお話がないということですか。
その時その時の情勢認識ですね。お話はしていますよ。総理が大体どういうことをお考えなのか、まったく想像がつかないわけでもないのです。ですが、「こういう結論を出したから」と伺っているわけではないということです。
日本テレビの矢岡です。結論はないにしろ解散のお話が出たときには、どういったお話が出たのでしょうか。
結論はないが解散の話というか、やはり幹事長の仕事の一つは、お決めになるのは総理ですよ。しかし解散というのはなかなかいつでもできるというわけのものではないですから、やはりどういうときに解散するのがよいのだろうかというのを、思考実験を繰り返すのが私の仕事でもあるわけですね。
日本テレビの矢岡です。総理からはどのようなお話があったのですか。
いや、それはいろいろ意見交換はしていますが、意見交換というのは確定的な意見でもありませんから、それを全部「こういういろいろ試行錯誤をしておられる」とか「私自身もこういう思考実験をしている」ということを全部話しては身も蓋もないのではないかと思っています。