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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(政府与党連絡会議後)

平成26年11月17日(月)12:32~12:46
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

(役員会の内容説明)

谷垣 禎一幹事長

政府与党協議会ですが、まず菅官房長官からご報告がありまして、与党に対して国会運営いろいろ苦労しながら努力しておられるというような御礼がございました。それからGDPの速報値が出て、ご承知のような結果だということ、また消費税引き上げについては有識者会合を踏まえて総理が判断されるであろうというご報告がございました。総理の今回の外交日程について若干ご報告がありまして、さらにいわゆるサンゴ船の問題でありますが、中国側に厳しく対処を求めた。一番多い時は210隻ほど来ていたのが現在58隻にはなっている。0になるまで厳しく対応したいということでした。それから国会も最終局面になってくるので政府・与党連携して取り組んでいきたいということでした。
それから私(谷垣幹事長)からは、総理も外交日程を精力的にこなされて今日帰国される。その後については、いろいろな動きが出てくると思うが、政府・与党間、それから与党両党間、衆参連携をしっかり取りながら進めていきたいということを申し上げました。それから昨日は、地方選挙の投票日であったわけですが、沖縄県の知事選挙、那覇の市長選挙、大変残念な結果となった。福岡市長選、熊本市長選はそれぞれ勝利することができたが、結果を真摯に受け止めながら今後の対応については政府・与党連携して進めていきたいというようなことを申し上げました。
また井上公明党幹事長からは、総理の外交的成果を高く評価する。消費税引き上げの判断は総理の判断を尊重したい。それから大事な時期であるからしっかり連携を取っていこう。また総理の判断を尊重したいということで、総理の判断はしっかり国民に説明する必要があるということでした。
佐藤国対委員長、大口公明党国対委員長からは、あらゆる事態を想定してできるだけ法案を成立させていくように努めたいというご発言がございました。
吉田参議院国対委員長、長沢公明党参議院国対委員長からは、各委員会状況についてよく連携して法案処理をしていきたいということでございました。
あとはそれぞれの方から「連携を取ってやっていこう」ということ、「大事な時期なのでしっかりやっていこう」というご発言がありました。 また伊達参議院幹事長からは、参議院選挙制度改革をしっかり議論を進めていきたいというご報告がございました。

 以上です。

質疑応答

時事通信の大沼です。GDP速報値が2四半期連続でマイナスという結果でしたが、その受け止めをお願いいたします。
2四半期連続マイナスとなったということで、今までの市場予測より厳しい数字になったということですね。住宅あるいは設備投資ともに厳しい状況であったわけで、特に住宅は依然として厳しい状況ですので、いろいろ見ていかないといけないわけです。原因が何なのか、買い控え、天候不順、あるいは節約志向など様々な議論がございますが、これは今後有識者会合や経済財政諮問会議でもしっかり議論していただきたいと思っております。
時事通信の大沼です。今回の数字が総理の消費税増税の判断に与える影響というのはどのようにお考えでしょうか。
明日もヒアリングの結果を踏まえて経済財政諮問会議がありますので、そこで十分議論されるのではないかと思います。
今の質問は、解散の判断とおっしゃったのでしたっけ。増税の判断でしたっけ。
時事通信の大沼です。増税の判断についてです。
それは経済財政諮問会議で議論していただくということですよね。
時事通信の大沼です。では解散についての判断はいかがですか。
それは経済財政諮問会議では議論されないと思います。
共同通信の比嘉です。解散への影響ということで伺います。GDPの速報値が考えられていたより悪いということで、解散を打つ時期ではないのではないかという議論も出てくると思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
常にいろいろな見方があると思いますが、総理がいろいろな有識者会合等々、あるいは経済財政諮問会議等々の議論・分析を踏まえて慎重にご判断されるのではないかと思います。
テレビ朝日の千々岩です。消費税の関連で伺います。総理のご判断については経済財政諮問会議等でというお話ですが、幹事長ご自身は率直にこのGDPの速報値のマイナス1.6%というのを受けて、消費税引き上げについてどのようにお感じになっていますか。
これは従前の見方よりも若干厳しいものがあるなとは思っておりますが、全体としてみますと、安倍政権発足時に比べると相当良くなってきているという面もある。これは結局、そういう有識者会合や経済財政諮問会議で十分踏まえた上で総理がご判断いただくということで、大きな判断ではありますが、私はあまり個人の意見を言う立場ではないと思います。
毎日新聞の影山です。「従前の見方よりも厳しい」というお話がありましたが、これまで幹事長は「日本経済は底堅く推移している」という認識を示されていましたが、その認識はこの数字を見ても変わらないということですか。
これは専門家がどうご覧になるかということはありますがね。私は、たとえば総雇用者所得というものも、これ総理がしばしばおっしゃっていることですが、上がってきておりますしね。また、いわゆる有効求人倍率なども非常に良くなってきているわけですので、大きな意味では底堅いのではないかと思います。ですから先ほど申し上げたように、天候不順とか、あるいは特に住宅のような大きなものは買い控えが今も依然と続いているということはあると思うのですが、株価はじめ行きすぎた円高が是正されてきたとか、いろいろな面がありますので、今そういう意味ではデリケートな時期だと思います。よく今後の成り行き、動向は見ていかなければいけないと思いますが、不安な要素もあるわけですがいい要素もいろいろあることは事実だと思います。
日本経済新聞の酒井です。この今回の数字を見て、今後経済対策であったり、仮に解散総選挙ということになると政権公約の中にも今後こういうことをやっていくという自民党の考え方を検討されていくと思うのですが、どういう手立てが必要だと思われますか。
これはもう少し議論しなければいけません。私の一存で申し上げるわけにもいかないですが、やはりまず考えなければいけないのは、この夏は相当雨で災害がたくさんありましたからね。その災害対策等はしっかりやっていく必要があるし、それから円安でいろいろな地方の暮らしとか何かに影響が現れている面があるわけですから、それに対してどう手を打っていくかというような問題、また今地方創生ということが大きなテーマですが、それに向けてどう打っていくか、等々のことがあるのではないかと思います。
福井テレビの安野です。福井県選挙区は衆議院議員選挙の0増5減の対象区なのですが、土曜日の一部報道で、唯一決まっていなかった新1区が稲田政調会長、新2区が高木毅衆議院議員という報道がありましたが、そういうことでよろしいのでしょうか。
まだ選対委員長から「そう決めた」というようなご報告は受けておりません。
福井テレビの安野です。こういう状況になりまして、いつ頃までにどういった手続きで進めていかれるのでしょうか。
特にそういうことを決めているわけではなくて、いろいろなことがありますので、どんどん決めていかなければいけない状況であることは間違いないです。
時事通信の大沼です。沖縄県知事選の結果に対する幹事長の受け止めをお願いいたします。
非常に我々にとっては厳しい結果だった、残念な結果だったと思います。仲井眞氏も善戦されたが一歩及ばなかったということでございまして、那覇市長選も含めて大変残念な結果だったとは思っております。しばしば辺野古の影響が語られるわけですが、基地に関する県民投票というわけではなくて、様々な争点で争われたというふうに思っているわけです。