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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成26年10月14日(火)10:34~10:45
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

(役員会の内容説明)

谷垣 禎一幹事長

きょうの役員連絡会ですが、連休明けでございまして、それほどいろいろな報告事項があったわけではありません。きょうから地方創生関連の法案が趣旨説明、きょうの衆議院本会議で入りますし、その後、引き続きまた委員会で質疑が行われるわけですね。それから、各閣僚も今、各担当の委員会で所信をやって、明日あたりから一般質疑に入っていくということですから、国民にやはりわかりやすいような議論をきちっとやっていこうというような話が中心でございます。
茂木選対委員長からは福島県知事選挙の今の情勢、それから、沖縄、福岡、それぞれの選挙についてのご報告があったということです。

 以上です。

質疑応答

NHKの瀧川です。冒頭にありました地方創生が審議入りして、国民にわかりやすい議論をという発言ですが、これは幹事長の役連でのご発言ということになるのでしょうか。
高村副総裁が、最初に皆さん入っておられたと思いますが、高村副総裁の表現は、やはり地方創生反対の人はいないだろうけど、議論が盛り上がるようにやっていきたい、いこうじゃないかというお話だったと思います。それとあわせて、私(谷垣幹事長)のほうは、わかりやすい説明を徹底していこうということを申し上げました。
テレビ朝日の千々岩です。けさ方、東京株式市場で2カ月ぶりに1万5000円を割りまして、世界的にも景気の停滞感というか、欧米を中心に広がっている部分があるかと思うのですが、現在の景気の状況をいかがお考えですか。
世界経済ですか。
テレビ朝日の千々岩です。日本も含めてお伺いしたいです。
基本的に私は、アメリカはかなり堅調なのだと思います。日本もね、例えば我々の野党のころに比べると全体は非常によくなっているのですが、やはり若干、駆け込み需要の回復みたいなものが少し重たい感じのところがやっぱりありますね。それから、経済が変動していくときは常に起こる議論なのですが、やっぱり相当夏のボーナスとか、あるいはベアが増えてきていると、一部そういう非常に所得も伸びてきているところもあるのですが、早く伸びていくところと、なかなか伸びていかないところの跛行感といいますかね、そういうものが出てくる。それをやはり全体が底上げするように図っていくのが大事なポイントなのですが、そういうことに対する懸念とか、そういうものがいつもこういう状況ではあるわけですね。だから、我々もしっかり見ていって、全体の底上げを図っていくような手をいろいろ打っていくということが大事じゃないかなと思いますね。
テレビ朝日の千々岩です。関連でうかがいます。まだちょっと早いかもしれませんが、 今の景気の状況が消費税に与える影響というのは、何かお考えがございますか。
これはよく見ていかなきゃいけないということ以外に特に考えているわけではありません。
北海道新聞の村田です。本日、特定機密保護法の運用基準案が閣議決定されました。この運用基準案をめぐっては、自民党総務会のほうでも恣意的な運用をするのではないかというような懸念・指摘があったわけですが、この運用、12月10日から施行するに当たってですね、幹事長としての受けとめ、ご懸念などを教えてください。
恣意的な運用を防止するための手だては相当議論して講じてきたと思うのですね。1つは、指定の要件、3要件というのを法律に明示していること。それから、国会での修正とかチェック機能を相当意を用いて議論をしていただいてつくったということだったと思います。内閣総理大臣によるチェックとかですね、それから、内閣府に独立公文書管理監を設ける。それから、1つは、両院に情報監視審査会というのを設けてそこに報告するといったことを中心に、相当チェック機能を設けることに、きちっと議論をしていただいて、形ができてきたと思っています。
日本経済新聞の酒井です。中国の関係で伺います。週末のNHKの番組で、公明党の北側副代表が、中国の政党間交流はAPECの後でもいい、APEC前にこだわる必要はないという認識を示されましたが、今、幹事長の中で、政党間交流の再開の時期についてはどのようなお考えでしょうか。現状をうかがいます。
慎重に見ているということですね。
日本経済新聞の酒井です。週末に逢沢議運委員長が訪中されて、議員同士の交流が進んでいるようなのですが、「いろいろなチャネルで進んでいる」ということで、そうすると、APEC前までにこだわる必要はないというお考えはありますでしょうか。
いろいろなことが動いてきていまして、かなり、何か打開をしようとか、いろんな話し合いのルートをつくっていこうというのは、双方でだんだん機が熟しつつあるとは思っています。
ただ、こういうことは、いくつか注意しておかなければならないこともありますので、先ほど申し上げたように、その辺はよく見ながら先へ進めていきたいと思っているところです。
日本経済新聞の酒井です。機が熟しつつあるのは、日中の首脳会談のことですか。
首脳会談もそうですし、いろいろなものを、やはりもう1回昔のパイプに空気をよく通るようにしていこうとか、そういうことについても、機運が高まりつつあるのではないかと思っています。
共同通信の比嘉です。本日高市総務大臣が、秋季例大祭に合わせて靖国神社参拝することを表明されました。総理が海外に出発されるタイミング、そういった参拝が外交に与える影響をどのように考えますか。
これは、高市総務大臣の私的な行動、行為として行われるのだと思うのですね。ですから、そういうこととして理解しております。
共同通信の比嘉です。最近になって、イギリスの新聞のガーディアンが、安倍内閣と極右団体の関係を写真に撮られたり、会見での受け答えなどを詳細に書いて、こういった関係があるというような指摘、あるいは在特会とかヘイトスピーチに対する安倍内閣の対応が弱いのではないかという指摘を始めているように見えます。安倍総理が海外に行かれるときに、幹事長としてはどのような対応、あるいは世界への発信をされるおつもりですか。
今、取り上げられていることは、いろいろな表現で言われていますが、私も実際、例えば自分の演説会とか、ああいうのに見える方で、写真を撮ってほしいなんて言われて、いろいろな方と写真を撮っておりますが、全員が全員、私がよく知っている方ではありませんので、そういう方の中にどういう方が含まれているのか、チェックは実際のところ、相当難しいのではないかと思います。
今まで問題になった場合にも、そういうことを言っておられますよね、皆さんも。だから、そういうことなのではないかと私は思います。
それから、ヘイトスピーチに関して日本は弱いとおっしゃるけど、私は必ずしもそういうふうには思っておりません。これは、法務大臣のときも、たびたびご答弁を申し上げたのですが、やはり、一線を超えたものを取り締まる手法はちゃんとありますし、さらに、それを超えて鋭角的なものをつくろうとすると、なかなか表現の自由や何かで難しいところもあるのですね。だからそこは、私は日本の制度、仕組みがそんなに諸外国に比べて劣っているというふうには思っているわけではありません。