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記者会見

谷垣禎一幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成26年10月3日(金)10:24~10:36
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

(役員会の内容説明)

今朝の役員連絡会ですが、高村副総裁から最初にご挨拶いただきました。ここは、皆さんも入っておられましたので、それ以上申し上げません。
私(谷垣幹事長)からは、代表質問も終わって、今日から予算委員会質疑が始まった。今日は稲田政調会長、小野寺衆議院議員、それから菅原衆議院議員と続くが、ご支援をよろしくお願いするということを申し上げました。また、地方創生、女性活躍等々重要な政策案件があるので、国民の理解が得られるように国会を運営していきたいということも申し上げました。
あとそれぞれのご担当からそれぞれの報告がございましたが、とりわけここでご報告申し上げるほどのことがございません。

 以上です。

質疑応答

北海道新聞の村田です。きょうで幹事長就任から1カ月ということになりますけども、この間を振り返っていただくと同時に、今後の党運営に対する思いをお聞かせください。
あっという間に通り過ぎたというのが、平凡ですが、感想でございます。抱負というか、それはもう最初に申し上げたことから、今、特段変わっているわけではありませんが、やはり今、自民党が脇を締めて、安倍政権を支えて、しっかり仕事をできるように、求心力を発揮していくというような役割を少しでも果たせたらと思っている次第です。
北海道新聞の村田です。関連して伺います。幹事長は、大平元首相の「楕円の理論」を重ねて引用されて、党と政府の関係について、楕円のように2つの軸があって全体が安定するというようなことをおっしゃったわけですが、この1カ月間を振り返られて、思ったとおりの楕円は描けていらっしゃいますか。
楕円でも、岩登りのほうには「3点確保」という議論がありましてね。手が2本と足が2本、ありますね。そのうちの2つは動かすなというのです。3つで常に確保していくと。楕円は2つですがね。要するに、1つだけだと危ないぞということで、それがうまくできているかどうかわかりませんが、そう心がけていこうということでございます。
テレビ東京の鵜飼です。消費税に関連してですが、きのうセブン&アイ・ホールディングスの決算会見がありまして、その中で今回の増税後の回復が思ったよりも前回より遅く、そうした中で、増税のタイミングをもう少し先延ばしにしてほしいという発言が出ました。さらに、10月というタイミングが年末商戦の直前ということもあって、増税した後の影響が大きくなるため、10月というタイミングがそもそもあまり好ましくないというような発言が出ているのですが、それについてどう受けとめられますか。
いろいろな見方があるだろうと思います。この間の短観を見ましても、いろいろな見方がありますね。ですから、地方、それから中小企業、なかなかまだ苦しいというか、あまり浮かんでこない感じのところもありますね。しかし他方、全体から見ると、やはりよい方向に向かっているように感じます。その辺りはよく見ていかなければわかりませんので、今、一つ一つ取り上げて、あまり論評することは差し控えたいと思います。
テレビ東京の鵜飼です。年末商戦の直前の10月というタイミングでの増税というものに対しては、どうお考えですか。
直前の増税というのは、来年のことをおっしゃっているわけですか?
テレビ東京の鵜飼です。はい。
いろいろな個別のことを言うと、まだいろいろあると思いますのでね。私は今、個別のことをあまり取り上げて論評しようとは思いません。全体をよく見るということじゃないでしょうか。
テレビ東京の鵜飼です。香港の問題が、先ほどニュースでも流れておりました。市民団体が政府機関を取り囲んで、政府の機能が一時麻痺するというような事態まで発展していますが、この香港の騒乱というのが日中関係に与える影響、もしくはAPECでの日中首脳会談の実現の可否に与える影響というのはどれぐらいと思われますか。
私は、報道以上の特別な情報を持っているわけではありません。あそこは、1国2制度というようなことで、イギリスから中国に返ってきた経緯があります。それから、東アジア経済にとっても大きな役割を果たしているところですね。ですから、あそこのいろいろな問題は、周辺諸国にも大きな影響を与えるところですし、そういう意味で注視しておりますが、それが今のAPECにどういう影響を与えるかというようなことについては、もう少しよく情勢を見たいと思います。
日本経済新聞の酒井です。自民党と公明党との関係でうかがいます。一度、集団的自衛権でぎくしゃくしたものが谷垣幹事長就任で関係が修復されるのかなという期待もあったと思いますが、1カ月を振り返って公明党との関係はどう見られますか。
悪いわけではないのだろうと思います。ただ、私はまだ公明党の皆さんと集団的自衛権の議論を就任してからあまりやったことがありませんので、よく話し合っていこうということに尽きるのだと思います。
毎日新聞の影山です。先ほどの増税のタイミングのご質問の関連でうかがいます。山本幸三衆議院議員が、きのうの派閥の会合で、「予定どおり引き上げをやるというのは無理だ。1年半先延ばしすべきだ」ということをおっしゃって、党内からもそういう先送り論が出ている状況なのですが、それについてはいかがですか。
これは、あまり私が先走って、ああだこうだと言う段階ではないと思います。よく見ていくということです。それから、それぞれご持論というのがおありですね。私も、「あれは持論だから」と言われることが多いのですが、それぞれご持論があって、それらしいご持論をおっしゃっているなということじゃないでしょうか。
産経新聞の水内です。来週、福島県知事選の告示がありまして、幹事長から見て、その争点は何であるかということ、また、自民党はこれまで候補者の擁立の過程で、若干いろいろ複雑な経緯もありましたが、それを乗り越えて、自民党としても今、一致結束して挑める体制ができていると思いますでしょうか。
争点は、ああいう中間処理施設をつくるというのを、私も代表質問で申し上げましたが、佐藤知事にしても非常に苦渋の決断だったと思いますし、それから地元の町長方も現地への説明ということは受け入れるという、これもなかなか苦しいご判断だったと思います。いずれにせよ、ああいう原子力災害があったところで、ああいう中間処理施設みたいなものが動いていきませんと復興の基本ができませんので、それをしっかりできる態勢をつくるのか、つくれるかどうかというのが争点ではないかと私は思います。
「内堀まさお氏を支援する県議団有志の会」というのができまして、代表世話人は我が党の遠藤忠一県議がおつきになったと思いますが、そこでしっかりそういう知事選を支えていく態勢をつくっていただけると思っております。やはりそういう大きな復興にかかわる知事選ですので、我々としてもしっかりしてやっていかなければいけないと思います。
時事通信の大沼です。幹事長は、就任されてから首相官邸に赴いて総理とたびたび面会されていますが、総理との関係で気を使っているというか、心がけているようなところはあるのでしょうか。
要するに、人間、政治家はいろんなことを裁いていくときに、やっぱりお互いの顔を見て、「あ・うん」の呼吸でというようなことはしばしばありますね。ですから、顔を合わせていないと、なかなか「あ・うん」の呼吸というように、「あ」と言えば「うん」というわけはなかなかいかなくなってしまうことも、しばしば今まで見聞きしてきましたのでね。総理もお忙しいですからあまり無理は申し上げられないですが、できるだけ直接のコンタクトを図って、水も漏らさぬ態勢ができればいいなとは思っています。
共同通信の比嘉です。沖縄県知事選も近づいていますが、同日に行われる那覇市長選の候補者選びがまだ確定していません。党本部として今後、那覇市長選にどのようにかかわっていかれるおつもりでしょうか。
今、もちろん沖縄のほうでもいろいろご努力の最中、我が方の県連でもご努力の最中ですが、ここは茂木選対委員長が今一番ご苦労なさっているところですので、私はそれを、見守るというか、督励するというか、そういう感じですね。