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記者会見

石破茂幹事長記者会見(役員会・役員連絡会・政府与党連絡会議後)

平成26年1月7日(火)12:50~13:00
於:党本部平河クラブ会見場

冒頭発言

石破 茂幹事長

【安倍晋三総裁発言】

「引き続き経済最優先でやってまいりたい。通常国会は『好循環実現国会』として、補正予算、本予算の早期成立、執行ということでまいりたい」
外遊日程等々のご説明があった。非常にタイトな日程ではあるが、国会等々おろそかにすることがないように、連携を密にしてやってまいりたい。

【石破茂幹事長発言】

「多くの人からいろいろなお話があったが、とにもかくにも野党時代のつらさや苦しさを忘れないようにしていきたいと考えている」
「党大会が19日に行われる。昨年の党大会が大きな成功を収めた。そして都議会議員選挙、あるいは参議院選挙で勝利を得ることができた。これは手段を与えられたということであって、それにどう応えるかということ、党大会に全国から3000名近い方がお出でになるので、来ていただいた方お一人お一人が来てよかったという思いを持って帰っていただき、そしてそれぞれの地域にお帰りになって、自由民主党、今年はこれをやるのだというようなことを述べ伝えていただく、そんな党大会にしたいと考えているところである」

質疑応答

朝日新聞の三輪です。都知事選について、今朝の役員会、役員連絡会、あるいはその後の総理との個別の話も含めて、どういった方針を確認されたのでしょうか。

確たる方針が、現在、確定したということはありません。都連におきましても、いろいろな話し合いが年末年始行われているところでありますが、やはり東京都の知事を決めるわけでありますので、まず都連の方針をきちんと確定をしていただく、その上で党本部として、都連とよく連携をしながら、わが党が推す候補の勝利を目指してやっていかねばなりません。これは公明党のお力も当然頂かなければならないことです。現時点で確たる方針が決まったということではありませんが、それほど日が残っているわけではありませんので、今週中に精力的に作業を進めるということであります。

朝日新聞の三輪です。一旦、特に現職の国会議員は候補から排除するという話もありましたが、そこも含めて、今、考えているのでしょうか。

現状において、排除するという言い方が正しいかどうかは別として、今、一昨年の暮れ、あるいは昨年の夏、頂いた議席をここで失うということは、特にまた参議院の場合には、選挙区の場合、補選がないということもあります。そこで有権者の方々から頂いた議席をどのようにしてこれから先も生かしていくかということも併せて考えなければいけません。ですから、国会議員を除外して考えるということに変わりはありませんが、今後また都連の中で、いろいろ議論が行きつ、戻りつしているところもありますので、そういう可能性が全くないかと言えば、それは都連のご判断によると思っております。

産経新聞の力武です。元々都議会側からは、都議会との関係をうまく築ける人であるとか、行政能力が高い候補であるとか、そういったいくつかの条件がある中で、その勝てる候補として舛添要一元厚生労働大臣を推す声も一方で党内にはあります。そうした声について、幹事長のご所見をお聞かせください。また、舛添さんについては野党側からも推す声もあり、他党との相乗りということについて、幹事長のご所見をお聞かせください。

個々の名を挙げて、あれこれ論評することは今の時点では控えなければならないと思っております。ただ知名度が高く、そしてその行政能力に評価があるということから、舛添さんの名前が挙がっているものと承知しております。当然勝たなければいけませんし、同時に着実に東京都の諸課題を解決していただかなければなりません。今、挙がった方も含めて、勝てるかどうか、そして行政能力がどうか、そして都政の運営にあたって、車の両輪である議会、なかんずく与党との関係、これがどういうことになるかということが、先ほど申し上げましたように、いろいろな議論が戦わされておりまして、今の時点でこうだということが申し上げられる段階にはありません。
他党との相乗りということについて申し上げれば、私ども政権復帰以来いろいろな選挙をやってまいりましたが、他党との相乗りということが必ずしも良い結果をもたらしたわけではありません。やはり、消費税、あるいはエネルギー政策等々、国政においてスタンスが違う党と首都東京において相乗るということについては、いろいろな議論があろうかと思います。これはいくつかの選挙で経験をしたことですが、誰かがやるだろう、どこかがやるだろうというのは結局誰もやらないというようなことになりかねないところがあります。まず、私どもとして与党がきちんと推せる候補ということが第一条件であって、その後他党とどのような協力体制を築くかということは、それは候補者のご判断もあるでしょうから、党としてこうだということを断定的に申し上げることは現段階ではいたしません。

時事通信の丸橋です。名護市長選挙と東京都知事選挙は、安倍政権、自民党にとって最初の正念場に位置付けられますが、改めて、党としてどういった対応で臨まれるかというご決意をお聞かせください。

名護市長選挙については、昨年末、沖縄県知事の英断というものが下されたところです。そして、長い間動かなかった普天間基地の返還が動き出したということでありまして、沖縄全体の負担をどのようにして減らしていくか、そしてまた、沖縄の振興、なかんずく北部地域の振興をどのように図っていくか、そこはわが党が推している候補について、仲井眞知事も鮮明に支持を表明をしておられるところであります。負担軽減にしても、あるいは沖縄、北部地域の発展にしても、中央政府と、そしてまた県知事と一体となって速やかに、強力に実現を図っていくためには、わが党の推す候補者をぜひともお願いしたいということで、最も有効な手段というものを講じながら、是非ともご理解を得たい。そしてまた移設先である名護について、もう決まったのだからというようなことではなくて、どうして名護にこの移設の受け入れというものをご理解いただくかというのは、もうそれは誠心誠意、謙虚にお願いをするということだと思っております。それから、決まったのだからもういいだろうとか、あるいはこう、振興を図るのだからいいだろうということではなくて、それは基地を受け入れていただくということについて、ほんとに誠心誠意、あえて言えば平身低頭お願いをするということと、そしてまた沖縄全体の負担は、今回鮮明になったように、本土もそれを引き受けるということを、これまた強力に訴えてご理解を得る、そういう選挙になろうかと思っております。
東京都知事選挙につきましては、先程来お話をしておる通りでして、首都東京において東京都のいろいろな政策課題を中央政府と一体となって解決できる、そういうような能力に優れた方を選び、ここにおいて、首都東京において、中央政府と一体となった都政運営、それはもう、何も中央政府の言う通りということではありません。そこはいろいろな議論を交わしながら、日本国発展のために尽力してくださる方を選ぶ、これもわが党にとってはどうしても成し遂げねばならない課題であると認識をいたしております。

朝日新聞の三輪です。安倍総理は、ずっと女性の活力ということをおっしゃってきましたが、幹事長としても、女性をいろいろなところに登用するということで成果があったとお考えですか。また、問題点もあったのかも、お聞かせください。
それは相当の成果上がっていると思っております。自民党の人事においてもそうですし、政府内の人事においてもそうです。で、しかし見渡して見ると、やはりまだ女性の数は圧倒的に少ないということでありますから、だからこそ総理がそのようにおっしゃっておられる。それを実現可能にするためのいろいろな手段というものが講じていく必要があります。それが女性の方々の共感が得られる、そしてまた男性も共感をするというものでなければ前進はしないと思っておりまして、今年はその具体策をさらに推進していく必要があるということだと思います。