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記者会見

都知事選挙について 石破幹事長記者会見

平成26年1月10日(金)17:06~17:20
於:党本部4階エレベーターホール
石破 茂幹事長

質疑応答

(代表質問)TBSの亀井です。都知事選について、午前中の都連の会合があり、幹事長に報告があったそうですが、それを受けて、舛添要一さんへの対応はどうなったのですか。
今朝10時過ぎ、石原伸晃都連会長、内田茂都連幹事長から、東京都知事選挙の候補者選考について、昨日、東京都議会自民党から舛添要一氏を推薦する旨の報告がありました。都連は本日、幹部会、国会議員合同会議において、都知事候補として、舛添要一氏の推薦を決定したので、党本部に上申します。特別のご高配をお願い申し上げますという旨のお話がありました。これは私一人でお話を聞きました。これを受けまして、党本部として、どのように対応するか、よく考え、都連の意向を踏まえながら、対応をなるべく早く決めたいと思っています。
(代表質問)TBSの亀井です。週明けにも決めるということでよろしいのですか。
連休明けということで、そのようなスケジュールになると思います。どういう形が一番良いのか、どういうタイミングが一番良いのか、そういうことをよく考えた上で、決めたいと思います。
(代表質問)TBSの亀井です。その具体的な形はどうであれ、支援することは決まったのでしょうか。
ですから、それも含めて対応を決めたいと思っています。この東京都連の決定は、よく踏まえてやっていかなければならないと考えています。
(代表質問)TBSの亀井です。一方で、細川護熙元総理が都知事選出馬の意向を固めたそうですが、その影響について、どのようにお考えですか。

それはわかりません。報道で知る限りにおいて、細川元総理は、「今の政治が心配だ」ということで、出馬したいということなので、これだけでさっぱりわかりません。しかし、かねてから申し上げているように、東京都が抱える諸課題、少子高齢化であり、あるいは福祉のこれから先のあり方であり、東京オリンピックに向けた準備であり、首都直下型地震を中心とする防災減災対策であり、これは東京都政が直面している課題はものすごく多いわけです。我々として、人気投票をするわけではない。その東京が抱える行政課題をどのように解決するか。そして二元代表制ですから、議会ときちんと車の両輪として協調しながら、それは妥協とかそういうことではなくて、二元代表制の意味を踏まえた都議会と車の両輪としてやっていけることが重要だと思っています。そういった諸々の観点から考えた時に、細川元総理の「政治が心配だ」だけでは、私として、コメントはいたしかねます。

(代表質問)TBSの亀井です。小泉純一郎元総理が細川元総理を支援したいとの報道もありますが、幹事長のご所見をお聞かせください。
それは総理総裁をお務めになった方であり、多くの改革を成し遂げた小泉元総理ですから、その言動には大きな関心を持っています。小泉元総理ご自身が、ご自身の言葉で何かおっしゃったということは、知事選に関しては、今まで一度もないので、これもコメントはいたしかねます。本人の言葉を聞かなければ、コメントすることは無責任だと思います。
(代表質問)TBSの亀井です。幹事長のところに、そういったお話は来ていないのですか。
来ておりません。
共同通信の下山です。幹事長がおっしゃった諸課題の中に、脱原発は入っていなかったと思いますが、細川さんは脱原発を前面に掲げる意向です。国政のテーマである脱原発を、一地方自治体である東京都知事選挙で、選挙の争点に掲げることについて、幹事長はどのようにお考えですか。

エネルギー政策をどうするかということは、これは法律、予算を含めて、一義的に国政の課題です。それは国政において、それぞれの党が方針を掲げ、昨年の参議院選挙、一昨年の衆議院総選挙において、わが党はわが党の方針を掲げて、今、政権を公明党とともに担当していただいています。そうしますと第一義的に国政の課題であるものを、都知事選の争点にすることを、都民がどのようにご判断になるのかということだと思います。そこは本当に細川さんが「政治が心配だ」としかおっしゃっていないので、自民党が申し上げているように、原発がこれから再生可能性エネルギーの比率を上げていく、世界最高水準の安心、安全が確認された原発の再稼働は行う。原発依存度を落としていくというわが党の方針と方向性が同じなのか、それとも即ゼロというものなのか、あるいは最終的にゼロにするということなのか、そこは聞いてみないとわかりません。

朝日新聞の三輪です。党の対応をこれから決めるということですが、それを決める上で、何を優先してお考えになるのですか。また、都連からはどのような要望が出ているのですか。

都連の皆さま方は、なかんずく都議会は、都政の当事者です。昨日、舛添氏が都議会自民党を訪問し、わが党が一番苦しい時、野党に転じ、再生を懸けて、谷垣総裁、大島幹事長、あるいは私も政調会長でしたが、努力している時に、離党したことは、迷惑をかけたことであり、心配をかけたことであるという旨の話があり、その後、いろいろな都政の課題、あるいは都議会との関わり方について、いろいろな質疑応答があり、都議会として、それを了承し、都連に上げたという経緯です。ですから、何を重視するかということは、人気投票ではないということは、前から申し上げている通りです。そういう都民の暮らしの安心、安全をどのように守るか、これから先、東京都だけの課題ではない、日本全体の課題として、地方の人口がこれから減り始める。そして、東京も出生率が全国最低ですから、東京に人がやってきても、その後、人口が増えることは、今の状況ではないわけです。これをどうしていくか。さらにはオリンピックをどのように都民の気持ちに沿う形で実現していくかというような課題があります。そういう防災減災、医療福祉のあり方、これから先、東京が日本の中でどのような役割を果たしていくか。オリンピックを都民の最も納得する形で開催するか。他にも諸々ありますが、そういう行政課題について、このように解決したいということが、具体的な夢を語るのではなくて、具体的に、着実に、予算、条例、国との連携において、解決できる人が求められると思っています。

朝日新聞の三輪です。党内では、一度除名した人への支援なので、そういう意味で、どのように強弱をつけるかが焦点だと思いますが、その点考慮されるのですか。

まだ最終的に決定したわけではありません。仮に、わが党が舛添氏を支援する。除名していますから、形は、正式に機関決定として、推薦とはなりません。これだけははっきりしています。支援することになった場合に、それは都連と連携を密にしながら、あるいは公明党がどのような対応をされるのか、私は全く存じませんが、連立与党を組んでいる公明党とどのような連携を取るかということもよく視野に入れて、一人ひとりの有権者である都民の皆さま方に、誠心誠意訴えて、一票を積み重ね、勝利を得るために、党の持てる力を最大限発揮する。仮に、そういうような支援が決まれば、そういうことになると思います。決まった後に、お話させていただきたいと思います。今、どなたであれ、党が支援する方を、党としてあらゆる手段で応援するのは、当然のことだと思います。

毎日新聞の高橋です。党として、舛添さんを支援することになった場合、小泉元総理も含めて、別の候補を応援する行動があった場合、それは反党行為にあたるとお考えですか。

それは仮定のお話ですので、そういう状況が生まれるか、生まれないか。そういうような行動を取られる方がどのような理由に基づいておやりになるのか、全くわからない状況では、お答えはいたしかねます。

朝日新聞の三輪です。一知事選でありますが、自民党にとって、都知事選は国政選挙と同じように考えているのですか。

それはどの選挙でも、やはりわが党が関わる選挙は、自治体の選挙であれば、そこにお住いになる方々、お一人お一人にとって、極めて重要な選挙であり、国政を与党としてお預かりするわが党として、どの選挙も重要であり、これが重くて、これが軽いということはありません。ただ、首都東京であり、1200万人の人口を有する東京ですから、お一人お一人の都民の幸せに向けて、わが党として、他の選挙と同じように、全力を尽くしていきたい。仮にそういう方向になれば、そういうことになりますが、そういうことになるかどうかは、これから検討されることです。