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記者会見

石破茂幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成26年1月28日(火)10:20~10:32
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

石破 茂幹事長

【石破茂幹事長発言】

「東京都知事選挙についての方針は党大会で申し上げた通りである。したがって、東京都連所属議員を除く我衆参両院議員に知人・友人名簿を提出していただきたいとお願いし、ただいまその運動を展開中である。これは、あまりギリギリになって出されても、対応いたしかねる部分もあるので、幹事長室として、それぞれの副幹事長の方々にブロック別に点検をしていただく。なかなか、皆、選挙区で忙しく、また国会が始まったということもあり、名簿を出したいが時間がないとか、あるいは、どうやって集めて良いかわからないという方もおられるので、これは党を挙げてやっていきたい。昨日の集会でも申し上げたが、序盤戦の世論調査の数字が出ているが、その数字が高いことが決して集票に結びつくものではない。やるべきことはきちんとやるということであるので、その方針で行きたい」
「本日から代表質問である。よろしくお願いしたい」

【岩城光英参議院議運委員長】

「結いの党の会派の取り扱いをめぐり、維新の会が参議院の議運の理事会にメンバーを出していないこともあり、なかなか結いの党の主張に和する方がいないという状況である。わが党のスタンスは、『まず両党でよくお話をしてください』というスタンスであるので、どちらに偏るということはない。これはどの党もそうであり、そういう状況が続いている」

質疑応答

NHKの西井です。野党との政策協議について、総理とみんなの党の渡辺代表が、政策協議を進めていくことで一致したようですが、これは党に指示があったのでしょうか。

これは今の時点では承っておりませんが、総理が施政方針演説の中で、「責任野党とは話をしていきたい」というご発言がありました。その発言に沿ったものだと思っております。わが党としては、総理のご方針、総裁のご方針というものに当然従った形でやってまいりますが、政策は多岐にわたっておりますので、どこかの時点で、党と党という形に進展することはあり得るのかもしれません。ただ、現状におきましては、政策協議というものが、どのように進められていくのか、まだ方針が確定いたしておりません。それは政策ですから、当然、政調ということになりますが、連立を組んでいるわけでもありませんので、そのやり方というものは、第2次安倍政権がスタートして初めてのものになると思います。そうすると、どういう形でやるのか、与党政策責任者会議みたいな話にはなりませんので、そこをどうするかは、今後早急に詰めていかなければならないと思っております。

NHKの西井です。具体的なテーマはどの辺に設定されるとお考えですか。
集団的自衛権のみがクローズアップされるのですが、その他にも政策はたくさんありまして、例えば、みんなの党の目玉政策であるところの行政改革とか公務員改革とか、そういうことは当然メーンに位置付けられるものなのかもしれません。ただ、集団的自衛権につきましては、まだ与党内でそういう具体的な議論が始まっておりませんので、その辺をどのように取り扱っていくのかということは極めてデリケートなお話なので、よく政府とお話をしながら、齟齬のないように進めていきたいと思っております。
朝日新聞の三輪です。たくさんある野党の中で、今回、みんなの党とやってきているというのは、その前の国会での特定秘密保護法案に、みんなの党が賛同しているということも影響しているのでしょうか。

影響がないとは言いません。影響がないとは言いませんが、政策は多岐にわたるのであって、そこは党と党ですから、個人と個人のお話し合いをしているわけではありません。そこはわが党の総裁であり、一国の内閣総理大臣である総理と、それから分裂したとはいえ、公党の代表たる渡辺喜美代表との話ですが、そこはみんなの党の中でのお話もきちんとしていただくということは大事でしょう。私どもの党は、物事を決めるに当たって、それぞれの機関できちんとしたお話し合いがなされて動いていくわけです。みんなの党の中で、党の姿が変容した中にあって、どういう形で意思決定が行われるのか、ちょっと私不勉強で存じませんが、そこはみんなの党におきましても、きちんと話し合いがなされて、そんなことではないとか、特定秘密保護法案をめぐる党内での調整がよくわからないというようなことがないように、そこはみんなの党におかれてもお願いしたいと思います。

朝日新聞の三輪です。NHKの籾井会長の「慰安婦は戦争しているどこの国にでもあった」というような発言がありました。後に不適切だったということで撤回はされました。ただ、中立で公平な公共放送を担う会長の発言として、これはふさわしいとお考えでしょうか。また、その撤回という措置で十分だとお考えでしょうか。
それはふさわしくないとご判断になったので、撤回をされたということだと承知しております。それが全てであります。
朝日新聞の三輪です。中には辞任を求める声や、あるいは野党側からも国会で追及していくという声もありますが、与党としては、どのように対応されますか。
そのようなご批判に、NHK会長としてきちんとお答えになり、得心をいただく努力をお願いしたいと存じます。
朝日新聞の三輪です。もし、国会招致してほしいという声があれば、招致されるのですか。
それは現場の判断を、まず優先したいと思います。
朝日新聞の三輪です。甘利大臣のパーティー券の問題について、政治資金規正法では報告義務のない20万円以下に分けて、年間数百万円というレベルで電力会社から献金があったようです。これは政治資金規正法に違反する話ではありませんが、ちょっとそういう法律の抜け穴のような実態について、お伺いします。今、原発再稼働に前向きだと言われる甘利大臣に対して、電力会社から多くの金が流れているということは国民の目から見ても、ちょっと不信感を抱かざるを得ない状況だと思います。これについて、今、法律の実態について、どのようにお考えですか。

甘利大臣が法に則って適正に処理をされたということ、そして、甘利大臣が、そういうことで政策というものを左右されるような、そういう方ではないということを私はよく認識しています。その上で、これは甘利大臣の問題というよりは、法律そのものの問題と捉えるべきものですし、質問のご趣旨もそういうことであったと存じます。いわゆる抜け道なるものをどのように考えていくのか、そこはそれぞれの部署で議論がなされると思っております。要は、そういうような政治資金の提供を受けたことによって、政策をねじ曲げるという言い方が正しいのかどうかわかりませんが、そういうことがないようにということをよく為政者たる者、心得なければならないことですし、甘利大臣は、そのような方ではないと、私自身、承知をいたしております。