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記者会見

石破茂幹事長記者会見(役員会後)

平成26年2月10日(月)17:35~17:48
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

(役員会の内容説明)
石破 茂幹事長
役員会開催前に、舛添要一新都知事がご挨拶にお出でになった。都連の内田茂幹事長からご紹介があり、舛添新都知事から選挙の応援に対する御礼、今後の都政への取り組み、政府与党一体となってやりたいという趣旨の発言があった。総裁からお祝いと激励の挨拶があった。

【安倍晋三総裁発言】

東京都知事選挙の結果について、ねぎらいの言葉があった。
「ソチを訪問した。プーチン大統領と5回目の首脳会談を行った。困難な課題を解決し、平和条約の締結を目指したい」
「本予算の一日も早い成立を目指したい」
それぞれの役員からも「本予算の早期成立に向けて努力しなければいけない」との発言があった。

【浜田靖一選対委員長代理発言】

東京都知事選挙の結果についての発言があった。

【細田博之幹事長代行発言】

「先週野党5党と定数削減についての話し合いを行った。小選挙区制度を前提として、与野党7党の協議となった。2案出てきたので、それぞれ党内に持ち帰ることになった」
これは、行きつ戻りつ議論がしているが、9党との話し合い、つまり選挙区制度を前提としない共産、社民両党との話し合いを検討したいという旨の話である。本日、電話ではあるが、共産党の山下書記局長から全党による幹事長会談の申し入れがあった。私のほうから、「それは一体何を議題してやるものなのか」と問うたところ、「この選挙制度に関しての話し合いをしたい」ということであった。それは野党でお話をしていただいて、共産党からの申し入れで「それではわが党から公明党と計らって幹事長会談をやりましょうとは、なかなかならないので、これは野党第一党である民主党の幹事長とお話していただきたい」という旨のお話をしたところである。それぞれの党から幹事長会談をやりたいということで、幹事長会談を行うルールにはなっていない。いくつかの党から、このような議題でということでご提案を頂ければ、それに応じる用意はある。

質疑応答

NHKの西井です。舛添さんの冒頭のご挨拶で、「政府与党と一体となってやりたい」という発言があったようですが、具体的にどのテーマについて、一体となってやりたいというお話があったのですか。
これは、昨日来、舛添新都知事が言っておられるように、「安倍政権の経済政策と歩調を合わせながら、所得の向上、雇用の拡大、消費の拡大、経済成長を目指し」、その果実とはおっしゃっていませんでしたが、「その経済成長と並行して、オリンピック・パラリンピックは当然成功させなければならない。待機児童ゼロも実現しなければならない」という選挙の時に公約されたことをいくつか挙げて、政府与党と協力し、連携してやっていきたいとの趣旨だったと思います。
NHKの西井です。総理から激励とのことですが、「一体となってやっていきたい」との言葉に対して、総理から何か発言はあったのですか。
このことに言及されたわけではありませんが、これは総理も銀座の街頭演説において、「舛添候補が挙げられた政策について、政府としても、与党としても支援したい」という旨を申し上げた通りです。今日も「一体となって」という言葉は使っていませんが、「舛添都政を国の立場としても支援したいし」、これは私も選挙中申し上げたことですが、「国、二元代表の都議会と都知事・行政部局が連携しながらやっていくという意義は大きい」と大方そのような趣旨のお話でした。
共同通信の内保です。舛添さんは、過去自民党から除名処分を受けていますが、今回の選挙戦で一体となって活動した経緯を踏まえて、除名処分を見直すための党紀委員会を開くお考えはありますか。
ありません。それは、ご質問の趣旨をよく理解していないのかもしれませんが、今回の当選をもって、除名を解除するという動きがあるわけではありません。ご案内の通り、わが党の歴史の中で、除名処分になった方が、回復された例はありません。他の方々との釣り合い等々もあります。これは党紀委員会に対しまして、幹事長から諮る形になっていますので、仮にご本人、党内からそのような声があれば、全く考えないわけではありませんが、今のところ、そのような動きは承知していません。
朝日新聞の三輪です。朝日新聞の都知事選の世論調査によると、自民党支持層の1割強が田母神俊雄さんに投票していましたが、田母神さんの得票について、幹事長のご所見をお聞かせください。
これは選挙中も、自民党の政策に対して、「全面的に」と言って良いのかもしれませんが、そう賛意、共感をお示しになりました。そうすると、なぜ都知事選に出たのか、ご本人に聞かなければわかりません。わが党として、東京都連が舛添氏を支援している。私ども党本部としても、実質的に支援しているという状況にあって、「私は自民党を全面的に賛成します」と言う方がなぜ出たのかということが、ご本人の口から語られないと、論評のしようがないのではないでしょうか。危機管理、安全保障体制に力点を置いた主張だったと存じます。歴史認識とか、そういう話ではなくて、安全保障体制、危機管理に力点を置いた。出口調査、各種世論調査等々では、医療、社会福祉、エネルギー政策、そして経済政策、雇用そういうものが大体同じパーセンテージだったと思っています。田母神候補がどのような意図で選挙に出られたのか。都民の意識とどれだの重なりがあったのかは、今後分析してみる必要がある。わが党の支持者の方々の1割が投票されたことは、田母神候補の主張が自民党に全面的に賛意を表するということである以上、それは結果として、起こり得ることだと思っています。ただ、政党として支持されたのは、党としてではなくて、日本維新の会の石原慎太郎共同代表が支援したということであって、わが党として、組織的、計画的にそれをなしたものではありません。
テレビ朝日の高松です。弊社の「朝まで生テレビ」で、都知事選の論戦の中で、舛添さんが、安倍総理の靖国神社参拝について、「参拝されるべきではなかった」と発言されましたが、幹事長のご所見をお聞かせください。
それはいつの「朝まで生テレビ」ですか。
テレビ朝日の高松です。日にちまではわかりませんが、選挙期間中に行われた「朝まで生テレビ」です。
つまり、選挙期間中の「朝まで生テレビ」で、舛添候補がご出演になって、総理の靖国参拝について、そのような発言をされたということでしょうか。前後、どのような流れか、わからないで論評することは、適当ではないと思います。それは、総理が総理の判断としてなさったことであり、舛添候補は舛添候補の見解として述べたものであって、総理が「私個人の判断です」とおっしゃり、舛添候補が「自分個人の見解です」とお述べになったので、それはそういうことですとしか申し上げようがありません。
日本経済新聞の藤田です。今、春闘が本格化しており、予算委員会でも賃上げが取り上げられています。党本部では、「日本を元気にする国民運動」を展開していますが、それ以外に党本部として考えていることはありますか。

都知事選を通じまして、いろいろな団体に、舛添候補の支援のお願いをいたしました。当然、間髪を入れない形で御礼の挨拶回りをしていかなければならないものです。そこは、竹下組織運動本部長を中心として、各種団体への御礼の挨拶回りをすることになります。先程、竹下本部長とお話をして、やはり春闘が佳境、山場を迎えるわけですので、わが党としても(賃上げを)お願いしたいと言わなければなりません。併せて、「日本を元気にする国民運動」実施本部(小渕優子本部長)においても、これから大企業だけではなくて、それぞれの地域のいろいろな商工会、商工会議所があります。それぞれの地域の経済指標は違いますし、また企業によって、状況も違います。賃金を上げられる状況にあるところは、是非上げてくださいというお願いを地域の実情に合った形で、自由民主党として、「日本を元気にする国民運動」を中心としてやっていきたいと思っています。