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記者会見

石破茂幹事長記者会見(政府与党協議会後)

平成26年3月17日(月)12:25~12:36
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

石破 茂幹事長

【菅義偉官房長官発言】

「予算審議はいよいよ大詰めである。政府として、答弁は丁寧、簡潔を旨としてやっていきたい」
「キム・ウンギョンさんと横田ご夫妻の面会については、事実関係は報道されている通りであるが、拉致問題解決のために全力を挙げたい。赤十字会談は、19・20日に行われる」
「ウクライナ情勢について、住民投票はウクライナ国の憲法に反するものである。法的効力のないものは承認できないというのが、わが国の考え方である。G7と連携して対応する」
「TPPについては、従来通りであるが、国益を踏まえて対応する」

【石破茂幹事長発言】

「予算の円滑な採決に向けて、さらにご努力いただきたい」
「鹿児島2区補欠選挙は、自公で一致して全力を尽くす。同日、沖縄市長選挙も行われる」

【井上義久公明党幹事長発言】

「東日本大震災から3年を迎え、さらに被災者に寄り添う形の対応をしなければならない」
「拉致問題に対しては、全力を挙げたい」
「鹿児島2区補欠選挙、沖縄市長選挙は、自公で万全を期し、全力を尽くしたい」
「法制局長官の発言は、慎重に願いたい」と、官房長官の発言を受けた発言があった。

その他、それぞれの出席者から、国会対策、選挙対策について、決意の披歴があった。

質疑応答

NHKの西井です。菅官房長官から、キム・ウンギョンさんと横田ご夫妻の面会についての発言がありましたが、他の出席者から発言はありましたか。
ありません。
NHKの西井です。今回の面会を受け、党として、拉致問題に対して、どのように対応していくお考えですか。
拉致被害者の消息について、北朝鮮側からきちんとした調査、報告がなされることが重要だと思っています。私どもとして、核・ミサイルと並んで、拉致問題の全面的な解決は拉致被害者の方々の消息が明らかになるということですので、その点について、誠意ある対応を求めたいということです。わが党としては、まず拉致問題の解決があり、これは6か国協議において、いろいろな国の、いろいろな問題がある中で、多くの国の理解を得ながら、決してわが国がこれに拘泥して、6か国協議が進まないということではなくて、この問題もきちんとする、核・ミサイルもきちんと対応するという従来の方針に変わりはありません。
朝日新聞の三輪です。集団的自衛権について、今日の会議では、スケジュールについてのお話はあったのですか。
ありません。
朝日新聞の三輪です。その話題はあったのですか。
ありません。
朝日新聞の三輪です。今後、与党内で話していかないといけないと思います。公明党もそうですが、自民党の中でも、集団的自衛権に前のめりになっていることに慎重論があります。こういうことに対して、自民党内で議論を尽くすべきだとお考えですか。
昨日のテレビ番組で、脇参議院幹事長がご発言になったことだと思います。党内において、「これは公約です。決まったものです」となっていますが、全部の議員は全部の会議に出られるわけではないので、「自分はその会議に参加していなかった」とか、「よくわからない」とか、「その時は議員ではなかった」とか、いろいろな方がおられます。そういう方々に党の方針をご説明申し上げ、ご意見を承るということではないでしょうか。党内で、この問題で「慎重に」というのは、反対と言っているわけではないので、「まだよくわからない」とか、「疑問点が氷解していない」とか、そういうものには、丁寧に対応していかなければならないと思います。
朝日新聞の三輪です。その中で出た意見によっては、集団的自衛権の行使容認をするタイミングではない、国民が納得していないという慎重論であるならば、そういう声に耳を傾ける可能性もあるのですか。
もちろん、それはどんな意見にも耳を傾けなければなりません。こういう状況になれば、容認ができるという環境が整ったというのは、しからばどういう状況なのかということ、つまり、それは抑止力とは何だろうかということに直結する問題です。そこはそれぞれの方々の抑止力に対する物の考え方があると思いますので、そこも丁寧に承りながら、やっていかなければならないということです。昨日、脇幹事長は「想定外ということがあってはならない」という発言もなさいました。この想定外ということがないように、脇幹事長のお言葉にも大きな意味があろうかと思います。私どもとして、この集団的自衛権に名を借りて、ドンドンと世界中に自衛隊を派遣するとか、そんなことは夢更考えていないことなのであって、そこはどういう環境が整えばという議論と、どういう歯止めがあればという議論と、あまり交錯をしないように、きちんと分けてご説明をし、ご理解をいただき、ご意見も承るというプロセスが肝要かと存じます。
日本テレビの槻木です。今日の総務懇談会について、幹事長はどのように位置付けておられるのか、どのような議論を望んでいるのか、お聞かせください。
なんせ9年ぶりということでして、私も総務副会長を長くやりましたが、ぐるっと見渡してみて、9年前は郵政でしょうか、その頃の記憶がなかなか遠くに行っています。党則に総務懇談会というのがあるわけではない。しかし、党の意思決定機関たる総務会において、これは閣僚懇談会でもそうですが、物事を決めるのが閣議、いろいろな意見を述べ合うのが閣僚懇談会、そういうような性質のものだと思います。ですから、総務の方々がそれぞれブロックで選出され、あるいは、参議院で選出をされ、あるいは、総裁指名ということで出ておられる高い見識の方々でいらっしゃいます。ここはあくまでものを決める場ではありません。ですから、それぞれの方々のお考えというものを承るということでして、物を決めるのは総務会、意見を述べ合うのが総務懇談会であります。それぞれの存念、お考えを闊達に述べていただいて、私ども執行部としては、それを拝聴するということで、党の円滑な運営に資するという意味での総務懇談会と存じます。
日本テレビの槻木です。郵政の時は、総務懇談会を開きながら、党が分裂するという方向になりましたが、今回はそういったことがないように、慎重に進めていきたいというお考えですか。

それは、過去のいろいろな経験に学んでいかなければなりません。古くは私がやっておる限りにおいて、いわゆる小選挙区比例代表並立制を巡り、総務会でいろいろな議論がなされ、あるいは、総務懇談会もあり、私は当時当選2回で、総務ではなかったのですが、特にお願いをして総務会長のご裁可の下に、総務会に出席し、出席はしますけど、総務が全員発言した後に、登録のある者が発言できるというのがルールでした。ですから、それはわが党は、いろいろな積み重ねによって、いろいろなものがルール化されております。当然党則というものもあります。それにきちんと適合する形でやっていきたいと思いますし、過去、政治改革の時、あるいは、郵政の時もご指摘のようなことがありました。今、そのようなことをやるということが、国民に対して、わが党が果たすべき態度だとは思っておりませんので、それは自由民主党に籍を置く者、等しく認識していることだと存じます。