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記者会見

石破茂幹事長記者会見(役員連絡会後)

平成26年4月8日(火)10:30~10:42
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

石破 茂幹事長

【石破茂幹事長発言】

「本日の午後、議長に報告の機会を持ちたい。どういうことになるかはわからないが、少しでも事態が進展するよう、報告を行うものである」

【河村建夫選対委員長発言】

「京都府知事選挙は投票率は低かったが、大体初期の成果を収めることができたと思っている」
「昨日、滋賀県・香川県知事選挙の候補者に推薦証を交付した。特に滋賀県の場合、情勢をよく見きわめながら、全党的態勢を敷いていかねばならない」

【小池百合子広報本部長発言】

世論調査についての発言があった。よく数字を見ながら誤りのないようしてまいりたい。

その他、「大体順調に推移をしている」という発言があった。ぬかりがないかどうか、連携しながらやってまいりたいと思う。

質疑応答

日本テレビの槻木です。今日、国民投票法の改正案が提出されます。法案が成立してから7年越しで環境が整備されますが、幹事長の受けとめをお聞かせください。
これは憲法改正の手続きを定めるものです。憲法の中に憲法改正ということが定められていながら、それができないという状態が長く続いたということは立法府の責任であります。国民の権利が賛成であれ、反対であれ、きちんと行使できる環境を整えなければ、憲法の趣旨が体現されることになりません。この速やかな成立を期し、国民の皆様方にも、主権者として憲法を改正できる環境が整ったということをよく認識していただくよう、啓蒙も努めなければいけないことだと思っております。
日本テレビの槻木です。今週末に党の憲法改正の対話集会が行われますが、今後、どのように、国民に自民党の憲法改正案の理解を深めていこうとお考えですか。

これはまず、議員が理解しなければ、どうにもならないお話です。改憲政党自民党の一員でありながら憲法改正案が理解できていないということはあるまじきことです。スタート時点におきましては、伝道師というのか、何というのか、そのような講座を開き、毎回それに出席をした議員を中心にあちらこちら回ってもらうことになりますが、その人たちだけわかっていても仕方ありません。集団的自衛権もそうなのですが、議員がきちんと理解をしないで、国民の理解が深まらないと言うのは、これはもう天に唾するようなお話であって、自民党の議員がきちんと理解できなければいけない。しかし、この憲法改正草案作りに携わらなかった者が非常に多いわけで、私も与党のときに作った時には、ほとんど参加をしましたし、安全保障のところは私自身中心メンバーの1人でした。しかし、野党の時には、予算委員会の筆頭理事をやっておりましたので、ほとんど出られなかったということもあり、自分自身、後になって理解したというようなことです。やはり、そこはまず議員がきちんと自分の言葉で話せるということでなければなりません。そしてまた、基本的人権についてどうなのだ、むしろ基本的人権の擁護については、新しい憲法改正草案では基本的人権の擁護にかなりアクセントを置いて定めたものですが、そうではないのだというようなご批判があり、むしろ、そのご批判というのは、もう大体、出るべきものは出尽くしていると思っておりますから、それに対してきちんとお答えができるように、そういうレベルまで高めていかないと国民の認識が高まらないのだと思っております。

朝日新聞の三輪です。みんなの党の渡辺代表の辞任について、渡辺代表のこの一連の説明は、国民に納得できるものとお考えですか。

少なくとも私はよくわかりません。猪瀬直樹前都知事と何が違うのかということを考えると、それが奥さんの金庫が、奥さんの口座に変わったというだけの話で、何が違うのだ。また、その3億円は一体どうやって使ったのか。あるいは、ポンと返せるということは、一体どういうことなのかということで、良いとか悪いとか、そういう判断はいろいろよくわからないところがつまびらかにならないと判断のしようがないものだと思っております。
ですから、何でもかんでも政治倫理綱領を振り回すつもりもないのですが、国民がおかしいねと思っていることがなお残っている。少なくとも私自身は残っているという認識をしておりますので、そこが法的に何の問題もないと渡辺代表は昨日繰り返しておっしゃっておられました。では、政治資金規正法に照らしてなぜ問題がないのか、問題がないと何度言われても、政治資金規正法の何条のこの部分になぜ抵触しないかというところまで、渡辺代表がお話しいただいて、初めて渡辺代表がおっしゃっておられる一点の曇りもないのだということが説得力を持つと私自身考えているところです。

朝日新聞の三輪です。渡辺代表の辞任は、政権運営に何か影響を与えるとお考えですか。
それは天気予報みたいな話をしても仕方がないのであって、渡辺代表ご自身がかなり政権との近さを強調してこられました。それに対して、みんなの党の方々がどのように思っておられるのか。やはり党の方針というものは、党の民主的な手続きに従って、ましてや、議員数が、わが党に比べれば極めて少ないところですから、やはり党としてこれが党の考えである、代表がかわろうが何をしようが、党として積み上げてきた方針に変更はないのだということでないと、一部揶揄されるように、個人商店の色彩を払拭しかねるものだと思っております。ですから、これから先、野党再編ではなくて、政権との近さを強調して、党の運営方針を決めてこられましたので、それが渡辺代表が退かれた後、みんなの党でどのような手続きの下に、これからの党運営が決まるのかを見ないと、政権に影響があるかどうかというのはわかりません。これはすぐれて他律的なものです。
テレビ朝日の水頭です。昨日、大阪の橋下徹市長が、企業経営者向けのシンポジウムで、「御堂筋の規制緩和をするにあたって、御堂筋にもう少し愛人を住まわせたほうが経済効果が出るのではないか」との旨の発言をされたのですが、幹事長のご所見をお聞かせください。
それは、橋下市長一流の言い回しであって、受け狙いとは言いませんが、そこで「あはは」みたいなことになって、「それもおもしろいやんか」ということなのかもしれません。しかし、公党の共同代表でもあるわけで、その場だけ笑いを誘って受ければ良いということではないのではないではないか。人のことを批判するのは簡単で、「おまえはどうなのだ」と言われると非常につらいところはありますが、これが報道を通じて、広く国民の知るところとなり、それに対してどうなのだろうねという考え方をお持ちになる方が多いとすれば、それはやはり気を付けなければならないことではないかと思います。全部聞いてないので、何とも論評のしようがありません。
西日本新聞の小野です。鹿児島2区補欠選挙の告示まで1週間となりましたが、党幹部の応援体制は固まってきたのでしょうか。
今、固めているところです。告示日には私が参ります。また、告示の前にも一回りしたいと思っております。もちろん、私のみならず、党幹部、閣僚も、本来業務に差し支えがない範囲で鹿児島2区には入らなければならないと思っております。これは補選の時はいつもそうなのですが、いっぱい現地に入ってきて、現地がそれをさばき切れない、対応し切れないということも何度も経験をしていることであり、現地のご要望というものに沿った形で最も効率的な支援態勢というものを確立してまいりたいと思っております。
西日本新聞の小野です。安倍総理も応援に入られる予定はありますか。
今のところ、その予定で計画を組んでおりますが、公務最優先の中で、どこで日程が捻出できるか、現在最終の詰めを行っているところです。