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記者会見

稲田朋美政調会長記者会見

平成26年10月16日

冒頭発言

(役員会の内容説明)

稲田朋美政調会長

本日開催された政調審議会の概要を報告致します。お手元の案件表のとおり、法律案1本を諮り、これを了承致しました。
併せて、エボラ出血熱の現状や、わが国の対応について政府から説明を聴取しました。さらには、明日から党内審査が控えている国家戦略特区法案について、政審の先生方から担当分野の現状を伺いました。
私からは以上です。質問があればどうぞ。

質疑応答

朝日新聞の相原です。今日、エボラ出血熱について厚生労働省から伺ったそうですが、現状・課題についてどのような内容でしたか?
エボラ出血熱の世界における現状、日本の対策支援についての概要と、日本におけるエボラ出血熱の病原菌についての研究施設の説明がありました。
産経新聞の力武です。弊社の前ソウル支局長が朴槿恵大統領の名誉棄損により起訴された件で出国禁止措置が3カ月延長されましたが、政調会長としてどうお考えですか。
菅官房長官から民主主義国家としてあるまじき行為とコメントもありました。報道で知りましたが、新聞協会としても抗議の決議をされております。私も言論の自由、報道の自由というのは国民の知る権利に資するという意味においても、民主主義の基盤と言う意味においても、ある一定の批判については寛大でなければならないし、最大限尊重すべきと認識しております。今回の韓国の措置については非常に遺憾だと思っております。
TBSの橋口です。慰安婦問題に関する特命委員会についてですが、現時点での人選・進捗状況についてと、以前「最も効果的な方法を考える」と仰っていましたが現状についてはどうなっていますか。
この問題については予算委員会で総理に質問致しましたが、私としてはいくつか検討した上で、党として議論していきたいと思っています。一つは報道機関の報道の検証は、報道機関の責務として朝日新聞自らが自社の報道について検証すべきと考えています。吉田証言については様々な報道が原因となり、国連決議、アメリカの下院で決議され、世界中で日本がかつて20万人の若い女性を強制連行して性奴隷にして挙句の果てに自殺や殺害に追い込んだという、非常に名誉棄損的な言われなき非難がある。そういった事についてこの30年間についてと、それに対して、これまでの政府がどのような対応をしてきたかという検証が必要であります。それを前提とした上で、地に落ちた日本の名誉を回復させるためにはどのような対応策をすべきか、ということを特命委員会でやっていただきたいと思っています。人選については最終的な詰めに入っている段階です。
共同の丹羽です。小渕経済産業大臣の政治資金問題が報道で出ているが、会長からみて今回の小渕経産大臣の問題についてどうお考えですか。
報道でしか知りませんし、事実関係の詳細は分かりませんので、先ずは大臣が事実関係を把握された上で適切な説明をされるのではないでしょうか。
続けて質問させて頂きます。女性の活躍という観点からも、小渕経産大臣起用というのは安倍内閣の象徴的なものであったかと思いますが、今回閣僚の政治と金の問題について今回の臨時国会においてクローズアップされていることに関してどうお考えですか。
臨時国会でかなり野党から様々な追及が相次いでいますが、政治資金の問題は男性、女性に関係なく政治家としてきちんと有権者に対して説明をつくすことが大切だと思っております。政策については国会の場で議論していくべきではないでしょうか。
毎日新聞の宮島です。規制改革の議論をする場について準備が進んでいると思いますが、今後の組織の動かし方についてどうされるおつもりですか。
私自身、規制改革担当大臣をやりまして、党では部会において規制について議論されるわけですが、横串を刺す形での規制改革推進にあたっての議論をする場がないと感じておりました。今回、日本経済再生本部の下に規制改革を推進する委員会を立ち上げる狙いは、規制改革担当大臣の時に感じたことが挙げられます。それは、党というのは、様々な議論を活発にすることによってより良い、そして党ならではの現場の声を吸い上げた上で議論ができる場でもあることです。その上で、横串を刺した形での規制改革を推進する委員会を立ち上げるつもりです。
目下の課題は、来年の通常国会に提出を予定されている、農協改革、患者申し出療養、そういった点について規制改革を推進する立場からの議論する場が党にもあっていいのではと思っております。党ではその方向性で議論してい頂きたいと思っております。
朝日新聞の相原です。明日から靖国神社で秋の例大祭が開かれますが、政調会長は参拝のご予定はありますか。
大臣時代から一貫して言ってきておりましたが、この問題は政治家というか国民一人ひとりの心の問題だと思っておりますので、誰からか言われて行くものでありませんし、誰かに行けと強制するものではありませんし、行くとか行かないとかいうものではありません。
その関連ですが、高市総務大臣が参拝する意向を表明され、それについて公明党の山口代表が日中首脳会談が実現されそうな雰囲気な中で水を差す行為と指摘しているが、一個人の問題ですが、外交問題に発展する可能性もあることについてどのようにお考えですか。
高市総務大臣が自らの心に従って安倍内閣の一員として適切に判断をされて行動されるべき事柄だと思っております。