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記者会見

役員会・役員連絡会後 茂木幹事長記者会見

2022年7月26日(火) 10:33~10:50
於:党本部平河クラブ会見場

茂木幹事長

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【冒頭発言】

役員会・役員連絡会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、先週金曜の閣議において、9月27日に、武道館で安倍元総理の「国葬儀」、いわゆる「国葬」を執り行うことを決定した。在任期間、業績、内外の評価、選挙期間中の受難など他に例を見ないこと、さらに各国において、国全体を巻き込んだ様々な形で、敬意と弔意が表せられている中、わが国としても、故人に対する敬意と弔意をあらわす儀式を、国の公式行事として開催し、各国代表を丁重にお招きする形で葬儀を執り行うべきことなど、丁寧に説明していきたい。
今週末、国際的な軍縮・不拡散体制の礎石であるNPTの運用検討会議に出席するため、ニューヨークを訪問する。ロシアによるウクライナ侵略により、「核兵器」使用の可能性を具体的な問題として考えねばならない状況となった今だからこそ、「核兵器のない世界」に一歩でも近づくためのビジョンを示し、理想と現実の橋渡しにつながる成果を収めるよう、全力を尽くす。
足下で急増する新型コロナ。感染者数は増えているが、今のところ、重症者数や死亡者数は低水準。政府としては、病床の最大キャパシティまでのフル稼働、検査キットの活用などによる発熱外来・救急への負荷低減、高齢者を守る観点からの4回目のワクチン接種の拡大、さらに濃厚接触者の待機期間の短縮化。こうした取組によって、医療体制を維持・強化し、メリハリのきいた感染対策を行いながら、社会経済活動を維持するよう努めていく。
最近、世界的に流行が起こっている「サル痘」について、国内で感染者が確認された。サル痘の場合、物理的接触によって感染が起こること、また天然痘のワクチンが有効であること、こういったことをしっかりと国民には説明していきたい。
最後に、新しい資本主義。今週27日に、GX実行推進担当大臣を任命するとともに、「GX実行会議」の第一回を開催。10年で150兆円の官民投資の実現に向けた施策の具体化など、議論をスタートさせる。また来月1日には、スタートアップ政策の司令塔となる「スタートアップ担当大臣」を設置するなど、新しい資本主義の実現に向けた取組を本格化させる。
8月3日から5日で、臨時国会を調整中である。その後も、喫緊の政策課題に加えて、例年以上に忙しい夏となると思う。ご協力をよろしくお願いしたいというご発言がございました。
麻生副総裁から特段の発言はありませんでした。
私(茂木幹事長)からは、全国的に拡大傾向が続いている新型コロナ「BA・5」についても、引き続き医療体制の維持・強化を進め、感染防止と社会経済活動の両立を図っていきたい。
また、欧米を中心に増加している感染症の「サル痘」について、昨日、国内で初めて感染者が確認された。海外からの帰国者ということでありますが、わが国では、すでに感染者の発生に備えて、天然痘のワクチンの接種、未承認の薬を投与するための臨床研究体制が整備されている。今後、ウイルスに関する情報であったり、感染防止策の周知を徹底しつつ、冷静に対応してまいりたい。
安倍元総理の国葬儀について、9月27日に執り行われることが閣議決定された。国内外からの多くの弔意を温かく受け止め、静かにお見送りしたい。
沖縄県知事選の告示、8月25日まで1カ月を切った。沖縄は今年、選挙イヤーということもあって、1月の名護市長選から首長選挙で4連勝し、今回の参院選では、9月の天王山の知事選に向けて極めて重要なステップであるとして臨んだ。
「古謝げんた」というとてもフレッシュでいい候補を擁立し、最大限の取組を行い、前々回は10万6千票差、前回は6万4千票差と大差での敗北から、今回は2888票差まで迫ったが、あと一歩及ばなかった。
知事選、どうしても勝たなければならない戦いであると同時に、今回の参院選以上に厳しい戦いとなることを覚悟する必要がある。先週、私もさっそく沖縄を訪問して、戦略の再構築について県連と協議を行った。様々な協議を行ったところでありますが、圧倒的な運動量が必要である、この認識では一致を見たところであります。党本部としても最大限の支援活動を行っていくので、役員の皆様のご協力をお願い申したいと申し上げました。
髙木国対委員長からは、本日11時の議運理事会で、官房副長官から「8月3日に国会を召集する」との伝達を受ける。
先週、立憲民主党との国対委員長会談において会期3日間を提案し、安倍元総理の追悼演説を5日(金)に行いたいと申し上げた。立民からは、物価高、コロナ、旧統一教会、国葬など議論すべき課題が多く、8月いっぱいまで国会を開いておくべきとの要請があった。
また別件ですが、立憲民主党の鈴木庸介議員がウクライナに入国した件につき厳重に抗議したところ、馬淵委員長からお詫びがあった。
本日10時30分から立憲民主党と改めて国対委員長会談を行う予定であるというご発言がありました。
岡田参議院国対委員長からは、先週の20日(水)、立民の難波国対委員長が引退のため、当面の窓口として、森本国対委員長代理と会談を行い、8月3日召集予定の臨時会における諸々の手続き、日程等について協議を行った。ただ、参議院立憲民主党側は、大事なことは新体制にならないと決められないということでありまして、参議院立憲民主党の執行部人事の動きを見ながら、引き続き協議を行っていきたいというご発言がありました。
関口参議院議員会長からは、臨時国会の召集に向けて、幹事長室、国対を中心に準備を進めている。衆議院側としっかり連携していくのでよろしくお願いするとのご発言がございました。
世耕参議院幹事長からは、今回の参院選で改選した議員の任期が本日より始まり、新人も正式に参議院議員となった。役員の皆さんからご指導よろしくお願いしたい。
また、次期臨時国会は、会期は短い見込みだが議長選挙が行われる非常に重要な国会となる。緊張感をもって準備を進めていく。
参議院自民党の会長選挙については、本日11時から11時15分まで立候補の受け付けを行う。立候補者が複数の場合は、29日(金)13時より選挙を行う。立候補者が一人の場合は、同じく29日(金)13時より「特別総会」を開き、選任することになる。8月10日までは今の体制で、8月11日から新体制がスタートする。新体制となっても引き続き、よろしくお願いしたいとのご発言がございました。
遠藤選対委員長からは、今後の地方選挙に関して、まず8月11日告示、28日投票の日程で、香川県知事選挙が予定されている。わが党は、元国土交通省道路局長の新人、池田豊人氏を推薦決定しているので、役員各位のご支援をよろしくお願い申し上げる。
さらに、茂木幹事長からも話のあった点であるが、8月25日告示、9月11日投票の予定で沖縄県知事選挙が行われる。県連は先週、前宜野湾市長の佐喜眞淳氏の推薦を決定したところでありまして、全力を挙げてこの知事選に臨んでいきたいというお話がございました。
高市政務調査会長からは、明日27日、政調全体会議を開き、「来年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針」についての議論を行う。
本件については、29日の「政府・与党政策懇談会」で正式に政府側から提示された後、ただちに政調審議会で審査を行い、了承した場合は速やかに総務会に諮りたい。
桜島の噴火については、状況を注視し、必要に応じて「災害対策特別委員会」を開催する。
また、「サル痘」については、昨日夕方の「新型コロナウイルス感染症対策本部」で、最新のコロナの状況と併せて政府側から説明を聞いたとのご報告がございました。
福田総務会長からは、総務会は、本日は開催しない。「概算要求に当たっての基本的な方針」が29日に政審で了承されれば、速やかに総務会において審議を行う予定であるという話でありました。
このあと、役員連絡会において井上広報本部長代理の方から直近の世論調査の結果について報告があったところであります。
役員会・役員連絡会の概要は以上です。
今後の予定でありますが、8月2日、来週になりますが、役員会は開催しない予定であります。次回の役員会の開催については改めてご案内をしたいと思います。役連の方は8月の2日開催をいたします。

質疑応答

Question
TBSです。旧統一教会との関係についてお尋ねさせて下さい。複数の自民党の議員が統一教会との関係があるイベントに参加していた。あるいは寄付を受けていたなどの関係が明るみに出てきております。こうした旧統一教会との関係が適切なものであったかどうかについてのご見解、また今後の関係はどうあるべきかというふうにお考えでしょうか。
Answer
まず、ご指摘の団体について自民党として、組織的関係がない事、既にしっかりと確認をしております。その上で個々の議員、これは自民党というご指摘でありましたが、それ以外の党の方のお名前も挙がっていると、このように承知をいたしておりますが、いずれにしても個々の議員についても社会的に問題が指摘されている団体との関係は国会議員としての立場を踏まえ、厳正かつ慎重であるべきとさらに注意を促していきたい、このように思っております。
Question
NHKです。つい先ほど入ってきたニュースなのですけれども、14年前に秋葉原で起きた無差別殺人事件で加藤智大死刑囚が今日午前、刑が執行されました。ニュースを把握されていないかもしれませんけれども、白昼の歩行者天国で7人が無差別に殺害されたと、この事件をきっかけにテロ対策の議論が進むことになりましたけれども、この事件を振り返って感じられること、ご所感などあればお願いします。
Answer
米国等では、こういった白昼で銃等によりまして多くの殺害事件が発生しております。日本の場合は、そういう事件というのは、そこまで多くないと思っておりますが、いずれにしても全く関係のない一般の方々がそういった事件に遭遇をするということはあってはならないと考えております。今回の選挙期間中の拳銃によります暴力事件、それもそうでありますが、国民の安心安全、これを守っていくということはあらゆる意味において政治の基本、国家の基本だとそういう思いで今後検討していきたいと思います。
Question
TBSです。先ほどの関連で、先ほど個々の国会議員の立場を踏まえ、注意を促していきたいというお話がございました。今後、党として統一教会との関係、なんらか、例えば党所属の議員に対する聞き取り調査でしたり、そういった調査などを党の中で行うお考えというのはありますでしょうか。
Answer
先ほど冒頭申し上げたように、党としては一切関係がございません。団体としてはと。まずは各議員においてそういった厳正かつ慎重な対応をするように更に注意を促していきたいということです。