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記者会見

役員連絡会後 二階俊博幹事長記者会見

平成28年10月28日(金)10:31~10:52
於:院内平河クラブ会見場

冒頭発言

二階俊博幹事長

本日の役員連絡会ですが、高村副総裁からのご挨拶は、TPPは適切な時期に適切な形で、採決を目指していくということです。
私(二階幹事長)からは、TPP審議は、いよいよ大詰めとなっている。現場の皆様方にはご苦労をおかけしているが、党一丸となって結束していきたいのでよろしくお願いする。また、綿貫民輔先生の復党審査について、先般、山東党紀委員長に幹事長から正式にお願いした。これは党紀でそうなっているわけです。党紀委員会は、11月2日(水)午後1時から開催することとなったのでよろしくお願いする。それから、TPP審議も大詰めになっている。大事な局面であり、今後の取り運びについて、よく各方面と連携を取り、対応したい。今朝ほど、公明党の幹事長、国対委員長と話し合いをした。これからも綿密な連絡を取って、お互いに自民党・公明党連携をして、この重要な時期を乗り越えていこうということで話し合った次第であります。
松山参議院国対委員長からは、本会議後、TPP特別委員会の運営について話し合うことになっているというご報告がありました。
橋本参議院議員会長からは、衆院の選挙対策と同じように参議院でも1、2年生の皆さんと勉強会を行うことになっているということでした。
吉田参議院幹事長からは、小坂先生のご逝去は大変残念だった。自分の地域出身の議員であられただけにそのように思う。皆さんのご配慮に感謝するというご発言でした。
竹下国対委員長からは、TPP審議は前の国会で23時間、今国会で31時間。採決の時期は近づいているという判断をしている。自公幹事長、国対委員長の会議においても、そういうことで意見が一致したということでした。
古屋選対委員長からは、国勢調査を受けてあらゆる事態に対応できるようにしたいというご発言がありました。
細田総務会長からは、国勢調査に伴う区割りの話について、適切に対応していかなければならないというご発言がありました。

以上です。

質疑応答

Question
NHKの田尻です。本日の二幹二国ではどのようなお話をされたのですか。
Answer
先程申し上げたように、TPPは前の国会で23時間、今国会において31時間。これだけの審議が行われた。採決の時は近づいている。こういう国対委員長からの話がありましたが、我々もそのことについては、大体そういうことだなという判断はしております。それを受けて、これから、この詰めというか寄せというか、ここの所が一番難しい所で、私は、急がないで慎重にやってもらいたい。わずかのことで急いではことをし損じることはあり得ますから。気をつけてしっかりやろうと、こういうことを言っております。ちゃんとやります。
Question
NHKの田尻です。当初は月内の採決を目指していたと思いますが、いかがですか。
Answer
参議院へ行ってからのことを考えると、少なくとも月内に通過というのが、審議時間を案分すれば、そういうところですが、そうは言っても、衆議院の方で円満に参議院に送るということの方が大事ですから、時間等にはあまりこだわらないでやってもらおうと思っています。
Question
共同通信の池田です。一昨日、国勢調査の確報値が発表されました。6減の対象となる県は自民党の地盤ともいえる選挙区が多く含まれており、今後候補者調整も必要になってくると思いますが、これについての受け止めと調整に対する考え方についてお願いいたします。
Answer
今、国調の報告を受けて、こういう事態だということで今後、これを議題にして、党では選対委員会を通じて対応していかなきゃいけないと思っていますから、そのことに対して関係の部署でしっかり対応してもらおうと思っています。これからです。
Question
共同通信の池田です。調整するうえで重視する点やスケジュール感についてどのようにお考えですか。
Answer
重視は、選挙は勝てる人を出すことですね。わが党の政策を遂行していくにおいて、役に立ってもらえる人。そんなところに焦点を当てて、厳正に候補者を調整します。やはり、選挙勝つ方法は、そんなことを言うとみんな笑うかもしれませんが、いい候補者を立てることですよ。素晴らしい候補者をまず立てる。そこにかなり焦点を当ててやっていかなきゃ。いい加減な人を立てて、調査をしっかりやれとか、ポスターの張り方がどうだとかって、そんなこといくら言っても始まらない。やはり、選挙はいい候補者を立てるということが大事ですから、そういうことはしっかりやってもらおうと思っています。
Question
日本経済新聞の羽田野です。TPP審議について、次の本会議の定例日は11月1日が一つとなっています。民進党からは中央公聴会をセットするなどもっと慎重にやるべきだとの声も挙がっていますが、この辺りについてはいかがですか。
Answer
それも民進党の意見としてそういうことを言われるのは、理解するというか、無理もないことですが、やはり充実した審議に熱心に取り組んでいただくということが大事ですから。しかし、こうしたことは現場の判断に任せておりますから、適切な判断をしてくれるだろうと思っています。
Question
日本経済新聞の羽田野です。11月1日を過ぎると次は11月4日ということになるが、いかがですか。
Answer
11月4日ついては、もう皆さんもすでにご承知の通り、国家として重要な行事が入ってくるわけですから、これらのことも勘案しながら、処理と言いますか、しっかりした対応をしていきたいと思っています。
Question
朝日新聞の山岸です。TPPについて、「円満に」とおっしゃいましたが、強行採決は取らないということですか。
Answer
しないほうがいいですね。
Question
朝日新聞の山岸です。結果的に強行になる可能性はあるということですか。
Answer
いやいや、そんなことは思っていませんが、私は、円満に、慎重にやっていく方ですから、そんなことは思っていませんが、手足を縛ることはないですね。現場の判断に任せなきゃいけない。これからずっとエンドレスに話が続いていく場合だって、今回は、私はもうないと思うんですよ。お互いに口に出しているか、右以上賛成しますかっていう採決したかどうかは知りませんが、ここらが採決の時が近づいているという判断は、皆現場にいる委員諸君もしていると思うんです。そこらは任せておこうと思います。あまりこちらから手取足取りいろいろ言っていくというのは、私はできるだけ現場、現場に責任者、しっかりした人が皆おるわけですから、しっかり判断してやってもらいたいと思います。
Question
時事通信の水谷です。会期延長についてはどのようにお考えですか。
Answer
なかなか鋭い質問ですが、まだこの時期に適切とは言いかねますが、会期のことは今、考えておりません。会期内でしっかりやれるようにやっていきたいと思っています。
Question
東京新聞の大野です。先日、連合幹部とお会いになりましたが、これについての思いや内容についてお願いいたします。
Answer
一部、しっかりした報道をしてくれていたようですが、お互いに時間が空いたから、久しぶりにお話しましょうと、こういうことで、そんな構えたような会議でもないんです。連合の皆さんとは随分以前からそういう機会があるごとに話し合ってまいりましたし、ずっと以前は、連合出身の皆さんなんかと一緒に党を組んでいた時代もあるんですから、ことさら、連合と会ったからいって、何かが大きく変動するということはありません。労働組合、熱心に頑張っておられる皆さんと久方ぶりにお話をして、連合の皆さんは、自民党のみならず、いろいろな政党にも自分たちの意見をどんどん述べる機会を得たいと思って今日まで努力をしてきた。今日はたまたま自民党の番だと、こういう整理というか、お考えのようですから。我々はそのことに対して、全く異論はないわけです。これからも機会あるごとに連合の皆さんとは話し合っていきたいと思っています。
Question
TBSの室井です。都知事選挙で小池都知事を応援した区議7人の処分の期限が30日(日)までとなっていますが、調整状況についてお願いいたします。
Answer
それは申し訳ないが、そういう人たちのことは東京都連で判断するわけです。全国的に言い換えれば、地方の県会議員の皆さんのことです。党本部が顔も定かでない、経歴もまだ十分知っているわけでもない、そういう人の処分を党本部を乗り出していくというのは、それこそナンセンス。ですから、都連というものがあるのですから、都連のご意見を尊重して、どうぞ一つ、ご随意にということです。
Question
TBSの室井です。幹事長が自ら調整に動かれることはないということですか。
Answer
全くありません。強く言っておきます。そんなことしていたら、鹿児島の県会議員の何かで、こっちの市長が何とかとか、いろいろ調整に回らなきゃいかんて、そんな親切は党本部はできませんよ。また、する必要もないんだ。
Question
テレビ朝日の岡です。解散風について、菅官房長官の「偏西風」発言以来、解散風がしぼんだように見えますが、逆に心配だという声もあります。幹事長はどのようにお考えですか。
Answer
それは思い過ごしじゃないでしょうか。今、経済の問題に対して、これを立て直すべく全力を尽くそうということが党内、皆そういうことが大事だということで意見が一致しているし、総理のお考えも大体そんなところにあるのではないかと思います。今のところ、ただちに解散をどうこうということは、総理の念頭にもないでしょうし、我々も今すぐ、ただし、申し上げておきたいのは、選挙はすぐ解散が近づいたと、選挙運動をしてもらわなきゃいかんとういうことを、候補者とか議員の側からそんなこと勝手に思っても、一般社会の皆さんは、それぞれのお仕事を毎日やっているわけです。それは、朝晩、テレビや新聞はちょっと見て、政治の流れはどうなっているかというくらいには関心のおありの方はおられるが、四六時中、そんなこと考えているわけではないでしょ。ですから、そういう点から言うと、すぐ今、解散だなんだって急なこと言ったって始まらない。それは徐々にそういうことをやっていかなきゃいけない。今のところはすぐということは、私の勘では、そう切迫したことはないんじゃないか。それよりも、この国会審議をしっかりやらなきゃいけないと思っています。