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記者会見

参議院議員会長選挙結果を受けて 谷垣禎一総裁ぶら下がり

平成22年8月11日(水)
於:党本部4階エレベーターホール

質疑応答

Q
参議院議員会長選挙の結果、中曽根弘文氏が当選されましたが、総裁の受け止めをお聞かせください。
A
ふたを開けてみたら40対40。最後はくじ引きで決めたと、大変厳しいつば競り合いで、公明正大なオープンな選挙が行われたということではないかと思っていますが、何はともあれ、中曽根参院会長には、これから大変厳しい中で参院議員会長の重責を担っていただくことになりました。
この結果を見まして、今、参院がこの間の選挙の結果を受けて、与野党の態勢が逆転した中で、野党第1党として参院をまとめていくお立場なので、40対40というものを乗り越えて、わが党の参院が一致結束して、与党に対峙していく態勢を作る。これを何よりも期待したいと思っています。そのことが野党共闘すると言っても、野党共闘は大事ですが、まずはわが党がまとまって進んでいくことを前提に態勢を作ることがなければいけないと思います。
もうひとつは、これからの私どもは統一地方選挙もあり、何よりも衆院選の勝利を目指して頑張らないといけないわけですが、院として衆参はそれぞれ独立していますから、参院の独自性は当然あって、そういう形の中で与党と対峙しないといけないわけですが、党として考えますと、衆参ということを超えて、一致して衆院選なり統一地方選挙にあたって行く態勢を作らないといけない。先ほどご挨拶に来ていただいたので、よくお願いをした次第です。
そういうことをやっていくにあたっては、国会対策、その他の人事をどうしていくのかということは、大変大事だと思います。よく数日考えられるとのことですから、良い態勢を作っていただけるのではないかと期待しています。
Q
今回の参院会長選では、派閥のあり方について争点になり、派閥順送り人事を否定した中曽根氏が当選されましたが、具体的にはどういう人事を期待しますか。
A
申し上げましたように、非常に厳しい選挙だったと思います。それを乗り越えて、みんなで頑張っていこうという態勢を作っていただきたいと思います。
Q
参院はねじれ国会の主戦場ですが、今回、2つに割れたことで党内にしこりが残るのではとの声が聞こえてきますが、総裁のお考えをお聞かせください。
A
すでに申し上げましたが、それを乗り越えてやっていただきたいということですし、選挙をすればしこりが生じるかもしれないという懸念があって、しなければ昔からの派閥談合であるという疑念が出てくるということなので、なかなかこれはどう考えるんだと言われても難しいのですが、要は冒頭に申し上げましたように、そういう意味では正々堂々とオープンに選挙をやっていただいたと思います。今度はそれを乗り越えてやっていただくことが必要ではないでしょうか。
Q
今回、谷川陣営が主要3派閥で強い締め付けをやったとの印象もありますが、中曽根氏が当選したことで、自民党の派閥のあり方が変わるとお考えですか。また、中曽根氏というこれまでと違うタイプの方が参院会長になられたことで、衆議院との連携を深めていけるきっかけになるとお考えですか。
A
まず派閥の問題は、要するに「男子離れて3日なれば、刮目してこれを見るべし」と、男子ばかり言っていると男尊女卑とか言われますが、男性であろうと女性であろうと、日々進歩、進化があるわけです。派閥とはよく言われますが、派閥は昔の派閥ならず。彼は昔の彼ならず。常に変転しているのではないのでしょうか。それに加えまして、衆参独自性ばかりでうまくやっていけるのかという話ですが、それは当然やらなければなりませんし、これは最初に申し上げたように、中曽根会長にも申し上げたことですが、わが党は野党になって、参議院選挙でも衆議院の側も一生懸命やったことですし、衆議院選挙目指して、一緒になってやらないと明日はないぞということではないでしょうか。
Q
今回の選挙結果で、直近の民意を反映した参議院から、派閥順送りを否定するメッセージが出たと思いますが、これが9月の党役員人事への影響はありますか。
A
まだそこまで考えておりませんで、意表を突く質問を頂いたわけです。お盆にいろいろ考えたいと思います。
Q
終戦記念日が近づいており、民主党は靖国神社を参拝しないようですが、総裁自身は8月15日前後どのようにされるお考えですか。
A
総裁選挙では、今度の8月15日はお参りするということで、選挙戦を戦いました。当然、それを忘れたなという返事を期待されていないと思います。
Q
民主党の対応については、どのようにお考えですか。
A
それぞれの党のお考えがあります。
Q
今回の選挙で、派閥のメリットは置いておいて、派閥順送りなどのデメリットが否定された印象をお持ちですか。
A
メリットは置いておいてと言われると答えにくくなります。メリットとデメリット、これは糾える縄の如しと。それはなかなか難しいところです。ですから先程申し上げたように、派閥も昔の派閥ならず。生々流転、日々変化しているということではないでしょうか。