谷垣禎一総裁　定例記者会見

冒頭発言

【谷垣禎一総裁発言】

質疑応答

小沢氏が不起訴になりましたが、過去の事例を見ますと、自民党では加藤紘一元幹事長の元秘書が逮捕されたときには、民主党から辞職を求められて、実際に加藤氏は議員辞職に追い込まれました。一方、小沢幹事長は、幹事長を続投する意欲を見せていまして、このような事実を考えると、民主党は身内に甘いという印象を受けるのですが、谷垣総裁のお考えをお聞かせください。

私もそのように考えます。まずしっかり説明責任を果たした上で、続投する、しないをそれがされないうえでの続投というのは、極めて奇異に感じます。

甘い対応だと思いますか。

極めて甘い対応です。

横綱の朝青龍関が引退を表明しましたが、谷垣総裁の受け止めをお聞かせください。またトップである横綱が暴行事件を起こし、示談にはなりましたが、これをきっかけに引退。一方、小沢幹事長は不起訴にはなりましたが、道義的責任を追及していくうえで、この同じトップの方の対応の違いについて、谷垣総裁のお考えをお聞かせください。

この朝青龍関の進退を政治上の事態を結び付けて判断するのは置いておいて、私は朝青龍関の相撲をもう少し見ていたかったという気持ちはあります。ただ横綱という相撲界で最高の地位をはっている方ですから、今までいろいろな問題があったわけですが、それに対して高い地位に付いている方の責任を果たそうとされたのだと思います。

先ほど谷垣総裁は、小沢幹事長に証人喚問を求めるというお話がありましたが、その場として具体的には、これから予想される政治とカネの集中審議の場になるのですか。証人喚問を求める時期についてお聞かせください。

具体的には、国会対策の現場で判断されるべきことだと思いますが、やはり我々は集中審議を求めていかなければならないわけですし、集中審議の場かどうかは別ですが、証人喚問ということになると、必ずしも、その場と同じかどうかということはあると思います。

先ほど、谷垣総裁は「限りなくクロに近い印象」と言われましたが、検察がこのような結論を出した中で、この問題を国会で問い続けることに対して、党内からこればかり行っても支持率は上がらないとの声が挙がっていますが、谷垣総裁のお考えをお聞かせください。

そういう議論があるのも分からないわけではありません。こういう経済の時期だし、外交にも問題がある。我々は野党として、そういう全体の構造を考えるのは、まずは与党にやってもらわないといけない。しっかり予算審議に入れる条件を作るのは政権与党の責任である。それを全部、野党がしょい込むと、問題点を何も追及できない野党になると思います。

集中審議への対応によって、国会対応で予算審議に入る、入らないというところで、駆け引きがありますが、これで審議に出ないということもあるということですか。

それは相手の出方がいろいろありますから、それから駆け引きもありますから、今、私がとうとうと述べる場ではないと思います。

長崎県知事選挙が告示になりましたが、この選挙の位置づけについてお聞かせください。

自民党から出た金子知事の後任ということですから、金子知事の後継の方、中村ほうどう氏を是が非でも当選していただきたいと思っています。我々としてもできることは全力で行っていかなければならないと考えています。

関連で、民主党のめぐる問題で、長崎県知事選挙への影響をどのように考えますか。

まだ良く分かりませんが、しかし、多くの方が説明責任を果たしていないと思っているので、まったく影響がないとは考えにくいです。

民主党の石川議員に関しては、議員辞職勧告決議案を考えるとのことでしたが、小沢幹事長の議員としての身分についてはいかがお考えですか。

まず、いろいろな説明責任を果たしていただくということではないでしょうか。

山崎拓氏への処遇について、いつごろ、どのようなポストにとお考えになっていますか。

これは今、大島幹事長がいろいろ整理していますので、大島幹事長に具体的な展望、日時はお任せしています。