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記者会見

山口県知事選挙の結果をうけて大島理森副総裁ぶら下がり会見

平成24年7月30日(月)10:47~10:57
於:党本部4階エレベーターホール
大島理森副総裁

質疑応答

Q
昨日の山口県知事選挙で、自民党・公明党が推薦する山本繁太郎候補が当選しました。副総裁の受け止めをお聞かせください。
A

7万票の差をつけて、山本候補を当選させていただき、県民の皆さま方の賢明な選択に、改めて感謝申し上げます。
先程、河村選対局長から情勢報告を伺いました。この結果を見て、山本さんは、野田政権の失政等に対する山口県民の不満を一身に受けた戦いであった。誰が敵だ、これが敵だと言うより、今の野田政権に対する県民の不満が一心に山本さんに向かってきた。しかるに政権与党たる民主党の皆さまは、県内においては、バラバラで、なおかつ候補者も出さないで傍観している姿は、沖縄県知事選挙、東京都知事選挙等々と同じで、政権与党の気迫も力もないような姿を見せた知事選挙であったと思います。オスプレイの問題、脱原発と称して、言わば多くの県内からの支援者の皆さんが相手候補のところに行ったそうですが、その中に民主党関係の皆さん方がおられた。私は、本当に許されないことではないかと思います。
山本さんにおかれましては、優れた識見と想像力、山口県に対する情熱を持って、県政発展のために努力してもらいたいと思っております。途中さまざまな情勢分析を河村選対局長から伺った時に、非常に厳しい戦いではないかと思っていましたが、自民党県連、公明党、県民の皆さま方の必死の戦いで、確かな勝利を得た。そういう意味で、感謝申し上げたいと思います。

Q
飯田哲也候補に関して、脱原発を掲げ、橋下市長のブレーンを務めていたこともあり、ある種、既成政党対大阪維新の会との構図も指摘されますが、このような構図でかなり追い上げられたことについて、受け止めをお聞かせください。
A

先程申し上げたように、既成政党というよりは、今の野田政権に対する不満、こういうものとの戦いであったと思います。私どもは、それを逆に、自公しっかりした連携の下で、県民の確かな選択を頂けるように努力した、そういう意味で立派な戦いであったと思います。
一方、いわゆるワンフレーズで、この選挙をされたようなところに、私ども自民党として、批判だけでなく、対応していく、つまりしっかりした説明力をつけながら、これから政治を進めていかなければなりません。何よりも現政権に対する不満を、政権に代わって、山本さんがそれと戦った。本当にそういう意味では、良く戦った選挙ではなかったかと思います。

Q
来るべき衆議院選挙に向けて、今回の知事選はどのような位置付けになりますか。
A

いわゆる第3勢力的な、市民運動的なそういう大きな不満というものを、我々は直視しなければなりません。そういうものにしっかり対応し、国家国民のために働ける、働かなければならない政党はやはり自民党、公明党で、自公の強い連携が責任ある政治をやらなければならないという思いを持ちました。民主党には任せられないということではないでしょうか。

Q

票数は7万票離れていますが、得票率でみると12ポイントということで、09年の総選挙で3選挙区勝利した保守の牙城である山口県で一定程度、飯田候補が善戦したとも言われています。今後、投票率が上がった場合、国政選挙への帰趨に関して、かなり第三勢力が伸ばす可能性があると思われますが、早期解散戦略を求めていく方針には変わりないのでしょうか。

A

全く変わりありません。民主党は全然顔が見えません。むしろ堂々と、我々自民推薦、公明推薦という形で、山本さんが堂々と県民に対して主張し、訴えていただいた成果であって、むしろそういう批判というか、意見というものが、民主党に対してどういう判断をするかということではないかという思いがします。
もう一つは、国政選挙は一地方自治の選択ではございません。オールジャパンの外交、安全保障、財政、経済、教育、福祉あるいはその他産業政策、オールジャパンとしての国民の皆さんの選択を頂くことですから、堂々と私たちは訴え主張していけば、又、国民の皆さん方が国政の選択という観点から様々な選択を頂くことになるし、むしろそういう状況だからこそ、今改めて国民の皆さま方が、自分たちにも、もう国政の選択をさせてくれという思いがあるのではないのでしょうか。その主権者である国民の皆さま方に対し、国政は逃げてはいけません。野田さんも逃げてはいけません。我々も逃げてはいけません。しっかりと堂々と、この時期だからこそ、国政の選択を主権者の皆さまに、ご選択を頂くということがとても大事な責任だと思います。

Q
自民党は早期解散を求める一方、岡田副総理が自民党の派閥会長に1月解散を打診したという報道がされています。早期解散を目指している自民党からすれば、官邸側は全く早期解散する気がないと見えますが、副総裁の所見をお聞かせください。
A

そういう報道が事実であるかというのは、私はわかりませんけれども、要するに選挙が怖いのですね、民主党さんは。ただ一点それだけです。そんな弱腰で、国民の皆さんの幸せ、将来を作るわけにはいきませんので、今の山口県の選挙結果でも、そこにあるのは県民の皆さま方がもちろん県選の選択であると同時に、野田政権に対する不満を、残念ながら山本さんにぶつけた戦いだった。そういう状況であればある程、逃げずに堂々と国民の皆さまの選択を仰ぐことこそが、勇気ある政治だと思うし、ご本人が政治生命をかけるといった3党合意を作ったことも、しっかりと国民の皆さんに説明しないと、説明をし、国民の皆さんの信認を得ずして今後やらねばならないことをやるというのは、これはいけません。信認なき増税は、私は、主権者たる国民の皆さんを愚弄することになると思います。逃げないでほしいと、こう思いますね。選挙を怖がっちゃいけません、野田さん。こう言いたいですね。