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記者会見

稲田朋美政務調査会長 記者会見

平成27年3月12日(木)14:00~
於:党本部記者会見場

冒頭発言

(役員会の内容説明)

稲田朋美政務調査会長

本日開催された政調審議会の概要をご報告いたします。お手元の案件表のとおり、法案等6件を諮り、これらを了承いたしました。私からは以上です。

質疑応答

テレビ東京の篠原です。今日、日経平均株価が14年11か月ぶりに19,000円台を回復したのですが、これについての受け止めをお願いします。
株価19,000円を超えたということで、しっかりと安倍政権における経済再生を確かなものにしていかなければならない。そういう意味において、党でもきちんと実現に向けて取り組んでいきたいと思っています。
朝日新聞の相原です。統一選についてお伺いします。先日、政策集を出されましたが、改めて自民党として何を訴えていきたいのかという点と、農協改革について世論調査では概ね賛成が多いようですが、農家には不安の声もあります。農協改革の内容について統一地方選にはプラス、マイナスどちらの作用が大きいとお考えですか。
統一地方選で訴えたいことは、やはり安倍内閣の地方創生の取り組みです。安倍政権における経済再生の非常に大きな中核として地方創生があり、その地方創生における補正予算や経済対策、また、27年度予算でもそういった観点からの予算を付けているわけですけれども、地方創生の取り組みに向けた政策であったり安倍政権における位置づけ、と同時に女性活躍という面もですね、2本柱として訴えていきたいと思っています。あと、農協改革に関してですけれども、やはり農協改革の意義、私はこれは地方創生と同じ観点だと思っているのですけれども、農協改革に対する農家の方々の誤解であったりまた心配であったり、これから先どうなるのかというそういうお気持ちもありますので、今回一枚のビラにして、農協改革だけではなくていろんな政策を総動員して日本の農業の再生に取り組んでいくというところを訴えていきたいと思っています。
一枚ビラについては選挙では配れないものなのですか。
パンフレット自体は選挙期間中でも配れますけれども、1枚ビラは選挙期間中は配れないので、選挙期間に入るまでに活用していただきたいと思っています。
選挙に入るまでにそのビラでもって農家の不安を和らげたいというところはあるのでしょうか。
不安というか、前回の衆議院選でも感じたのは、農協改革の狙いを農家の方々に理解していただくことはすごく必要だというふうに思いますので、分かりやすい形で今回ビラにまとめていますので、演説ですとか説明の時に使ってもらえたらと思っています。
読売新聞の福田です。来週、自民・民主など超党派でLGBT(性的少数者)を議論する議連が立ち上がります。それと、渋谷区で同性カップルを結婚に相当する関係と認めてパートナー証明書を発行するという条例案が3月議会に提出される見通しです。これを受けて政調会長のお考えを教えてください。
LGBT、性的少数者の超党派の議連の発足に関してですけれども、議連の進め方について馳先生が「性的少数者の存在を認めたうえで偏見をなくしたいということをはじめにやりたい」とおっしゃっておられることを報道で見たのですけれども、私も性的少数者の存在を認めて偏見をなくすべきだという全く同じ考えです。ただ、渋谷区の条例に関しては、憲法上の婚姻の条項や家族のあり方とか、少数者に対する差別をなくすということはそのとおりなのですけれども、それをどこまで法的に保護していくかということなどは、憲法に関るような非常に大きな問題なので条例という形ではなくて大きな議論をすべきと考えています。
共同通信の丹羽です。小泉純一郎元首相が福島第一原子力発電所の汚染水問題について「汚染水はコントロールされていると言っているが、まったくコントロールされていない」と安倍首相を批判されていますが、この件について受け止めをお願いします。
その発言自体は新聞報道では見ましたけれども、前後どういったことでそういう発言になっているかは承知していませんので、それについてコメントをする立場にはありません。
もう一つ、小泉元首相は総理談話に関して、10年ごとに出す必要もないと発言しているのですけれども、こういった形で小泉元首相が安倍首相を批判している姿勢についてはどういうふうにお考えでしょうか。
批判というか、小泉(元)総理としての個人的な考えを述べられたものだというふうに思います。
テレビ東京の篠原です。先ほどの株価の件ですが、15年ぶりの高値ということですが、どういった事が支持されたりしてこういう高値になっていると分析されていますか。
株価が高い事はいいことだと思っていますが、それにはいろんな分析ができると思います。ただ、私の立場としては先ほど言いましたように、安倍政権が進めている経済再生、政策を着実に進めていって、日本の景気回復が現実的に皆が実感できるようにするために頑張っていきたいと思っています。
もう一問。鳩山元首相がクリミアを訪問されている件に関して会長はどうお考えでしょうか。
報道で見ている限りですが、クリミアの併合の問題というのは国際的にも、政府の立場としてもウクライナの主権に対する侵害であるということで抗議をしているわけであります。元総理という立場はやはり重いと思いますので、政府の見解に全く違う発言をされていることに関しては非常に理解に苦しむところであります。
時事通信の栗原です。今日、日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会が開かれて、その後のブリーフで、当初3月中に提言を取りまとめる予定であったが時期が変わるかもしれないとありました。その理由と今後のスケジュールの目途についてはいかがですか。
慰安婦の問題に関してはですね、次々とというか、教科書の問題であったり慰安婦像の問題であったり、また、裁判が提起される予定であったり、かなりいろんな事が現在進行形としても起きているところであります。そういったことも含めて、なぜこういった事態になっているかということをきちんと事実的な検証もした上でしっかりとした提言をまとめていきたいというふうに思っていて、3月では少し早過ぎる、もう少し時間をかけてというか検討をした上で提言をまとめたいと思っています。
いつ頃までにというのは今のところ...。
いつ頃とまだ決めてはいませんけれども、5月、6月、夏までにというふうに思っています。
フジテレビの羽山です。鳩山元首相が「ウクライナの憲法に則ってクリミア半島の住民投票は民主的に行われた」と発言されているのですが、理解に苦しむところは多々あると思うのですが、なぜこのような発言をされたと思いますか。
全く理解の外にあるので、一体どういう事実をもって肯定的な発言をされているのか、報道だけしか見ていませんけれども、理解できないですし、日本の国益を損なう発言だと思います。