沖縄出身である私の推しメシは「ぜんざい」です。
普通「ぜんざい」というと温かいものを想像すると思いますが、沖縄の「ぜんざい」は言うなれば「かき氷」。甘く煮詰めた金時豆と白玉とかき氷が絶妙なハーモニーを奏でます。
「ぜんざい」は緑豆と大麦を甘く煮て冷やした「あまがし」というものがルーツのようです。解熱作用があるといわれる緑豆をミネラル豊富な黒糖で煮る、暑い沖縄にぴったりのおやつでしたが、戦後になって緑豆のかわりに、主に米軍物資として出回った金時豆で作られるようになり、その後冷凍庫の普及とともにかき氷をのせるようになったそうです。金時豆は、カルシウム、ビタミン、食物繊維が豊富で「ぜんざい」は健康的なおやつでもあります。
そうした「ぜんざい」が食べられる数あるお店の中でも私がおすすめするのは「富士屋泊本店」の「ぜんざい」です。いろいろな味の「ぜんざい」がありますので、その時の気分でチョイスされてみてはいかがでしょうか？沖縄にはなかなか行けないという方もいらっしゃると思いますが、通信販売も行っていますので、ご自宅で沖縄の「ぜんざい」をご賞味いただけます。
多くの皆さんに沖縄の食文化に親しんでいただければ幸いです。
こちらの記事は「自由民主」インターネット版に掲載されています。
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