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参院選ルポ(岩手)
田中しんいち候補 岩手を取り戻す

平成25年7月16日

参院選ルポ(岩手) 田中しんいち候補 岩手を取り戻す
参院選ルポ(岩手) 田中しんいち候補 岩手を取り戻す

住宅再建など被災地の復興加速化を

【岩手】

今回の参院選で、全国のわが党の候補者が衆参の「ねじれ」解消を訴えるなか、ここ岩手では長年続いた岩手と日本の中央政治とのもう一つの「ねじれ」解消に向け、若い力に大きな期待が集まる。

北上市に近い旧・湯田町をルーツとする田中しんいち候補(46)の悲願は、特定の政治家の「王国」と呼ばれて、その影響力が県民の生活に暗い影を落とす状態から「ふるさと・岩手」を取り戻すことだ。

岩手選挙区は、定数1に対し6人が立候補する激戦区。共産と諸派以外に、現職の前復興・防災担当大臣をはじめ民主系に属していた3人が出馬する分裂選挙。過去6回の参院選で勝てなかったわが党は、田中候補で21年ぶりの議席奪還を目指す。

田中候補は「ふるさとに少しでも恩返しを」との思いで、小柄ながらラグビーで鍛えた精悍(せいかん)でエネルギッシュな行動力を武器に、北海道に次ぐ広い県内を飛び回る。有権者からは中央との政争に明け暮れ続けた政治から脱皮し、被災地の復興加速化や経済再生を進めてほしいとの思いが寄せられる。

鈴木俊一党県連会長は、「課題の解決には与党議員の力が不可欠」と語り、田中候補必勝の希望を託し、総力で支援する。

7月10日は、今まで非自民系候補が金城湯池とした県南の奥州市の水沢、江刺区などを選挙カーで遊説、農作業の手を止め大きく手を振る有権者の反応は上々だ。午後は、村井嘉浩宮城県知事が奥州市内で行われた街頭演説会に駆け付け、田中候補を力強く激励。田中候補は岩手の農林水産物を積極的に世界に広め、商工業の再生や雇用の創出を通して「岩手経済」を取り戻すと街頭から訴えた。

田中候補は「昨年の総選挙で県内全ての選挙区に衆院議員が誕生し、各地区での支援体制が整った。県内3周目となるが、日に日に支援の輪の広がりを感じる」と述べ、必勝に向けた手応えを語った。

11日は、東日本大震災から2年4カ月となる日。党本部から毎月11日に「チーム・イレブン」の活動で被災地を訪れる小泉進次郎党青年局長が応援に入り、沿岸部の商店街などで街頭演説を行った。

田中候補は、大槌町の演説の冒頭、大震災で犠牲になられた方々の冥福を祈った。

その上で「復興には一日も早い住宅再建や職場の再生などが不可欠」と演説し、また防潮堤の整備など安心・安全の街づくりの必要性訴えた。

田中候補は、土砂降りの陸前高田市で、慶大ラグビー部監督やスクラムハーフとして活躍した選手時代の自らの役割になぞらえて、「県民と国を結ぶつなぎ目となる」と訴え、岩手を代表する議員として「しっかりと結果を出し、県民に示す」と力強く約束した。

二つの「ねじれ」解消と、「『復興加速化』ふるさと」を取り戻す激戦が最終日まで続く。