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政策

中国 掘削開始か 東シナ海「白樺」ガス田問題で議論
外交部会

2011年03月09日

わが国と中国とが協力して開発することで合意している東シナ海の白樺ガス田で、中国側が一方的に掘削を開始したとされる問題について、外交部会は9日、関係省庁から説明を受け議論した。外務省や資源エネルギー庁は、生産開始の事実関係について「確認が取れていない」と明言を避けた。

出席した議員からは「防衛省が写真を撮っているのだから、写真を出すべきだ。現状がどうなっているか。この1週間でどういう変化があるか報告すべきだ」と政府に事実関係を早急に明らかにするよう求める声のほか、「ガス田が動いているかいないかは船で近付いて監視しなければ分からない。現場を見に行くべきだ」などの意見が出された。

小野寺五典外交部会長は「再三、国会でもこの部会でもこの問題について指摘してきた。もし、実際、掘られていて、石油が出ていたら、政府の責任は免れない」と述べ、国会などで政府を追及していく意向を表明した。この問題に関し、石破茂政務調査会長は記者会見で「政府は国民に現状を明らかにし、国民自らが考えてもらうために、情報を開示しないという理由は何らない」と述べ、政府に対し、現在把握している情報を明らかにするよう求めていく考えを示した。