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政策

自衛隊情報保全隊が佐藤正久参院議員の講演会で隊員を監視か 国防部会

2011年01月25日

国防部会は、防衛大臣直轄の自衛隊情報保全隊が、部会長代理の佐藤正久参院議員の講演会に出席した自衛官を監視していたとの一部報道を受け、防衛省から説明を受けた。
防衛省側は「佐藤議員は情報収集の対象ではない」と否定したが、佐藤議員は「保全隊が来ているとの話や、保全隊を見たこともある」と述べた。報道によると、講演会への隊員の参加の有無を確認し、参加している場合は氏名を特定。佐藤議員の発言内容もチェックし、報告書を提出しているという。佐藤議員は「(自衛隊行事などで民主党政権への批判を封殺する)防衛事務次官通達の実効性を担保するために保全隊が動くのは当たり前だ」と指摘した。
会議では、「時の政府の幹部が、私的目的で保全隊を使うことがあっていいのか」(平沢勝栄衆院議員)、「魔女狩りだ。本来の任務ではない」(宇都隆史参院議員)などの意見が相次いだ。岩屋毅部会長は「国会で報道の真意を質し、事務次官通達の撤回を引き続き厳しく求めていく」と強調した。