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記者会見

谷垣禎一総裁 ぶら下がり会見

平成24年2月2日(木)15:01~15:10
於:党本部4階エレベーターホール
谷垣禎一総裁

質疑応答

Q
沖縄防衛局長による講話問題について、谷垣総裁の受け止めをお聞かせください。
A

行政の中立性に疑念を抱かせるような行為は、慎まなければいけません。明日、集中審議がありますので、事実関係がどういうことかをきっちりと解明しないといけないと思います。

Q
講話の中身も明らかになって来ているようですが。
A

あれを見る限り、直ちに行政の中立性を侵したと言えるか、言えないかということもありますが、ただそういう選挙が今まさに行われているときに、そういう疑念、誤解を招くような行為は望ましくないことは、はっきりしています。

Q
講話問題の処分については、どうすべきとお考えですか。
A

集中審議の中で、よく事実関係を解明していくことを、まずはやらないといけないと思います。

Q
明日にも4次補正の衆院採決が行われますが、自民党としてはどのように対応しますか。
A

今まで問題点を分析しましたので、それを踏まえて、また執行部で対応をきっちりと協議したいと思います。

Q
防衛局長問題について、これを監督する田中防衛大臣は、予算委員会での言動を含め、その他の面でも多くの問題を抱えていますが、今後はどのように追及して行こうとお考えですか。
A

田中防衛大臣の国会での答弁を見ていますと、日本の安全保障、国防を担う大臣として、果たしてきちっとそれをお持ちなのか、疑念を抱かせる答弁が出て来ていると思います。
防衛局長の問題を含めて、防衛大臣のきちっとした指導があるのかどうかもありますが、更に言いますと、今は宜野湾市長選挙が行われています。そして、内閣としての方針は、何とか普天間基地を辺野古に移設して、問題を進めていきたいというのが政府の立場だと思います。ところが民主党の議員の方々は、伊波候補を応援しているのでしょう。とういうことになると、政府の方針というのは、一体何なのか。どっちを向いて進んでいるのか、まったくわからないという状況が背景にあります。田中大臣の防衛大臣としての資質の問題もありますが、そういう日本全体をどっちに持っていこうとしているのかということに対して、やはり政策を進めようと思ったら、その政策に合うように、選挙も一生懸命やるのも政治家の立場です。その進めようと思う政策が選挙結果によっては、全然進まなくなることもあり得るわけですから。それを努力しないというのは、政治としては不誠実です。そういう問題が、大きな政治の体質の問題が背景にあるのではないかと思っています。

Q
今回の問題は、田中防衛大臣の問題というより、民主党政権全体の体質の問題として、追及されるのですか。
A

私はそういう問題意識を持っています。

Q
野田総理の責任については、どのようにお考えですか。
A

選挙に一生懸命取り組む、自分の政策を進めるために、一生懸命取り組むことは、政治家としては、「いろは」の「い」のことだと思います。それがなされていないというのは、私はそういった問題をきちっとただしていかなければいけないと思います。

Q
大臣としての資質に問題があると指摘されましたが、今後、通常国会で、田中防衛大臣に対する問責決議案の提出は視野に入っているのですか。
A

もう少し、(田中防衛)大臣がこの職責を担うのに耐えられるのか、これからも国会で議論を詰めていかなければならないと思います。

Q
防衛局長講話問題では、田中防衛大臣以前にも似たような事案があったのではないかとの疑念の声がありますが、こういった事実関係はどのように解明されるべきだとお考えですか。
A

どこにどのような事実があったかは、私も現段階ではきちっと把握しているわけではありません。言えることは、行政の政治的中立性というものに疑義を生じるようなことは止めなければいけないということではないでしょうか。

Q
自民党政権時代も同じような問題があったかどうかまで、調べる必要があるとお考えですか。
A

私は事実関係がどうだかよくわかりませんから、何とも言えません。何かそういうことを調べると言っても、過去全部調べるのも大変なことですから、具体的に何かここが問題だとの指摘があるのでしょうか。あるなら、また考えなければならないのかもしれません。

Q
今回の問題は、民主党政権だから起きたのか、それとも、過去に遡って、防衛省自体の長年にわたる体質の問題か、どちらのお考えですか。
A

そこは明確に申し上げる材料はありませんが、基本的には、今言われていること、皆が疑惑を持っている背景には、選挙の最中にわざわざ講話をすることは、少しでも防衛省のやっている施策に、選挙結果を導こうとしたのではないかとの疑念があるわけでしょう。それは本来行政がやるべきことではなくて、政治がやるべきことだということでしょう。政治がやるべきことをやっていないという問題があるわけです。今、さしあたってそういう構図があるわけですから、そこはきちっと解明する必要があります。