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青年局ニュース

災害デジタルイノベーション

政策実践プロジェクトで「防災のデジタル化に関する課題」について解説

2021.03.29

政策実践プロジェクトで「防災のデジタル化に関する課題」について解説

3月29日、国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)の臼田裕一郎総合防災情報センター長をオンラインで迎え、牧島かれん青年局長とともに「防災のデジタル化に関する課題」をテーマに解説動画を撮影しました。

臼田センター長は、今後国難となる災害の発生が想定されていることに言及し、災害対応能力の向上は喫緊の課題であるとした上で、災害時に同時並行で色々な人・組織が活動する中、状況把握と的確な意思決定・行動をするには情報を「共に」「有し」、状況認識を統一して「知らない」を無くすことが重要であると説明しました。
その情報共有のシステムとして、防災科研が研究開発を進めてきた「SIP4D(基盤的防災情報流通ネットワーク)」を紹介。SIP4Dは自治体や防災関係機関、民間企業等で運用している個々の情報をくみ取るパイプラインのようなもので、連接することで各種データをリアルタイムで得ることができ、現場と各組織をつないで相互利活用できるシステムです。一般公開できる情報は「防災クロスビュー(旧防災科研クライシスレスポンスサイト)」を通じて共有されています。

地震後にガス会社の復旧情報と自治体の避難所情報をSIP4Dで取り入れ、どこで入浴支援を行うかの意思決定に繋がった事例も交えながら、内閣府と防災科研のメンバーで構成される「ISUT(災害時情報集約支援チーム)」に現場からの情報を集約してSIP4Dを通して全体に情報共有するしくみ等について解説しました。

牧島局長は、SIP4Dにつなぐことで、あらゆる情報が一つにまとまり見える化がされ緊急時の対応が早まることに触れ、「各自治体と国の防災情報の共有方法を今一度確認するとともに、緊急時の迅速な対応のため、また人的リソースを割かずに本来の仕事ができるようSIP4Dの活用を」と呼びかけました。

今回撮影した動画は、4月5日に全国の青年局メンバーに配信予定です。

政策実践プロジェクトで「防災のデジタル化に関する課題」について解説

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