
5月7日、青年局定例会議を開催しました。現在、青年局では「誰もが子どもを産み育てやすい社会」に向けて、勉強会や疑似妊婦体験などの研修を重ねています。
今回は出産ケア政策会議共同代表のドーリング景子さん、産婦人科医の宋美玄さんからお話を伺いました。ドーリングさんからは妊娠期から産後までの切れ目のない妊産婦へのケアの大切さについてニュージーランドのLMC制度の例をひきつつお話しいただきました。LMCとは妊婦のサポートをする専門家で、ニュージーランドでは、LMC制度を含む子どもの生育支援の仕組みがとても発展しているとのこと。「しっかりとしたケアの下での、ポジティブな出産体験は、妊婦やその後の子どもの成長、ひいては社会にとっても良い影響がある。LMC制度をはじめ助産師や妊婦の方のための支援を広げることは大きな意義がある」と説明頂きました。宋さんからは、妊娠、出産に伴う妊婦の心身の状態についてお話しいただきました。つわりの症状や呼吸器・循環器や姿勢・骨盤底筋などへの影響、合併症の危険性、さらには産後のホルモンの変化、母乳育児の母体への負担や産後うつについても解説いただきました。充実した講演を受け、自見はなこ青年局長代理から「今回学べたことは、妊娠・出産へのケアや周囲の理解がその後10年、20年の子育てに大きく影響するということ。そうした観点から、助産師、産婦人科医の方にももっと力を発揮してもらえるよう取り組んでいきたい」と意見が挙がりました。
青年局では、引き続き、妊娠・出産・育児について取り組みを行う予定です。


