
台湾の国交国で最も近い国パラオを台湾の立法委員とともに青年局65名のメンバーで訪問。ペリリュー島慰霊、ウィップス大統領表敬、日本・パラオ・台湾の国会議員によるパネルディスカッション等を行いました。
ペリリュー島では、英霊の御霊に哀悼の誠を捧げるとともに、今なお残る戦争の惨禍の痕跡を巡り、改めて平和の尊さを各団員の心に刻みました。
パラオには未だ約7,000体の戦没者のご遺体が眠ったままで、定期的に遺骨収集事業が行われています。ジャングルの中にある遺骨収集現場(訪問時は未作業)も拝見し、作業現場の過酷な環境も知ることができました。
表敬や食事会の挨拶で、ウィップス大統領は訪問団を「いまだかつてこれほど大きなグループを迎えたことはなく歴史的」と評価した上で、「気候変動などの課題をパラオ・日本・台湾の3か国で協議することが必要だ」と強調。青年局側からはALPS処理水の海洋放出理解への謝意を伝えるとともに、環境問題をはじめとした諸課題について意見交換を行いました。
パネルディスカッションでは、日本・台湾よりパラオ支援の現状について説明後、各国より今後のあるべき支援について意見を表明。インフラ・経済・教育・医療・教育等様々な分野について意見が交わされ、鈴木憲和青年局長は「日本のJICA(国際協力機構)と台湾のICDF(国際合作発展基金会)共同の事業を検討すべき」と強調しました。
さらに海上保安庁がパラオに派遣しているチームによる救急救助技術の訓練やJICA関連事業の視察、旧海軍墓地での慰霊、クリーン活動(墓地や海岸)を行いました。
総括にあたり鈴木青年局長は「来年、日本とパラオの外交関係樹立30周年を迎える。今回の研修で見聞きした内容を各団員が地元に持ち帰り、伝統的・経済的に結びつきのあるパラオとの更なる協力関係を目指す1年にしていこう」と力強く呼びかけました。







