まなびとプロジェクト
第2期「まなびと夜間塾」第13回講座(講師:東京大学先端科学技術研究センターフェロー 御厨 貴 氏「海部・宮澤総裁時代」)

- 開催
- 2021年7月15日
- 講 師:
- 東京大学先端科学技術研究センターフェロー 御厨 貴 氏
- テーマ:
- 「海部・宮澤総裁時代」
7月15日(木)、第2期「まなびと夜間塾」「まなびとスコラ・オープン講座・憲法に学ぶ『この国のかたち』」の第13回講座を開催しました。今回は東京大学先端科学技術研究センターフェローの御厨貴先生をお招きし、「海部・宮澤総裁時代」と題してご講演を頂きました。先生は昨年の2月14日「明治国家の形成」の講義以来、2回目のご講演となります。
御厨先生は、「自民党は保守合同以来、政権を担当してきたが、平成の始まりとともに突然、下野する時がやってきた。リクルート事件により、多くの自民党議員が役職に就けない状況となる中、竹下元総理などのグループを中心に海部俊樹内閣が誕生した」と激動の平成元年の経緯について解説されつつ、「海部内閣では、冷戦の崩壊により、外交面では1991年1月に勃発した湾岸戦争で『国際貢献』、内政面では『政治改革』が大きな政治課題となった。海部総理は自衛隊の派遣には慎重だったことから、財政支援で乗り越えようとした。また、政治改革に関しては、関連法案が審議未了廃案となり、海部内閣は総辞職することとなった」と大きな政治課題が山積する中、海部内閣総辞職の経緯を話されました。
その後、総裁選を経て宮澤喜一総理総裁が誕生し、「海部内閣以来の国際貢献については『PKO法案』を成立させ、条件付きで自衛隊の派遣を可能とする法整備を行った。しかし、バブル経済崩壊後の不良債権の処理や金融機関への公的資金投入問題から、政治改革に関しては進展することができず、内閣不信任が提出され解散総選挙で応じた。総選挙では、第1党の地位を占めたものの、7党1会派による細川連立政権の誕生により、自民党は初めて下野することとなった」と、平成と共に誕生した海部総裁・宮澤総裁の時代について、分かりやすく述べられました。
詳しくは下記動画をご覧ください。
https://youtu.be/tNAkx803oBw




