
- 開催
- 2021年5月27日
- 講 師:
- 中北 浩爾 一橋大学大学院社会学研究科教授
- テーマ:
- 「保守合同」
5月27日(木)、第2期「まなびと夜間塾」「まなびとスコラ・オープン講座・憲法に学ぶ『この国のかたち』」の第9回講座が開催されました。講師には一橋大学大学院社会学研究科教授の中北浩爾先生をお招きし、「保守合同」と題してご講演いただきました。
中北先生は、「戦後10年の間に米ソ冷戦の対立が激化し、ドイツの分裂や朝鮮戦争の勃発と言った直接的な戦闘行為も行われた。そうした『国際共産勢力からの脅威』と国内では、占領政策による民主化により、社会党や共産党の躍進も目覚ましかった。しかし、戦前から続く保守勢力は、合従連衡の状態で小党乱立する状態だった」と当時の国内・国際情勢を述べられました。
そして「講和条約をめぐり社会党が統一したことにより、各保守政党のみならず、財界や官僚、地方の名望家などからも自由党と民主党による『保守合同』が叫ばれ、1955年11月15日に自由民主党が立党した」と自由民主党誕生の直接的な経緯を詳しく解説されました。
更に「結党時には『10年もてばいい』と言われるくらい、政党は合併と分裂を繰り返すことが常識に思われていたが、自民党は66年の歴史を積み上げ、ほぼ一貫して政権を担当してきた。このことは様々な理由が考えられるが、日米同盟と経済成長の2つを軸に、『持続と変化』『伝統と革新』『理想と現実』を繰り返して、時代の要請に柔軟に答えを出す努力と知恵を身に着けてきたのだと思う」と、自民党の長期にわたる政権担当能力についても述べられました。
詳しくは下記動画をご覧ください。
https://youtu.be/Nmo4EaWimzo
講演録は下記をご覧ください。
2021.05.27 第2期・ 第9回「まなびと夜間塾」中北浩爾先生.pdf




