まなびとプロジェクト
第2期・第7回「まなびと夜間塾」(講師:矢嶋光 名城大学法学部准教授「芦田均と日本外交 連盟外交から日米同盟へ」)

- 開催
- 2021年5月13日
- 講 師:
- 矢嶋 光 名城大学法学部准教授
- テーマ:
- 「芦田均と日本外交 連盟外交から日米同盟へ」
5月13日(木)、第2期「まなびと夜間塾」「まなびとスコラ・オープン講座・憲法に学ぶ『この国のかたち』」の第7回講座が開催されました。名城大学法学部准教授の矢嶋光先生を講師に、「芦田均と日本外交 連盟外交から日米同盟へ」と題してご講演を頂きました。今回は先生がお務めの愛知県も「緊急事態宣言」が発出されたためリモートでのご講演となりました。
矢嶋先生は「芦田均は1912年に外務省に入省し1918年にフランス勤務となったが、そこで第1次世界大戦の後のパリ講和会議に参加し、当時のウイルソン米大統領が提唱した国際連盟という国際機関による世界平和を目指すという『新外交』に対して大変な衝撃を受けた。その後の芦田の思想の原点になった」と外交官時代の体験について触れられました。
そして1932年に芦田は政治家に転身しますが、政治家の芦田について「国際連盟などがあるにもかかわらず、アジアでは日中戦争や日米戦争、欧州では第2次世界大戦が勃発するなど、国際機関は全く機能しなくなった。しかし戦間期の新しい外交思想に影響を受けたのであり、第2次世界大戦等の勃発で集団安全保障の必要性を戦前の経験から、どうすれば新しい国際秩序が維持できるのか。日本も戦後の国際連合に協力しなければならないので、自衛のための再軍備が必要だと思っていた。このことが憲法改正の際のいわゆる第9条の『芦田修正』の背景にあるのだ」と述べられました。
詳しくは下記動画をご覧ください。
https://youtu.be/nFnf6a07-i0
講演録は下記をご覧ください。
2021.05.13 第2期・第7回「まなびと夜間塾」矢嶋光先生.pdf




